正直不動産第5話には、ちょっとドッチラケ

なんか、超レアケースでしたね正直不動産第5話。
ウォーターベッドの水が漏れていてコンクリートに浸潤。
それを隠して「リノベーション」とか、
実際にはほぼあり得ませんね。しかも、
築5年のマンションをインスペクションもないない。

むりやりインスペクションを取り上げたかったのかしら。
日本ではイマイチ浸透しないホームインスペクション。
中古マンションではほとんど必要性を感じません。
ウォーターベッドやジャグジーから水漏れ、
なんてのも、確率的には「万が一」でしょうか。
今まで「床が抜けた」なんてケースも聞いたことなし。

それに、あのインスペクターの立ち回り方にも無理アリ。
「ああ、やっちゃいましたか」って後から出てくるなんて。
今回の脚本にはかなり不自然さを感じたのは私だけ?
このドラマ、今までは業界受けしていましたが、
今回ばかりはドッチラケかもしれませんね。

ホームインスペクションというのは中古の木造住宅を
100年くらい使い続けるアメリカ的な発想のチェック法。
30年たったら建て替える日本の木造戸建てには
あまり馴染まない住宅診断のシステムかと思います。
だから、未だに浸透がイマイチなのではないでしょうか。
なんでもアメリカ式がいいと考えている
垂直思考なお方たちがありがたがる価値観の一例。

第5話では中古マンションでインスペクションを絡めました。
中古マンションの購入にあたって、インスペクションは
99%不必要だと私は考えています。
なぜなら、あんなケースは「万が一」でしかないから。

中古マンションはまず、新築時の施工精度が大切です。
それはもう、物件ごとにかなり違ってきます。
新築数年でそれを見極めるのはプロでも不可能です。
しかし、築10年も経過すると、自然に分かりますね。
ダメ物件はあっちこっちに不具合が出てくるから。

区分所有法には管理組合の総会議事録は利害関係者の
請求があれば閲覧させなければならない、と規定されています。
あっちこっちに出てきた不具合の補修記録は、
その総会議事録を過去3年分くらい丁寧に読み込めば
おのずと浮かび上がってきます。そっちの方が重要。
総会議事録は不動産屋に言えば取り寄せてくれます。
まあ、かなり嫌がられる場合が多いようですが。

築10年以内なのに雨漏りや自然な水漏れがあるのは
あきらかに施工精度に問題があります。
そんなマンションは買ってはいけませんね。
高いお金を払ってインスペクションを掛ける必要はなし。

今回のように「ウォーターベッドからの浸水」なんてのは
「万が一」の確率なので、明らかにレアケース。
さらに、躯体への水の浸潤は管理組合マターになるので
総会議事録に記載があるはず。そっちをチェックすれば
済む問題ではなかったでしょうか。わざわざ月下さんが
エイヤーと床を剥がす必要もなかったと思います。

これ、原作ではどうなっていたのでしたっけ。
コミックは毎号送ってもらっていたのですが、
幣事務所に時々遊びにくるロイヤーさんが
「これちょーらい」というので、全部あげちゃっています。
だから、今すぐには確認できません。
それにしても、この5話はNHKにしては甘い脚本でした。

中古マンションというのは仲介専門の不動産屋にとって
あきらかにカンタンなカテゴリーです。
クオリティチェックや管理状況の見極めまで、
素人プラスアルファの注意力である程度はクリアできます。
そこにインスペクターなんて、かなりナンセンスな設定。
そういった意味で、今回はドッチラケでしたね。
次回に期待しましょう。

本日の動画 ↓

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やがて始まる価格下落期を見据えたマンションの売り方と買い方

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2022/5/4 0:05 Comments (0)

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