幽霊の正体見たり、浮遊電子

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以下、今日のお話です。

「朝に真を聞けば夕べに死すとも可なり」といったのは孔子。
真理というものを会得すればいつ死んでもいいよ、という意味。
論語には、他に処世訓がいっぱい書いてあるので、なかなか使えます。

ブッダは菩提樹の下で真理を悟った、とされていますが
その「真理」っていったい何なのでしょう?
弟子たちがまとめた「お経」をいくら読んでも分かりません。

ムハマンドが神の声を聞いて、それをまとめたのはコーラン。
その中で「ブタは穢れたもの」とのたまわれていいます。
砂漠の神様は羊の肉しか食さないのでしょうか?
今の世には嫉妬ブタという超穢れた生き物も生息していますが。

キリストはユダヤ教の神の声を聞き、それを伝えたとされます。
彼の行状を描いた新約聖書では、死後3日目に復活したことになっています。
ところで、その復活したキリスト氏に会った人はいるのでしょうか?

まあ、生身の人間が「真理」などというものを追及したり、
指し示してみたりというのは無理があると思います。
人間が理屈の上で真理を求めているのは「哲学」という領域。
ここもどうやら最近行き詰っている感じがしますね。

私は宗教のお話を聞くのが嫌いじゃありません。
特に宗教の教理というのは、非常によくできたお説教みたいなもの。
ヒマだったら各宗教の高僧から直に聞いてみたいと思います。
残念ながら俗事に忙しいので、今のところ無理ですが。

哲学はちょいと苦手です。
「それ、何の役に立つの?」と考えてしまうのです。
私はいたって実際的な人間なものなので、
実用的な技術や考え方には興味がありますが、
机上の空想みたいなものは、よほどヒマでない限り目をやりません。
まあ、どうでもいい話ですが。

私は私なりに、すでに「真理」を知ってしまっています。
だからって、いつ死んでもいい、なんてちっとも思いませんが。
かといって、死ぬのはさほど怖くありません。
自分からそれを求めたりはしませんが。

私が知ってしまっている真理って、実にカンタン。
みなさんもよくご存じのことです。
つまり「人間は必ず死ぬ」ということ。
私もいつか死にます。これは動かしがたい事実。

で・・・多くの宗教では「死んだあと」について語っています。
仏教では極楽浄土があるとされています。キリスト教は天国と地獄。
ユダヤ教とイスラム教について、私はよく知りません。
でもきっと、何かあると思います。天国みたいなものが。

多くの人間は、死ぬのを怖がります。
だから「死んだ後」の世界が怖くないところだよ、
と上手に説明する必要があるのです。
そして、そこに行くためにはこの教えに信心しなさい、
というのが各宗教共通のレトリックです。

新興宗教の中には、教祖様が「霊と対話できる」ことを
売りにしているところがあります。コレ、けっこう笑えます。
いつか新聞を読んでいたら「孔子の霊と話した」なんて。
ゲッヘッヘとなってしまいますね。

人間って、死んだら「霊」になるのでしょうか?
時々は幽霊になって出てくるのでしょうか?
2千数百年前に死んだ孔子の霊は、
その辺をうろついているのでしょうか?

私は「霊感がある」という方を何人か知っています。
僕らに見えないものを見たり感じたりするそうなのです。
因みに、私にはそういうモノがほぼありません。
生涯でそういうことを感じた経験は数度ありますが。

霊感のある方に、「僕の後ろには誰がいますか?」と、
それこそ真剣に聞いてみたことがあります。
「ひっつめ髪の賢そうな女性」というイメージだそうです。
霊感のある方はぜひ今度私のセミナーに来て、見てみてください。

で・・・私が霊魂を信じているかと言うと
その答えはイエスであり、ノーでもあります。
僕が子どもの頃に「ゴーストバスターズ」という映画がありました。
私の幽霊のイメージはアレですね。いることにはいるのです。

以下は誰かが言っていることではなく、
私が勝手に考えている「幽霊」なるものの実像。
それは、ある意思や感情を持った電波あるいは
電子のようなものの塊ではないかということです。

私たちは今、コンピュータやスマホに向き合っていますね。
こういう機器はすべて電子の膨大なやり取りによって
画像を表示したり音をだしたりしています。
基本は、電子です。

