「住まい」というのは、実のところ購入者のライフスタイルを
最もよく表現する「商品」です。
そういった意味では、ファッション以上に各人の「好み」や
考え方、価値観がよく分かります。
最近、外国人の「マンション爆買い」が話題になっています。
私も、それをネタにいくつかのメディアにコメントを出したり、
原稿を書かせていただきました。
そこで何度か書いたり喋ったことですが、
主に中国系の方が買いたがるマンションには、
ハッキリとわかる傾向があります。
まず、場所が彼らにとっても分かりやすいこと。
ロッポンギやアカサカ、シンジュク、イケブクロなどは
中国系の方にもよく知られた街。
さらにオリンピックの開催される湾岸エリアは、
彼らにとっては地味でも分かりやすい場所です。
特に海の傍は闇雲に「カッコイイ」と受け取ります。
次に、マンション自体が派手であること。
カンタンにいえばでっかくて共用施設がいっぱいの
タワーマンションでないといけません。
50戸程度の地味なマンションは、選択肢にもならないでしょう。
一方、私のところにやってくる富裕層の大半は
「湾岸なんてとんでもない」という価値観をお持ちです。
ただ、タワーマンションを探している人はけっこういます。
やはり、相続税対策系の方が多いように思えます。
上品な方に限って、渋谷区や目黒区あたりのしっとりとした
住宅地で分譲されている50戸前後の物件を相談に来られます。
そういうケースを見ると、やはり住まいは価値観ですね。
「品はお金で買えない」とは、よくいったものです。
ただ、品がいいからと言ってイコール資産価値が高いかというと、
また少し話はズレていきます。
「上品な」方は世の中でもかなり少数派です。
私がこれまでの人生で出会った中でも、「上品な」と
いっていいくらいな方は2%以下ではないでしょうか。
もっとも、私は普通の貧乏人人生を歩んでいるので、
上品な淑女紳士と出会った可能性自体が低いはずですが。
上品な方が少数派である以上、
彼らは市場のマジョリティではありません。
したがって、彼ら向けに供給されるマンションは少な目。
どちらかと言うと、中国系の方と同じベクトルで
マンションを選ぶ方が日本人が多数派なのです。
だから、都心や湾岸のタワーマンションはよく売れます。
マンションデベロッパーは、そういう日本人多数派の嗜好性を
実によく理解しています。そして、儲けの種にしています。
その昔、まだタワーマンションが珍しい時代には、
マンションデベロッパーの幹部たちは争ってその上層階に住みました。
今は、そんな話をほとんど聞かなくなりましたね。
いつの間にか大手不動産会社幹部には
タワーマンションに住みたがる人々を
蔑視する風潮が蔓延しています。なぜでしょうか?
それは、そういう不動産大手の幹部クラスにとっては
タワーマンションが「下品な存在」と位置付けられたからでしょうね。
そこに住むことがむしろ「カッコ悪い」という価値観。
なぜそういう風潮が広まったのか、よく分かりません。
ひとつ考えられるのは、タワーマンションを購入する人々の
属性や志向を彼らほどよく知っている人種はいません。
きっと「アイツらと同じにはなりたくない」と考えたのでしょう。
今、にわかに外国人比率がクローズアップされました。
ここ2年で販売された都心や湾岸のタワーマンションは
最低でも2割を外国人が購入したと考えていいでしょう。
場合によっては半分以上かもしれません。
今後、タワーマンションは「中国人の金持ちが住む」という
イメージが広がる可能性があります。
日本人の上流層やそこをめざしている方々にとって
タワーマンションは「避けるべき選択」になりそうです。
私は、そもそもタワーマンションというものが好きではありません。
見た目に美しくない造形物が多いことと、
高いところに昇りたがる心理に抵抗を感じるからです。
「・・と煙は高いところに昇りたがる」といいますからね。
ただ、仕事ですからタワーマンションの資産価値を公平に眺めます。
中には「これは玄人好み」と思えるタワーもありました。
資産価値的に「買っておいても悪くない」という物件もあります。
しかし、最近の「中国人爆買い」を見ていると、
非常に危ういものを感じてしまいます。
特に湾岸エリアのタワーマンションには危険な臭いが充満。
