今のニッポンは平和すぎる、の巻

私のまわりでは、区会議員選挙が終わりました。
今回、居住地には応援する議員候補がいなかったので、
このブログでも静かにしていました(笑)。
かつてはお世話になっていた方がいて、毎回ささやかに応援。
後援会に入っているわけではないのですが、
イベントに参加したこともありました。

一度勉強会に参加し、「区会は何をしているのか」という
極めて基本的なことをレクチャーしていただきました。
その方、東大大学院の博士課程まで修了されているので、いたって聡明。
私の繰り出す質問によどみなくお答えくださいました。

結果から言えば、区会議員の持っている権限はかなり限定的。
区政に対する影響力は、区長の提案に議決権を行使するだけですね。
あとは、質問権がある程度でしょうか。
区議会なんて、マニアでもない限り傍聴しませんよね。

それに、私が住んでいる区では懸案がほとんどありません。
まことに平和。区長選挙も無風に近い状態でした。
しかし、そんな面白味のない区議会の議員になりたがる人が
あんなにたくさんいるのですね。まあ、給料を貰えますから。

思うに、区議会レベルの地方議員は報酬額を
生活できないレベルまで抑制すべきではないでしょうか。
あれはそもそも地域の名士のボランティアに託するべき仕事。
だから、人数も人口3万人に1人くらいでいいと思います。
人口87万人の世田谷区だと29人ですか。14万人の中央区で5人。
それで、年に200万円くらいの報酬を支払う制度にすべきでしょうね。
やっている仕事はその程度だと思います。

私がお世話になっていた議員さんは、区会議員のことを
自ら「街の御用聞き」だと言っていました。
私も、「信号を付けて」とか「標識を付けて」とか
そんなことばかり頼んでいました。といっても、何年かに一度ですが。

今の地方自治制度なら、その程度で十分。
「給料をもらいたいから」区会議員になる人を無くすべきです。
議員として報酬をもらわなくても困らない人がやるべきなのです。
ではないから、去年の「号泣議員」みたいなのが出てきます。

今回、マンションの管理組合系の区会議員候補が何人かいたようですね。
どうなったのでしょう? 私は詳しくないので教えてください。
そういう方は、区会議員になりたくて理事会活動をされたのでしょうか?
政治家になりたくて青年団や町内会、PTA活動をするようなものですね。
別段、そのことは非難するに当たりません。
「地域のため」には、誰かが活躍しなければいけないので。

私も昔、そういう地域の活動をしようかと思いました。
ちゃんと下心があります。「土地を売りたい」という情報に
いち早く接することができるかも、なんて思ったワケです。
その土地がマンション用地になりそうなら、つなげられます。
こう見えても、マンションデベ何社かとは仲良しですから(笑)。
でもまあ、私のようなよそ者にはジモティひしめく
そういう中に入っていくのも無理があるだろうと、やめました。

今回、SNS上での知り合いが、ある区で議員選挙に挑戦。
自民党の公認を取っていたのでてっきり「当確」かと思っていました。
ところが、わりあい大差で落選。意外でしたね。
公約がちょっとユニーク過ぎましたか。

そうこうしているうちに4月も終わりますね。
ここのところマンション市場は「外国人比率」の割合で
中々盛り上がっています。意外に静かなのは東洋ゴム事件。
市場はと言うと、例の目黒駅前のタワーが坪600万円でも
「買いたい」と絶叫している人であふれかえっていること。
3,4年後に振りかえれば「あれがバブルの絶頂だったね」
なって言われそうなエピソードです。

「メグロ」というのは「シンジュク」とか「イケブクロ」よりも
知名度は低いと思うのですが、外国人比率はどうなのでしょう?
この前の産経新聞の報道では、すでに外国人比率が5割を超える
大手企業分譲の大規模タワーマンションがあったとか。

この目黒駅前のタワーは地名こそ地味なメグロですが、
外国人にも分かりやすいスペックを備えています。
それは、「山手線の駅から徒歩1分」で「大規模タワー」であること。
だから、外国人比率が自主規制ギリギリの3割になる可能性大。

しかし、売れない時には向こうまで出かけてセミナーを開き、
売れてきたら勝手に「3割まで」とか「日本語出来る方」なんて
制限を加えるのはどうみてもただのご都合主義。
この国もマンションデベロッパーに公正さや誠実さを求めるのは、
猿にテーブルマナーを要求するようなものではあるのですが・・・

マンション市場の話題もせいぜいそのあたり。
この国、とっても平和ですね。それに豊か。
加えて、春爛漫。お天気まで良いと来ています。
日本で起こっている重大ニュースは官邸ドローンと
千葉の殺害少女埋めちゃった事件くらいですか。

