公開講座19 掲示板サイトは「業者の中傷合戦」広場
「他人がどう考えているかを、あまり気にしない」という自分の性格を、
私は普段あまり意識していません。それが当たり前と思っているのです。
でも、時には人間関係での大きな失敗につながります。
「自分も気にしないから、他人も気にしないだろう」と
無意識にスルーしていたら、あとでとっても厄介なことになったり、
ほぐせないほどの誤解が生まれたりするのです。
度々反省するのですが、どうにも変わりません。
こういう性格は世間でかなり少数派なのでしょうが、
「多数派である必要は何もない」というのも、私の生き方の一部。
小学生時代に、学校中から無視されたまま2週間ほど過ごした経験で、
「孤立なんて何にも怖くない」と開き直ってしまえるのです。
もちろん、自分から望んで孤立しようとは思いませんが。
そんな人間ですから「他人の眼」を意識しすぎる方の行動様式が
今ひとつうまく理解できません。
これはもう、一種の「欠陥」といっていいでしょうね。
自分でもそれがよく分かっているので、
その手の「他人の眼過敏症」の方には
なるべく近づかないようにしています。
マンション選びにおいても、そういう性格が出るみたいですね。
自分が購入しようと思っているマンションについて
「他の人はどう思っているのか」ということを気にするワケです。
「そんなもの、自分がいいと思えばいいじゃない」
という買い方も確かにあります。
私は、それである程度は正解だと思っています。
ただ、それは「資産」価値として考えず、
自分が住むための「使用」価値と考えた場合。
(拙著「年収200万円からのマイホーム戦略」参照)
もし、「資産価値」のある物件のご購入を目指されるのなら、
気を付けなければいけないのは「他人の眼」。
資産価値とはまさに「他人の眼」がどう判断するかなのです。
多くの人が高く評価する物件は、資産価値も高くなります。
株価みたいなものですね。ケインズいうところの「人気投票」です。
私にマンションの購入を相談される方は、
ほとんどが「資産価値」の高い物件を選びたい方。
これは、当たり前と言えば、当たり前。
なぜなら「私がいいと思うから、買う」という方は、
何も私なんぞに相談する必要はないからです。
では、資産価値が高いマンションを買いたいと思っているけれど、
私や他のコンサルに相談しない方はどうしているのでしょう?
一番多いパターンは、一生懸命ネットで情報を収集。
様々な情報に行きあたって「ああでもない、こうでもない」と悩みます。
特に新築マンションの場合、物件の評価について
ネットで収集できる情報はかなり限られています。
しかも、そのほとんどは意図的に操作されています。
典型的なのがコミュニティサイトです。
私もたまに見ますが、それなりに楽しめます。
まず、何よりも「販売側の意図」が濃厚に表れているからです。
さらに、「販売側のウリ」「販売側の弱点」「販売側の焦り」なども
恐ろしいほどリアルに伝わってくるからです。
それによって、その物件の販売状況が予想出来たりもします。
みなさん、ご存じないとは思いますが、
ああいったところに肯定的な書き込みをしているのは、
ほとんどが販売側のスタッフです。
売主の担当者である場合もありますが、
販売会社のチーフみたいな方がほとんど。
現場のヒラの販売員は、そんなサイトなど「他人事」だと
思っている場合がほとんどですね。
現場のチーフは販売成績に責任を負っていますから、それこそ必死。
私にとって、どれが彼らの書き込みかを判別するのは実に簡単。
多分、95%以上の確率であたっているはずです。
なぜなら、業界知識と文章屋として「読解力」がありますから。
逆に、妙に否定的な書き込みは、ライバル物件の販売担当でしょう。
実は、「営業乙」の書き込みはこちらの方が多いくらいですね。
時々変なのがいて、都心の高額物件のサイトにくまなく現れて
幼稚な文章で「豊洲」を宣伝しまくっている輩もいました。
現在、豊洲で販売されている物件は実質ひとつなので、
その関係者なのでしょうけれど・・・知能が低すぎですね(笑)。
まあ、書き込みサイトのレベルというのは、そういったレベル。
知りたい情報を見つけられることもないではないでしょうが、
キッチリとした選別眼を持っていないと、ただ乗せられるだけです。
今、ネットの主流は掲示板やブログから、
ツイッターやフェイスブックに移行しつつあるように思えます。
匿名の無責任書き込みから、顔や名前を出しての発言へと
変わりつつあるのではないでしょうか。
掲示板がなくなることはないでしょうが、
徐々に役割が低下していきそうな気がします。
ああいったサイトが生き残る道は、真の「中立化」でしょうね。
今は完全な「業者寄り」です。
「営業乙」の書き込みは無制限に見て見ぬフリをする一方、
業者からの削除要請は、ほぼ無条件で受け入れられています。
それでは、いつか一般のエンドユーザーは寄り付かなくなるでしょう。
現に、ひとつの物件に10人くらいしか主要なプレイヤーがいないのに
すぐに何百件もの書き込みが出来上がってしまう例も見られます。
まあ、業者同士の「足の引きずりあい」の非難合戦については
「勝手にやってろや」と思いますが。
驚いたことに、「新宿余丁町コーポラティブ計画」についての
サイトまで開設されていて、ご多聞に漏れない状況になっています。
私は「他人の言うことは気にしない」ので、ひたすら放置しますが。
説明会開催 8月6日(土) 17:40~
8月7日(日) 17:40~
いずれも参加無料。場所は新宿区若松の
若松地域センターです。
はじめてに投稿いたします。
私は昨年頭に新築マンションを契約して
今春に完成してすぐに入居したパターンになります。
このサイトを覗くようになったのは契約の少し前からでしょうか。入居後もたまに覗かせていただいています。
掲示板の件ですが
私の場合、購入後は業者さんと間違われるくらいに書き込みをしました。
自分の買った物件に売れ残りが出て大幅値引きになっては嫌ですから、販売サイドの方より真剣でした。
お陰様で昨年秋には完売してたと思います。
こんな人もいるということでw
因みに先生の嫌いなH社施工の大規模物件でしたが
あとから聞いたら買っては駄目物件には入っていないとのことでした。
今後も楽しく読まさせていただきます。
2011/07/31 13:01 | by 匿名まあマンションの営業なんて、ストレスが田丸美寿々だから悪口雑言も無意識のうちに出て来るワナ。
2011/07/30 15:02 | by .前原誠司のビールのつまみはソーセージ。
2011/07/30 11:01 | by 政治の季節「私はカネについてはケチだが時間についてはもっとケチです。いちいち他人とぐじゃぐじゃ会話しながら仕事するのは嫌いです。」
全くその通りだと思います。
榊淳司が放った名言です。
2011/07/30 10:53 | by .人々の住生活を良くしたい。
これぞ「政治の榊淳司」の使命なんだと思います。
意にそぐわなければ、他人なんか徹底的に無視でいいんですよ。
それでいい。
2011/07/30 02:01 | by ・人々の住生活を良くしたい。
これぞ「政治の榊淳司」の使命なんだと思います。
意にそぐわなければ、他人なんか徹底的に無視でいいんですよ。
それでいい。
2011/07/30 01:59 | by >RSS feed for comments on this post. TrackBack URL