そもそも、上品な方々には好まれないエリアです。
そして、現在は中国系外国人が「爆買い」。
10年後、20年後は新豊洲や有明あたりのイメージが
「あそこはチャイニーズタウンだから」とならないでしょうか。
そうなれば、日本人はなるべく「避ける街」になります。
しかし、資産価値が下がるかと言うと、また話は別。
対チャイニーズのマーケットとなり、
それなりの市場価格を形成するでしょう。
ひょっとしたら中国人たちが争って買おうとして
バブルが発生する可能性すらあります。
まあ、なってみないと分かりませんけれど。
5月16日セミナーのお席が、あと15ほどです。
今回は部屋も狭いのでキツキツになりそうです。
参加者のみなさん、申し訳ございません。
その分、中身の密度も濃くいたしますので・・・
5月16日セミナーは、募集定員に達したため締め切らせていただきました。
多数の参加申し込みをありがとうございました。
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まろたんさん、こんにちは。
大人の毒気がありすぎです。
もう少し上品にいきましょう(笑)。
今日も某メディアから取材を受けました。
「不動産大暴落」でぶちかますそうです。
そういう時は、なぜか私にコメント役が回ってきます。
まだ「大暴落」というには早いのですけどね(笑)。
安倍君の訪米は大成功みたいですね。
盛り立ててくれたのは、他ならぬ中国と韓国。
彼らもおバカですね。北風ばかり吹かしている。
日本にこそ太陽政策がむっちゃ有効かと思いますけれど。
世の中、平和すぎてメディアが困っています。
それこそ「不動産大暴落」でもブチあげないと
視聴率は取れないし、雑誌は売れない。
ああ、困った困った、では有馬温泉。
それではまた。ごきげんよう 榊淳司
2015/05/04 18:45 | by Sakaki Atsushi榊さま。
例えば、昨今の東京の、湾岸タワマン。
けっこう「色つき」だそうで。
でも、湾岸タワマンは、バブルのあだ花。
あえて、オナゴで言えば「アバズレ」。
そのむかしは「ズベ公」と呼ばれていたような記憶が。
寄ってたかって「ヤリタイホーダイ」。
この手のオナゴ。
かっては「公衆便所」と呼ばれましたね。
いつの時代にも、一定数必要。(笑)
以上、どうでしょうか。
湾岸タワマンをオナゴに例えたら、ごっつう分かりやすいでしょう。
だから、それにタカル男も、それなりの・・・。
やることをやったら、そのあとは?
はあ、言うまでもないでしょう「公衆便所」ですさかい。
おお、ありがたや、湾岸タワマン。(笑)
ま、
まともな御仁が、カラムようなオナゴではない、と。
ボーとした、うらうらの、GW・なかび。
ちょいと、なつかしい「オトナの毒気」を。
たまには、こんなんも、如何でしょうか。(笑)
さてや、安倍晋三。
これからの2か月が、勝負どころ。
ここでモタツイたら、太平洋の「アホウどり」でっせ。
あほう、あほうと、飛んでゆきくさることに。
ま、お手並み拝見。
ですね。
ごきげんよう。
2015/05/03 14:36 | by まろたんまろたんさん、こんにちは。
飯の食い方よりもカネの使い方、ですか。
まあ、その通りですね。
私のまわりの人種は、かなりスノッブ。
お金を儲けると、まずオンナ、クルマ。
やることおんなじで笑えます。
まあ、儲けられるだけマシですが。
最近、鏡で自分の顔を見ると嫌になります。
50年ちょっと生きてきて、コレかよ・・・と。
たしかに上品ではありませんね。野卑でもありませんが。
「粗にして野だが卑ではない」くらいのことはいいたいと思う、今日この頃。
50歳を過ぎて人相の悪い人は信用できません。
実に多くの例を知っています(笑)。
目に邪悪性を宿している40歳もダメです。
50数年生きてきて「人間、顔だね」という
実に平凡な真実を知りました。
残りの人生は長くないので、あまり活かせませんが。
今日も仕事をすることにします。
まろたんさんは春麗をおたのしみください。
ごきげんよう 榊淳司
2015/05/02 11:55 | by Sakaki Atsushi井上様
こんにちは。コメントをありがとうございます。
日本と中国の違いは経済成長するかどうか、に尽きます。
