淡白なのでラクして生きたい、というヨタ話

自分という人間がつくづく「怠け者」だと感じるのは、
何を隠そう「忙しい時」です。
アレコレとやることがいっぱいあるのに、
ちっともやる気が起きなかったりします。

私は幸か不幸か、あまり豊かな家に生まれませんでした。
好きなものを何でも買ってもらえるよその子を羨ましく思っていました。
20代の後半でサラリーマンを辞めて起業しました。
世の中、まだバブルの余韻が残っていた頃でした。
すぐに、高級車や不動産でもない限り「何でも買える」ようになりました。
幼いころから憧れてきた状態が実現したのです。

でも、その頃にはもう物欲が消えていました。
それは、少しは買いましたよ。
キレイなマンションに移り住んで、多少の家具を買いました。
でも、根が貧乏性なので、必要以上のモノまで買う気がしません。
17畳くらいのリビング・ダイニングに、ソファがひとつと
29型のテレビ、小さなテーブルに椅子を2つ置いただけ。
誰かが遊びに来ると「へえ」と驚かれたものです。

まあ、他人よりも「欲望」というものが薄いのでしょうね。
お金を思いっきり儲けよう、とか、会社を大きくしよう、
なんて俗なことも多少考えましたが、さほど熱心ではありません。
そうやって四半世紀たって、今はごく普通。
どちらかというと、ちょっと貧乏でしょうか。
しかし、別に必要なお金が足りないわけではないので、
まあ必死になって稼ごうとは思いませんねえ。

まわりで成功した人を見ていると、ビジネスで成功するには
何よりも「成功したい」という強力な願望をお持ちですね。
能力や学歴や才能なんかは、どちらかというと2の次。
何よりも「やる気、元気、負けん気」ですよ。
私の人生にもっとも欠けたる要素です。

人間、普通は世間に認められてナンボです。
多くの人は、「他人にエバりたい」あるいは「モテたい」という
私に言わせれば「歪な欲望」をエネルギーにがんばります。
会社の中で出世すればエバれるし、モテる可能性が高まります。
男性なら、お金を使えばモテるシステムを世間が用意しています(笑)。
まあ、女性にもあるようですが。

ツラツラまわりの成功者を眺めていると、
うまくいってお金が儲かると、みな同じことをやります。
奥さん以外に愛人を作ろうとして、実際に作ります。
プロの女性の場合もあれば、秘書を愛人化する人もいます。
不動産屋さんたちは前者、広告屋さんは後者が多いでしょうか。
そして、マイカーをドイツ車に買い替えます。
まあ、行き着くところは同じです。

私に欠けているのは、そういった欲望ですね。
別に他人に対してエバろうとは思いません。
「そもそもお前は、日ごろの態度がエラそうだ」
なんて言われそうです。実際、そういうところはあるようです。
もちろん、傲岸不遜な態度を取っているわけではないのですが、
長年おつきあいしている人からはそう思われがちです。

というのは、私は十分に自分のことを「エライ」と思っているので、
別にわざわざ他人からそう思ってもらう必要はないのです。
そういうのが、長年付き合っていると分かってしまうのでしょうね。

ただ、私のようにメディアに露出することを仕事の一部にしていると、
多くの他人から敬意を集めることはかなり必要です。
でなければ、著作やレポートが売れませんから(笑)。
だーから、最近では十分に気を付けて、多くの方から
なるべく敬意を持ってもらえるように心掛けています。
まあ、自然にふるまって余計なことを言わなければいいわけで、
私にとってはさしたる苦痛でもありませんし。

まあ、そんなことはどうでもいいのですが、
問題は私がそもそもそういったことを欲していない、という欲望の薄さ。
「必ずヒルズに住んでやる」なんて、ぜーんぜん思いません。
それは、誰かがタダで住ませてくれるのなら、ホイホイとのりますよ。
でも、それがために一日に十数時間も働くとか、
他人をこき使って自分だけ肥え太る、なんてことは嫌です。
また、アホどもに頭を下げるのも、今さらできません。
若い頃は随分と不動産屋さんたちにホイホイしていましたが(笑)。

というワケで、私が今後ビジネスで大成功を収める可能性は、ほぼゼロ。
自分でも小成功を続けていければいいと思っています。
私は、こういう風にいかにも自分は淡白であるな、と思っているのですが、
世間の多くは中々そうは見てくれませんね。

特に昔から私のことを知っている人間からすると、
「アイツは口八丁手八丁のやり手で、かなり商売がうまい」
だから、広告屋からまんまと評論家に鞍替えして、
うまくやっていやがる・・・くらいに見えているようです。

