例年2月3月というのは、新築マンションの需要期。
でも、今年はなぜか盛り上がりません。
その理由は、この3月完成物件が例年より少ないからだと思います。
マンションデベロッパーの決算というのは、だいたいが3月。
だから、竣工・引渡しもなぜか3月が多いのが通例。
そして、売れない物件は「年度末ですから特別に・・・」
なんてことを理由に値引きして処分するのがこの季節。
去年は盛り上がりましたねー。
今年も、一部でそういう動きもありますが、
目立つほどではありません。
めぼしい「値引き中」物件は、先日のレポートでご紹介した通りです。
マンションでの動きが少ないので、今日はちょっと脱線。
今、新聞で盛り上がっているのは小沢さんの進退。
でも、考えれば、鳩山さんは小沢さんの操り人形ですから
一緒にコケてもいいはずですね。
それに、鳩山さんがそろそろ政権をほうりだすのは
ここ16年ほど日本で見られた
「総理ジュニア政権ブン投げの法則」に叶っています。
それは何かって?
これは16年ほど前から続く、日本の政界頂点をめぐる
「マーフィーの法則」みたいなものです。
中身は、いつもの榊流で、いたってカンタン。
●首相経験者のジュニアが首相になった場合、必ず途中で放り出す
まず、細川護煕さん。1994年に連立政権の首相をブン投げました。
この方のお祖父さんは、「政権ブン投げ」の元祖のようなお方。
1941年、日米開戦直前に敵前逃亡さながらに政権をブン投げた近衛文麿さん。
その後を継いだのが、カミソリといわれながら、
なんら自分のアタマからアイデアを出せないタダの秀才タイプ・東條英機。
おかげで日本は勝算なき対米英戦争に突入。
次なる御仁は安倍晋三さん。
この人のお父さんは総理になれなかった安倍晋太郎さん。
でも、お祖父さんは岸信介さん。
さきほどの東條さんを内閣総辞職に追い込んだ気骨の人。
日米安保条約の骨格を固めた人でもあります。
でも、孫は「体調不良」で政権ブン投げ。
そして、晋三君の後を継いだのは福田康夫さん。
このあたりになると、誰もが知っている通り、親父は福田赳夫。
つい20年前まで「昭和黄門」とか「明治38歳」とか
人前で平気で自己紹介するやけにKYな爺。
東大法学部を主席で卒業したエリートだけれど、
首相在任中は「人の命は地球より重い」などという発言をして
刑務所から超法規的措置とかで法治国家の原則を崩した
政治センスゼロともいえる御仁。
今の財政赤字路線の礎を築いた「功績」まであります。
息子もKY発言を繰り返した挙句に、
政権なんてまるで「他人事」みたいにブン投げ。
さらに続いたのは、前政権の麻生太郎ちゃん。
政権をブン投げた・・・というか、
この方はカタチの上だけでも戦ったから、まだマシというべきか・・
1年も経っていないから、みなさんよーく覚えているでしょ。
太郎ちゃんも、戦後の名宰相・吉田茂の孫。立派なJrです。
そしてそして・・・・今度は鳩山由紀夫君。
この人の祖父さんは、吉田茂のライバルだった鳩山一郎。
短かったけれど、一応は総理大臣経験者。
日ソ国交回復の功労者なんですが、孫はね・・・・
同じ二世、三世でも、小泉純一郎は祖父さんがかろうじて逓信大臣。
いってみれば、毛並みが三等ほど劣りました。
だからかどうか、その後継者3名よりも「生命力」がありましたな。
そんなわけで、鳩山さんもこの法則に従えば
近々政権を「ブン投げ」ることになります。
選挙で国民に選ばれた政権ですから、
早々ブン投げてもらっては困るのですがね。
一方のマンション業界。
都心のタワーマンションの価格は、
市場でエンドユーザーに支持されているわけではありません。
支持されるどころか、総スカンを食っているといってもいい状態。
こちらは、氏素性や毛並みの良し悪しにかかわらず、
どんどん「ブン投げ」て欲しいところ。
そんなもの、いくら粘ってもしょーがないですぜ。
参考レポート
「買ってはいけないタワーマンション」
「麻布十番マンションレポート」
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