一方、私たちの脳内で物事を考えたり、記憶を構築したりするのも
基本的には電子のやり取りだと何かの本で読みました。
つまり、我々の感情や思考などもすべて電子の担う作業なのです。
「なーんだ、コンピュータと一緒じゃない」と思いました。
まあ、それはいいとして。

電子に死はありません。
我々は脳内で様々な感情を抱き、思考をおこない、記憶したりします。
肉体が死ぬとどうなるのでしょう?
例えば、死の直前にものすごく強力な感情を抱いていたとします。
その感情は、脳内にあって電子を強力に動かす力となっています。
肉体が死滅しても、その電子の流れだけは体外に飛び出しても、
同じような流れのままに存在し、ある意味増殖したりするかもしれません。
もちろん、それは人の目には見えませんね。
電波が見えないのと同じ理屈です。

電子も電波も光速で飛び回れます。
地球の裏側で死んだ人から飛び出た電子の塊が、
即座に反対側に現れても不思議はありませんね。
また誰かの背後にくっついて、あっちこっちに移動することも可能。
その辺に浮遊している電子の流れを読み取り、脳内で再構築し、
あるいは画像として感じ取れるプログラムが霊感。

しかし、肉体を持たず、ある意味感情のエネルギーと言うか
プログラミングで動き続ける電子には大きなハンディがあります。
それは、器のないところで動いているのでいつかは消える、ということ。
孔子の感情や思考をもった電子の塊が、
2千何百年も原型をとどめているとはおもえません。
そんなの何年かで雲散霧消しているはずです。

源氏物語には「生霊」と言うのが出てきますね。
僕の大好きな六条御息所という光源氏の愛人。
源氏があっちこっちに愛人を作るので、生きたまま霊となって
みやこの各地に飛んでいきます。別の愛人を祟るのです。
これも、霊が電子の塊なら可能ですね。
いわゆる「幽体離脱」というのもその一種かもしれません。

あるいは、私たちの脳は感情の動きを電子の流れにして
体外に出しているのかもしれません。
「いやーな空気」を感じる時は、そういう電子を脳が受け取っている?
あるいは、見えてもいない殺気を感じる時とかも同じでは。
「気」と呼ばれるものは、意思を備えた電子の流れかも。

こういったことはいつか科学的に解明されるのではないかと予測します。
それも、そんなに遠くない時代ではないでしょうか?
もしかしたら、私が生きているうちかも、なんて期待しています。
それこそ「朝に真をしれば・・」。
知ったって、死にたくはないけれど(笑)。

死んだら肉体から感情部分を司る電子の塊が離脱して
あっちこっちを徘徊する、のが本当かどうか別にして
人間がいつかは死に、肉体が滅びるのは動かしがたい真実。
こればっかりはどうにもなりません。

あれこれ難しく考えたり、何かの宗教に入っていようが、
人間は死ぬ時には死にます。
それは明日かも知れないし、もっと先かもしれません。
でもまあ、生きている間は飲んで食って寝なければいけません。
子孫をのこして遺伝子を伝えるのも、生き物としての本能です。
もし仮に「真理」なんてものがあったとしても、
これまで何人もそれを分かりやすく他人に伝えられなかったのです。
だから、多分ないのだと私は思っています。
ただ、ヒマつぶしに形而上の思考をするのは楽しいことです。

5月16日セミナーは、募集定員に達したため締め切らせていただきました。多数の参加申し込みをありがとうございました。

 

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2015/4/24 22:50 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんばんは。

ハイボールをやっています。

口先でいいこと言っている奴は、みな腹黒いです。
「いい人」を装っている人間も、たいがい腹黒いですね。
自分をよく見せよう、よく見られたい、という時点で
かなりセコイ感情が働いていますね。
二流の政治家はみなそれ。
口先でいいことを言って、タミを騙します。

