伊集院静よ、汝は「漢(おとこ)」であったか!

私は、基本的にいつも一人で仕事をしています。
事務所にいるのも、だいたい私一人。
ところが、時折決まって夕刻に客人がウジャウジャとやってきます。
「近くにいるんだけど、いいですか?」
なんて電話がかかってくると、こっちもよほどの用がない限り断りません。

さらに、いつも冷蔵庫にビール系雑酒をたくさん入れておき、
安いワインや焼酎なども置いてあるので、自然と酒盛りに。
もちろん、みなさん何がしかの飲み物・食べ物をご持参くださいます。
まあ、「来るものは拒まず」ということにしておりますのでw。
でもなぜかやってくるのは、50前後のオッサンばかり・・・
自分がそうなので、しかたがないといえばしかたがないですね。

で・・・オッサンたちが集まって何を喋っているのかというと、
いたって取り留めもないことです。
仕事関係の話題が多いと言えば多いのですが、
私の周りにたむろする連中ですから、みなあんまり仕事好きではありません。
みなさん、私よりかは仕事熱心だとは思いますがw。
やっぱり多いのは人の噂。
「誰それがどーした」というのは、一番の酒の肴。
特に悪口陰口、妬み嫉みやっかみが絡んだ話が盛り上がりますw。

先日は、めずらしく文化的な話題で盛り上がった覚えがあります。
何かというと・・・「本」について。
誰それの何とかいう本がどうのあーのと。
まあ、私のところにくる方ですから、みなさんそこそこ本好き。
私も酔っぱらって、事務所の本棚から最近読んだ本を取り出し、
惜しみなく「どうぞどうぞ、差し上げますよ」とあげちゃいます。
実はぜんぜん惜しくありません。
ほとんどはブックショップの105円棚から買ったものですから。

それで・・・先日の宴が終わってみれば、
なぜか一冊見慣れぬ本がテーブルに残っていました。
誰かが「これいいからお貸ししますよ」か「上げますよ」みたいに
置いていっくれたもののような記憶が残っています。

伊集院静って、別に嫌いじゃないんだけど、やけにモテる男だよな・・・
という、それこそ妬みとやっかみを抱いていて眺めていたので
今までまともに読んだことがありませんでした。
それが金曜日の夜、家に持って帰ってパラパラと読んでいると
止まらなくなって、深夜までかけて全部読んじゃいました。

「コイツは男のスケールがでかいな」というのが、素直な読後感。
あれだけ売れていても、未だに借金だらけの様子。
60過ぎて・・・チョイ悪どころか、ただの不良オヤジ。
まさに、今は絶滅危惧種といっていい「無頼派」ですね。
それでいて、言っていることは結構マトモ。
精神の太くて硬い柱が、バシッと背骨を支えている感じ。
まあ、とても敵いませんね、こういう御仁には。

驚いたのは、ご両親は朝鮮半島から移り住んで帰化された方々とか。
なのに、この人の精神はかなり日本的な印象を受けました。
日本人になっていただいて二代目ですが、日本人より日本人らしい。
ちょっとヤンチャがすぎる感じですけどw。
文章には一種独特の清涼感があります。
多分、ご本人は物事にこだわらない、涼やかなご性格なのかもしれません。
写真でお見受けした感じは、怖そうだけど目が曇っていませんから。
最後の、前妻・夏目雅子さんに関する一文には、
不覚ながら少々感動しました。
夏目雅子ファンだった方には一読をお勧めします。

こういう、若者に語りかける企画は、その昔の山口瞳が
成人の日にサントリーの広告で書いていたコピーが有名。
一例を挙げましょう。

「私の経験で言えば、忠誠心や愛社精神を振り回す男に
ロクな社員はいなかった。あいつはいつ会社をやめるのかと
ハラハラさせられるような男が結局は大きな仕事をしたものである。」
「働くのは会社のためでも家族のためでもない、自分のためである。
失意のときは、この言葉を思いだしてくれ給え。
気楽な稼業と思ったら大間違いだ。常に安住するな。」
(「新入社員諸君!」より抜粋)

