「勝間-ヒロユキ」論争 & 「デフレの正体」

昨日、例のごとく我がオフィスはオッサンたちが
酒とツマミをもって集う飲み会の場と化しました。
話題といえば、仕事関係は最初のちょっとだけ。
あとは「桑田&清原が和解した」「ホリエモンはいい奴だ」
「音楽の世界で食うには」「ダイエット成功譚」等々。
なるほど、平均年齢40代後半という飲み会にふさわしい(笑)。

この中で、ホリエモンに関連して
「勝間和代vs.ヒロユキ論争」が話題に上りました。
勝間さんがヒロユキにコテンパにやられたのが痛快だった云々。
私は、「勝間和代vs.香山リカ」論争は多少知っていましたが、
ヒロユキ君ともやっていたとは完全ノーマーク。
そこで、今日はユーチューブで片っ端からチェック。

いやあ、面白いですね、ふたりの議論の噛み合わなさ。
勝間さんがイライラするのをヒロユキがスイスイとかわします。
確かに、ちょっと張り切り過ぎた観のある勝間さんを、
クールなヒロユキ君が冷やかす構図が最高。

言ってみれば、勝間さんは優等生の「学級委員」で、
ヒロユキ君はクラスの行事なんかに全然協力しない困り者。
それでいて頭が良くて人気があり、言うことには説得力があるから
先生や学級委員にとって始末に悪い、といった感じでしょうか。

それにしても、勝間さんのようにやや「目立ちすぎ」の女性に対し、
世間というものはわりあい冷淡だなー、と思いました。
多分、彼女のようなタイプの女性を、
日本人一般はあまり好きじゃないのだと思います。
同性からは「何よ、エラそうなこと言って。目立ちたいだけよね」
というジェラシーを多分に含んだ反感を。
異性からは「女のくせにハッキリものを言う奴だなー」と、
半ば恐れられながらの反発を。

それで、クールだけれどもどこか「ユルーい」感じをもった
ヒロユキ君や、割合にマジメで朴訥なホリエモンの方が
世間一般からは「親しみ易く」感じられる傾向があるのでしょう。
いってみれば、日本人は「さかしら」なのが嫌いなのです。

しかし私の今までの人生には、
その「賢しら」なことをしでかした経験がたくさんあります。
このブログを書いていることだって
「賢しら」な行為といえば、そうなるかもしれません。

まあ、私は勝間さんのように賢くないし、努力家でもないし、
彼女の提唱するインディペンデントな生き方なんて
「しんどくてできない」と思っています。
でも、様々に理屈をこねたり、わずかばかりの知識を
ひけらかすのは嫌いじゃありません。

幼少の頃は世間の隅の方でひっそりしているタイプでしたが、
大人になるに従い、人前に出て目立つことが好きになりました。
今では、お呼びがかかればどこにでも出かけて行って講演します。
自分でも時々セミナーを開いたりします。
こんな私の話でも、わざわざ聞きに来てくれる方が大勢いるのです。

先ほど調べたら、今度のセミナーの参加申込者は
リピーターがなんと3分の1もいらっしゃいました。
それはそれで、ありがたいこと。でも、ちょっと大変。
(いけねー・・・、同じネタはつかえないのかよ・・・)
ちょっと慌てていたりして(汗)。

無料セミナー開催 11月19日(土)13:30~
「買っていいマンション、買ってはいけないマンション」

明日は、日経CNBCというCS放送に呼ばれたので
出て行ってアレコレ「賢しら」に喋るつもりです。
テーマは新浦安の路線価調整と湾岸マンション市場について。
まあ、このブログでいつも書いているような内容です。
お時間があって、CS契約している方はご覧になってください。
14時からの「TOKYOマーケットウォッチ」という番組です。
新しいキャスターの方にお会いするのも、ちょっと楽しみ。

さて、レポートの更新情報です。
今回は
住みやすさが人気 江東区深川エリア
東西線編 価格 3,980

取り上げたマンションは、以下の8物件
クレヴィア門前仲町    
パークリュクス門前仲町mono 
シティハウス門前仲町    
リビオレゾン木場公園     
プレミスト東陽町     
シャリエ東陽町ファースト  
プレシス南砂        
クレヴィア越中島

このレポートも初代「東陽町」から始めて
なんと最新情報への更新が6回目となりました。
その間、2年と数か月・・・・
ずっとこのエリアを定点観測してきて思うことは・・・
「安くなった」に尽きます。
2年前は平均坪単価で230-250万円が基本。
今は200-230万円あたりが中心になっています。

こうした傾向は、一部エリアを除いて
首都圏全般に見られると推定します。
そして、今後もしばらく・・というか当面続きそうです。

それに関連して・・実は最近、去年から話題になっている
「デフレの正体」という本を読みました。


私的には、こういうマクロな視点をもった分析が大好きです。
この本の中身を一言で言えば
「内需の減退は生産人口の減少が原因。だからデフレになる」
ということでしょうか。
私がいつも主張している
「人口減少期に入った今後、不動産の価格は下がり続ける」
ということと、おおよそはシンクロしています。
ですから、読んでいると頷くことがたくさん。
この著者は地域振興などが専門のようですが、
ぜひ街づくりや住宅についての考えも
積極的に発信して欲しいですね。

不動産業界におけるマーケティングの専門家は、
大多数が「木を見て森を見ない」傾向にあります。
なぜなら、必要ないからです。
調査と分析を依頼されたエリアだけについて、
ミクロに突っ込んだレポートをまとめ上げることは求められても、
不動産市場全体についての動向なんて、誰も知りたがらないのです。
だから不動産のマーケッターで、
市場の全体像を眺めている人は極めて少数でしょう。
また、マンションデベが顧客である限り、悲観的な予測は厳禁。
常に「売れる」という結論のレポートを書かねばなりません。
歪と言えば、これほど歪なマーケット分析もありません。
だからこそ、時にはこういう健全な視点の本を
読んでおく必要があると思います。


2011/11/10 18:42 Comments (1)

1件のコメント

九龍から見る香港島の超高層マンション群がる風景を見るに、豊洲だの勝どきだの東京湾岸のタワー型マンションはまだまだひよこだと思います。

折しも以前、新潟で信濃川沿いに建てるマンションは高さを50m に抑えるべきなどという意見が出ましたが、新潟は京都じゃないんだからそんなことしちゃだめ。

むしろ地震とかビル風とか充分に対策をとって、信濃川沿いを超高層マンションの摩天楼で飾る位の思いきりの良さが必要だと思いました。

2011/11/13 22:05 | by 政治の季節

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