「私はいい人ですよ」アピールほど
インチキ臭いものはないですね。
「私はワルです」アピールの方が、幾分かわいいもの。
私はどっちもしませんが。

まあ、ありのままに振る舞い、発言するのが楽。
いい人ぶるとか悪ぶるというのは、それ自体が「嘘つき」。

選挙は政治家がいかにグーミンを騙すかという
壮大な茶番劇のような気がしています。
それでもせっせと投票には行きますが。

それではまた。ごきげんよう。 榊淳司

2015/04/27 22:13 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

統一地方選も終わりました。
わたしは「国政」以外は「おまかせ派」です。
選挙・政治で、今日はイロハのイを、以下。

貧しい、あがいても報われない、
「底辺・民衆」のためにと叫びながら、
実は、自分たちの「優雅な生活」をむさぼる、
いわゆる「改革派・革命家」たち。

この改革・革命が成就すれば、
「報われ、幸せになるんだ」と信じ込み、
実は、
改革・革命家から「搾り取られ」続ける、
ウブな「底辺・タミ草」たち。
「グーミン」たちの、変わらぬ、お人好し。

そういう世の実相を、イヤと言うほど理解しても、
いざ、その「欺瞞の現実」を、まの当たりにしてしまうと、
わたしは声を失ってしまう。
おお、と言う「うめき声」のみで。

いつの時代も、そうだったのかも知れない、が。
今、更に「カンペキ」に「見えなくなって」しまったように。
「眼の付けどころの良さ」と「迷いのなさ」ですな。

これこそが何処も同じ、世の「実相」で。

榊さま。
ま、それは、そうとして。
水割り、ハイボール、・・・。

ダンナ、今夜は、なにを?

ごきげんよう。

2015/04/27 15:45 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

今日はやかましい一日です。
ものすごく俗な連中が街を走り回っています。
別の意味で、生きていることを実感しますね(笑)。

石原慎太郎君、柄にもなくそんな所へ行かなきゃいいのに、と思います。
私もゴリゴリの合理主義者なので、
理屈で考えれば慎太郎君と同じ結論になります。
それがファシズムというもの。

でもまあ、人間の心自体が不合理なものです。
例えばねたみややっかみなんて、恥ずかしいばかりの感情。
それを行動に買えても醜いだけでいいこと何もなし。
でも、人はその劣情に動かされます。

私は合理主義者ですが、実行動は「可能な限り」ということにしています。
社会が許容する限り、障害者には優しくすべきでしょう。
はた迷惑なバカは取り除くべきですが(笑)。

良い季節です。
でも、私にはのんびり散歩を楽しむゆとりはないので、
毎日せかせかと過ごしています。
楽しみは夜のお神酒。
飲みながら神様とお話しています。

それではまた。 ごきげんよう  榊淳司

2015/04/25 14:29 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

ドローン攻撃を受けたのかと。サイトが。(笑)
いやはや、物騒な時代になりましたね。

「ヒトの痛みは、百年、がまんできる」と。
つまり、ヒトとヒトとは「分かり合えない」と言うこと。
これは人間関係の「実相」でしょう。
で、思うんですわ。
「ここで終わってはアウト。ここからスタート」と。

石原慎太郎が都知事時代、或る障害者施設を視察し、
障害者について、こうコメントしたと。
「ああいう人は、生きる意味が、ウンヌン・・・」と。
大・大・大失言ですが、或る人は、こうコメントしています。
「そこを、しっかり考えてみることは大切なことです」と。
つまり「そこからスタートすべき」だと。

で、なんと申しましょうか。
何が言いたいのかと。
甘くなっては、すべからく不毛です。
「無明」、つまり真っ暗な闇から歩き始めること。

榊さまの書き込みの通り「例外なく人は死ぬ」と。
「例外なく」です。
これから眼をそらすのは、甘い、ひよわな精神でしょう。
大切なことは、ニヒリズムの闇に負けないことで、
「ここを起点に」一期一会の心根で生きることでしょう。

「無明を起点」として、自分なりのタイマツを灯し、
生き続けることこそ、我が身、一生の大事かと。

柄にもなく、哲学ぶってしまいました。
ま、たまにわね。(笑)

半世紀もむかし、高校の古文で、こんな和歌を知りました。

「いつか来る、こととは兼ねて聞きしかど、
きのふけふとは、思はざりしを」

新古今和歌集の中の、紀貫之の有名な和歌です。
榊さまも、ご存知の一首かも。

半世紀も前の、遠い日におぼえた和歌ですが、
この一首だけは、何故か、忘れられないのです。
あの時代の、ほとんどのことを、忘却してしまった。
というのにね。

佳い季節になりました。
生きて在ることを、深く体感できる日々です。
掛け値なしに、わが国が「世界に誇りうべき」季節ですね。

ごきげんよう。

2015/04/25 09:24 | by まろたん

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