まあ、こういうのは正攻法。
真正面からズバリと先輩のありがたいアドバイスを聞かせてくれました。
最近、こんな感じのことを言ったり書いた入りする人がいなくなりました。
教養もないのにクールな気取り方をする方が多すぎます。

さて、もう一冊、同類でお勧めをご紹介しておきましょう。
ちょっと古いのですが、池波正太郎の「男の作法」。

 

池波さんなどは、伊集院流に言わせると
「食い物の話を書くとどうしても文章が卑しくなる」
ことを、洒脱にやりつくしたお方。
ちょっと話が古臭いですけど、昔のダンディズムを味わえる一冊です。
別に私は食い物の話を書くと、文章が卑しくなるとは思いません。
自分で書くことはまずないでしょうけど。

この方の「鬼平犯科帳」が、私は大好きです。
中村吉衛門主演のテレビシリーズは、ほぼ全部を観ました。
原作は・・・ほぼ老後の楽しみにとってあります。
今から禁断の実を食べたくて仕方ないのですが(笑)。

レポート更新情報

「港区総集編」全50物件、そのすべてを検証する
価格 9,980

ここひと月ほど、港区を駆けずり回って最新情報に更新しました。
前回よりも十数物件増えて、なんと50のマンションが登場します。
SEO対策で、全物件を挙げておきましょうw。

このレポートは東京都港区の【赤坂エリア】・パークコート赤坂 ザ タワー・SAION SAKURAZAKA・ライオンズアイル赤坂・インプレスト赤坂・CONOE〈赤坂丹後町〉・ミッドガーデン赤坂氷川・サンマイン赤坂氷川坂・ブランズ赤坂二丁目・クラッシィスイート赤坂・サンウッド赤坂氷川公園フラッツ【六本木・南青山エリア】・THE ROPPONGI TOKYO ・アトラスタワー六本木・六本木一丁目南地区第一種市街地再開発事業・南青山パークハウス・南青山マスターズハウス【乃木坂エリア】・乃木坂パークハウス・ディアクオーレ乃木坂【虎ノ門・愛宕エリア】・虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業・ザ・パークハウス愛宕虎ノ門 【三田エリア】・ファインレジデンス三田・ディアクオーレ白金高輪・パークマンション三田日向坂【白金・高輪エリア】・ウェリス高輪・パークタワー高輪・リビオレゾン白金・グランスイート白金高輪・シティハウス高輪ヒルトップ・ザ・パークハウス アーバンス 高輪・レグノ・プレミア 高輪【麻布エリア】・シティタワー麻布十番・パークコート麻布十番ザ タワー・麻布台パークハウス・プラウド元麻布・グランドメゾン西麻布・ブランズ東麻布・ブランズ麻布十番・ブランズ南麻布・クレヴィア南麻布・イニシアイオ西麻布・クラッシィスイート・ジオ東麻布・サンウッド西麻布【新橋~芝エリア】・新橋プラザビル コアレジデンス・パリオ・アクティフ・スカイクレストビュー芝浦・ワールドシティタワーズ・クレストプライムタワー芝・アデニウム新橋・ザ・パークハウス アーバンス 御成門・ザ・パークハウス芝公園・パークタワー芝公園以上50物件を掲載した榊淳司のマンションレポートの紹介です。
 
まあ、この中にはくだらないマンションも山のように含まれています。
「買ってもいいかな」と思えるマンションもあります。
詳しくはレポートを読んでください。
147ページもありますから、決して高くありませんよ。

でも、ひとつ言えることは、今後港区での供給は増えそう。
というか、10年後には、港区や新宿区、文京区でないと
新築マンション分譲事業は成立しなくなると思います。

そういったお話を、もっと突っ込んでお聞きになりたい方は、
11月19日(土)開催のセミナー
「買っていいマンション、買ってはいけないマンション」
に来てください。参加は無料です。


2011/10/17 23:15 Comments (0)

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