このあとの関心事は、今のバブルがいつ弾けるか、という
このブログのいつもながらのテーマですね(笑)。
まだ兆候はありません。でもまた取り上げますね。

5月16日(土)セミナー参加者募集中

日  時:2015年5月16日(土) 午後1時15分より(午後1時開場)
場  所ルーテル市谷センター 第1会議室
東京都新宿区市谷砂土原町1-1
地下鉄有楽町線「市ヶ谷」駅徒歩1分、JR中央線「市ヶ谷」駅徒歩5分
電話 03-3260-8621
定  員:36名(定員に達し次第、締切)
参加費:お一人様2000
(参加者全員に1490円(税込)の新著書「やってはいけないマンション選び」、もしくは当日会場内だけで有効な1000円分の「資産価値レポート購入クーポン」をプレゼント)

お申し込みは専用ページ右下の「カートに入れる」をクリックしてください。

当日の予定
セミナーの部 13:15~
講演1 「未来のマンション市場風景 バブル崩壊を見据えて」13:15~14:30
講師 榊 淳司(住宅ジャーナリスト・榊マンション市場研究所代表)

講演2 「新築or中古 その違いと注意ポイント」 14:40~15:20
講師 大友雅敏(㈱ベストサポート 代表取締役)
不動産業界での幅広い経験と該博な知識で、エンドユーザー側にたった不動産購入をサポート。物件選びや購入手続きなど、法務・実務面を中心に「失敗しない」ためのチェックポイントを分かりやすく解説します。

講演3 「管理費削減の基本:管理会社見直しと管理品質向上」15:30~16:10
講師 別所毅謙(㈱別所マンション管理事務所 代表取締役)
有名マンション管理専門のコンサティング会社において基本システム及びノウハウを構築した後、別所マンション管理事務所を設立。管理組合を支援するコンサルティング実績多数。管理費削減サービスを提供する最大手企業の顧問を兼任。

トークタイム&相談会 16:20~16:50
榊淳司が希望者のみなさんと自由に語り合う場を、短い時間ながら設けさせていただきます。どうぞ、お聞きになりたいことなどございましたら、気軽にお尋ね下さい。
また、この間に大友雅敏、別所毅謙の両氏が希望者の個別相談を承ります。 17:00完全終了

参加特典
1 参加者全員に1490円(税込)相当の新著書「やってはいけないマンション選び」をプレゼント
(※すでにご購入の方には、当日のみ有効な1000円分の「資産価値レポート購入クーポン」を差し上げます。ただし、クーポンご希望の場合はあらかじめメールでお知らせください)

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2 榊マンション市場研究所が発行する各レポートの廉価販売
セミナー会場にて榊淳司のレポートを超割引価格で販売。
業界を震撼させているあの驚愕のレポートの
PDFデータCD版を通常ダウンロード価格の
半額から3割引程度(2000、3000、5000円均一等)で販売いたします。
話題の「マンション値引き交渉術」も通常12800円のところ
当日は旧版CDながら5000円で販売しております。
どうぞ、この機会をお見逃しなくご利用ください。
※但し、ご用意する枚数などには制限があります。

3 著書サイン会
希望者には榊淳司がサインさせていただきます。すでに「やってはいけないマンション選び」をご購入された方は、当日お持ちいただければサインさせていただきます。

※今回は懇親会を行いません。

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2015/4/27 19:47 Comments (4)

4 Comments

まろたんさん、こんにちは。

安倍君、無難に仕上げたみたいですね。
中国が不快感を表明しているのは「うまくやった」証拠。
僕は見なかったですけど。

しかし、zaitenをご購読ですか。
私は編集部のある方と仲がいいので
時々記事を書かせてもらっています。
それで、ほぼ毎月送ってもらえるので
面白そうな記事を選んで読みます。

マイナーな割には面白いですね。
某メジャー週刊誌の方が
「ウチでボツになったらアソコに送る」と言っていました(笑)。

この雑誌は読者の「タレコミ」を重視しています。
だから一般人への対応がいいのでしょうね。
特に、匿名でない場合は重視されるのではないですか。
今の時代、名前を名乗らない情報は120%ガセ扱いですから。
特にネット化が進んでからはそうなりました。
週刊誌でもそうですからね。

さて、本当に平和なニッポン。
次に何が起こるのか、ドキドキ、ワクワクしながら待っています。
私にとっては「バブル崩壊」の光景がまた見られるので、
余計に期待している今日この頃。

それではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2015/04/30 16:58 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

朝、窓をあけると、心地よい風が入って来ます。
やはり、自然の風に勝るものはありません。
我が家は駅歩1分の所にありますが、周辺は静かです。
「静かな環境」は、住宅の付加価値のひとつですね。

