還暦を過ぎた卒業生が「新島襄の手紙」を読む

時々地方の鄙びたところに行くと、
子どもがいないものかと、目で探してしまいます。
まあ、よほどの田舎でない限り子どもはいますね。
ただ、ウジャウジャいるというほどではありません。

子どもを見かけると思いますね。
「こういう場所で成長する、というのは・・」
どういう精神風景の中で時間を過ごすのか、と。
私にはちょっと想像できません。

私は自分の人生のパターンしか経験していません。
まあ、当たり前ですね。人の人生風景なんか他人事。
しかし、今の田舎や東京郊外の殺伐とした
街並みを見ると、何ともやるせない気分になります。

私が育ったのは京都市内の京大のそばです。
京都の町は大したことはありませんが、我が生地は
精神的にはかなり「大人」なエリアでした。
中学校の時の数学の定期テストで1問でも間違うと
100点が取れず、100点でないと「5」がもらえない。
親や祖父が京大の先生というのが、ゴロゴロいました。
今から思えば「勘弁してくれよ」という世界ですね(笑)。

生家は古本屋でした。死んだ親父は京都大学の
幅広い分野の先生たちと交流がありました。
まあ、そっち方面で困ったことがあると
たちまち「解決策」を提示する先生が登場します。

私は残念ながら京大の前を通り越して同志社大学に
通う学生生活を過ごしました。やや残念でしたね。
ただ同志社も悪くなかったですよ。最近、岩波文庫の
「新島襄の手紙」なんてのを、昼食の友にしています。

学生時代は新島襄なんてまるで興味なしでした。
しかし、中々興味深い人物ですね。異様な人たらし。
幕末に「キリスト教を学ぶ」ために徒手空拳で渡米。
ところが出会う人を次々に自らの援助者にして、
艱難辛苦を乗り越えて高等教育を受けて、
さらにキリスト教の牧師の資格を取得。

維新後に渡米した政府使節を通訳として援けた
ことから日本の高官たちとも交誼を結んでしまいます。
帰国後は東西奔走して、結局京都に同志社を設立。
その頃に知り合った山本覚馬の妹・八重と結婚。
何年か前に大河ドラマになっていましたね。
私はまったく興味がなかったので見ませんでした。

実は2年ほど前に、キッカケは忘れましたが
同志社の時のゼミの先輩が出した本を知りました。
タイトルは「新島襄と八重夫妻‐日本最初の
モダン・カップル」。刊行は大河の後だったかと。

その先輩とはしばらく連絡が途絶えていますが、
敬意を表してアマゾンで購入しました。
僭越ながら、かなりよく書けていると思いました。
それを読んで、新島襄についてもう少し
知りたくなりました。だから先述の岩波文庫を購入。

しかし新島襄という人は、クソマジメで清廉潔白。
異様な熱意をもって日本でのキリスト教(新)の
不急を目指し、同志社の発展のために奔走します。
まあ、立派と言えば立派ですが、かなりの堅物。

大河での八重役は綾瀬はるかさん。イメージが違う。
本当の八重は気丈ではありますが背が低い不美人。
私の通った京都府立鴨沂高校の前身である女子教育の
学校に深き縁のあるお方。女子教育の先駆者ですか。

今読んでいるところも、それなりに興味深かった。
板垣退助が渡欧するにあたって鹿鳴館で新島主催の
歓送会を開いたのですが、ノンアルコール。
アハハ、と笑ってしまいました。同志社は構内で禁酒。
学生の時は「なんでかいな」と思いました。

私は慶應義塾大学の卒業証書も持っています。
こっちは福沢諭吉先生。そんなお堅いことは言いません。
時々早稲田大学で教えますが、こっちは大隈重信氏。
もっと柔軟ではないでしょうか。アハハ。

私の記憶では福沢先生も大隈君も新島襄も、
NHKの大河で主人公になったことはありません。
それぞれ「党派色」が強いので、避けられているかも。
福沢先生は、この度1万円札のお役目を終了するとか。

新島襄はクリスチャンなんでお札に登場することは
まずないでしょうね。まあ、どうでもいいことですが。
私が150年前に新島先生と出会っていても、
まず仲良くはなれなかったでしょうね。私の場合、
キリスト教が好きじゃない割にはお酒大好きですから。

本日の動画 ↓

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開催日時:1月21日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
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ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2022/11/21 22:42 Comments (0)

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