実は私、人とコミュニケーションをとるのが得意です。
別に難しくありません。相手が言いたいことを聞いてあげて、
逆に向こうが聞きたそうな話をして差し上げるのです。
それで大抵の方は私のことを「頭が良くて感じのいい人」だと、
ちょっとした勘違いをしてくれます。
また「なかなかのやり手」だとも買い被ってもくれます。
こういうこと、ビジネスの上ではわりあい重要。

でも、多くの人は私を誤解しています。
普段の私の口癖は「どーでもいい」です(笑)。
たいがいのことにこだわりがなく、どーでもいいのです。
いっそのこと、目の前の仕事も「どーでもよく」したいのですが、
こればかりはそうともできません。

最近、よく取材に来る某メディアの若いお方と飲みました。
その方、入社まる2年。まだ24歳ですね。
今年の年収が1千万円になるそうです。
「へえー、それは凄いね」
私が彼の同い年の時には年収が300万円でした。
27歳まで、せいぜい350万円くらいだったでしょうか。
その頃なら羨ましく思いましたが、今はぜんぜん。
彼の働きぶりを見ていて「あんなにやりたかないよ」と思います。

人間、若い時に一度は寝る時間もないほど
働かなければならない時が必要です。
そういう修羅場を経ないと、一人前のビジネスマンになりません。
私にも、一瞬だけそういう時がありました。
でも、二度とごめんですね。この後はラクして生きたいですよ。

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2015/3/30 19:32 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

確かに、ある程度のお金は必要ですね。
無一文で東京にやってきた人間は、
家族を養いながら人並みの暮らしをして
子どもにまともな教育を受けさせるには
年収が1500万円以上必要ですね。
それでもピーピー言っています(笑)。
しかし、1500万円以上稼げるのは、上位2%未満。
まあ、東大に入るよりもちょっとカンタンなくらいですか。
これが「ある程度のお金」でしょうね。

若い時は貧乏をしました。
でも、考えたらその時の方がモテましたね。純粋に。
所詮、人間は俗物です。私も俗物の1人。
貧乏を続けていれば、
余裕をかましていられなかったでしょう。

旅には出ません。
私は何もしないでボーとしているのが好きです。
夜になると、アレコレ考えながらひとり酒。
そばにややこがいれば楽しいですね。

あと、現役を12年とちょっとのつもり。
それが終わって元気なら、旅へ出ましょうか。

それでは、また。 榊淳司

2015/03/31 14:06 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

「立って半畳、寝て一畳。天下盗っても ・・・」

誰のヨタでしたか、これ。(笑)

「漂泊の詩人」
と言えば、芭蕉こそが、その筆頭でしょうか。
それから、山頭火。
憧れましたね。若かりしころ。
ま、ハタから見ると、鼻持ちならぬ若造でしたが。(笑)

当節流行りのビンボーは「若者の特権」と気取ってました。
が、ささやかでも所帯をもつと、独りじゃない。
また少しずつトシを重ねると、気取ってばかりもいられなくなる。
でも、生来の性格でしょうか、物欲は小さいほうでした。
が、お金は「或る程度」もったほうが、よろしいかと。

その理由のひとつ。
「寛容」になれます。私のばあいですが。
他人に対して、ですね。
「金持ちケンカせず」と言います。
この言葉を、私の解釈では「寛容になれる」と。
本来の意味は知りませんが。

或る程度のお金があると「自由」を手に入れられますね。
自由があると「好きな時間」を過ごすことが出来ます。
ニンゲン、好きな事をやってると「他人」が気にならない。
つまり、他人に「寛容」になれる。

ですから、好きな事があり、それが出来る、ということは、
生きてゆく上で大切なことだと、私は思いますね。
そのためにこそ「或る程度」のお金、ですね。

とは言え、ニンゲン、社会的な動物ですから、
この「境地?」に至るのは、やさしそうであり、
なかなかどうして、むつかしい。
畢竟、ニンゲンは「小さきもの」。
社会的な動物=俗人、であることを、断ち切れない。

そして、今。
「漂泊の思い、断ち難く・・・」と、奥の細道の有名な一節。
旅に出ると、旅人になり、俗人から離れられそうな。
そんな思いに浸りつつも。
が「成仏」は、まだまだ、遥か遠い地平線の向こうに。

立って半畳、寝て一畳。ややこ泣いても、フタ取るな。(笑)
浮き世離れした、ヨタでした。

ごきげんよう。

2015/03/31 00:48 | by まろたん

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