ZAITEN・今月号の榊さまの記事、拝読しました。
東京は腐ってもタイ、国際都市ですから難しい問題ですね。
京都の高級料亭の「一見さんお断り」みたいな訳にもいかんのでしょう。
が、人が365日、住み暮らすところですから、
「同居人」の質も、重要な付加価値のひとつでしょう。

ZAITENは、現在は年間購読していますが、
以前は「その都度買い」で、3年ほど前でしたが、
一度、バックナンバーを注文したことがあります。
その時の社員の対応が、とてもエクセレントでした。

いわゆる「事務的」ではなく、好感が持てました。
今どき、希少価値ですね。
また、雑誌そのものも、ユニークだと思いますわ。

さて。
安倍晋三は、米国で「破格の待遇」を受けているようですが、
上下院の全議員を前に、どんな「スピーチ」をぶつのか?
もちろん、オバマの「了解」は取ってあるのでしょうが。

政治・経済・外交と、ニッポン国は今「試され」ています。
どのような「選択」がニッポン国にとって最良なのか、
諸説紛々、私も悩ましい処ですが、少なくとも、
ドローン攻撃に大騒ぎしている場合ではないでしょう。
次は、何が飛んで来るのか、分からない。(笑)

お休みの処、失礼しました。
ごきげんよう。

2015/04/29 10:58 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

すべてのニッポン人が望んだ結果、平和ですね。
少々都心の不動産がバブっている以外は、物価も下がり気味。
給料はちょっとだけ上がり気味。
何となく好景気なような、そうでないような(笑)。

ところで、いただいた本がよかったですね。
数日前に書いた幽霊の記事が、その感想みたいなものです。
人間いつか死ぬものですから。

実は昨夜からまたちょっとそういうことを考えるキッカケがあり、
死について考えています。
この平和ニッポンで一番の問題は、
増える一方の要介護者を誰が介護するか、という問題。

他人事かと思っていたら、
いつの間にか自分の問題になっていたりして(笑)。
まあ、気長にやりますわ。

それではまた、ごきげんよう。 榊淳司

2015/04/28 18:26 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

> 今のニッポンは、平和すぎる。

確かに、ドローン攻撃で大騒ぎですからね。(笑)

「地方自治は、民主主義の学校である」
と言われます。
言い出しっぺは、どこのどなたなのかは知りませんが。
ま、言わんとするところは、おおかた分かります。
が、現実は、榊さまのご指摘の通りです。
民主主義の学校どころか「衆愚政治」の成れの果て。

ま、みんなが求め是とした結果ですから、まさに平和です。
私は「国政」選挙しか投票に行きません。
これは私の「選択」です。
で、どんな現実であれ、みんなが選んだ結果ですから、
「いまさら言うな、グチ・泣き言を」と是認するだけです。
実に「物分かり」がよい。(笑)

いきなりですが、政府は今、高齢者介護について、
「地域包括ケア・システム」なる構想をぶち上げています。
ひとことで言いますと、介護の主体を「国から地域に」
ということです。
国は、介護の主役を「地方自治体」にマル投げし、
自治体はタマリマセンから「地域」にマル投げ。

で「地域」も何処かへマル投げしたいのですが、投げる先がない。
「町内会」が主役にと抜擢されますが、今や「崩壊」しています。
「学級崩壊」ならぬ「地域崩壊」ですからバンザイですわ。
で、どないしまんの、と?
ま、みなさん、介護老人にならんよう「カラダを鍛えよう」と。
なんじゃい、それは!(笑)

私の実兄が、大阪の某市で町内会の会長をやっています。
正しくは「やらされて」いるようですわ。
一期2年で辞められず、いま2期4年目。
もう、カンベンさせてもらう、と言うてますが。
後任がおらんのだと。

こんな地域の状況で、介護の主体を「地域」にと。
「地域包括ケア・システム」構想。
おお、おお、おお!
まさに「言うだけ番長」の厚労官僚。

「今さえ、カネさえ、自分さえ」
なんとも「甘美な」言葉では、有馬温泉。(笑)
ニッポンのタミ草よ。
どうなっても、
「いまさら言うな、グチ・泣き言を」だよ。

5年ほど前、月刊文藝春秋がニッポンの現状の特集を掲載。
その中で、或る論者が書いていましたよ。
「すべて、ニッポン人が、望み選んだ結果ではないか」
御意。

東日本大震災の直後、どこのどなたの言い出しっぺか。
今こそ「絆」を。
イヤミですか。当てつけだったのですか。あれは。
平和なニッポンです。

ごきげんよう。

2015/04/27 22:25 | by まろたん

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