経済が成長する(GDPが増える)と不動産価格は上がります。
日本はこの四半世紀、経済が成長していません。
だから、不動産価格は上がりません。
都心以外は「暴落」といっていい状態。
湾岸は面白いですね。
中国人的な方々を引き付ける魔力を持っています。
賃借する方が付いたようでよかったですね。
ベイズも完成すれば、ちょっとダブつくかもしれません。
日本は、オリンピック以降の不動産値上がりは期待薄です。
理由は前述の通り、経済成長。
新豊洲は私から見れば中国人需要以外に盛り上がるとは思えません。
むしろ地震のリスクが大きいエリアです。
早目の売却がよろしいかと思います。
中国人は何かのキッカケで一斉に売ることもありますから。
まあ、余計なおせっかいですが。
また、いろいろ教えてください。
榊淳司
2015/05/02 11:48 | by Sakaki Atsushi榊先生、はじめまして。
「10年後、新豊洲は中国人需要でバブル化?」大いにあり得ると思っています。
私は北京と上海に合計16年住んでいました。上海の家は1997年に1200万円で買い、今は1億円。北京には5つ持っていまして、3つ売ってしまいました。3つ目を売った金で豊洲のSKYZを買ってしまったのです。上海や北京の不動産を熱くしたのは温州人だと言われています。温州人は中国のユダヤ人。彼らは不動産購入のためにはドバイにも行く。東京湾岸にも、もしかすると温州人が暗躍。
上海生活を行った切り上げ、日本生活(横浜です)に切り替えたのは2012年。当初、横浜マンション巡りをしました。その際にも中国人の影を感じたものです。2013年の東京オリンピック決定で一気に興味が湾岸地帯へ。全く土地勘のない豊洲のSKYZを衝動買い。購入契約までのいろんな場面で中国人に出会いました。鍵引き渡しを受け、棟内見学の際にも中国人を何度も・・・私の知り合いの日本国籍の中国人も一緒にSKYZを購入。なんせ、上海のマンションよりSKYZの方が安いんですから。榊先生が言われるようにSKYZは中国人の趣味にピッタリです。それは、14年上海に住んでた私には、よ~く、よ~く分かるのです。私の部屋は賃貸に回しました。契約が終わる3年後は、どうするか・・引き続き賃貸にするか、自分らが住むか、売ってしまうか・・売るとしたらオリンピック前にするか・・いや、北京ではオリンピック後にドンドン上がって行ったので、必ずしも「前」と決めてはいません。果たして、湾岸タワマン、中国人需要でバブル化するかどうか・・・
榊さま。
> 上品なかたは、少ない。2%くらいかと。
確かにそうですね。稀有です。
で、いまさらですが、お金は魔モノですね。
高校生のとき、級友とそんな話をしたことがありました。
そのとき、或る級友が、こう言ったものです。
「いや、カネが魔モノではない。ニンゲンが魔モノなんだ」と。
理屈っぽいヤツでしょう。(笑)
だから、団塊は嫌われる。(笑)
ま、それはそうとして。
「品」とか「品格」とかは、何に基づいて形成されるか?
ひとつは「世俗性」では、ないでしょうか。
いわゆる「俗っぽさ」「俗物度」。
俗の最たるものが「お金」でしょうか。
カネの魔性が、ニンゲンの俗性を刺激すると。
ここで、すかさず、かの理屈っぽい級友から、
「いや、カネに魔性はなく、ニンゲンの、ウンヌン ・・・」
と突っ込まれそうですが。(笑)
巷間、言われることですが「お金の使い方に品性が出る」と。
つまり「俗物性」が露出する。
酒の飲み方、メシの食い方よりも、カネの使い方にこそ、
その人の品性・俗物性が露出しますね。
「虚栄心」と呼ばれる低俗心が、むき出しになるからでしょうか。
昨今、タワマンなるものを買い求めて、住む人びと。
傾向として、上述のような心根の強い人びとなのでしょうか。
ま、いかにも「ニンゲン的」と言えば、それまでですが。
「品」は、何故か「かお・顔立ち・人相」に表出しますね。
そこの四角い奥さま、厚化粧しても、隠せませんよ。(笑)
戦後、日本人の「人相」が、総じて変容しましたね。
経済成長で、総じて豊かになり、総じて小金もちになりました。
で、日本人の人相は「万札」みたいに成り果てて、候。(笑)
まとまりませんが、この辺で。
ごきげんよう。
2015/05/02 00:38 | by まろたんRSS feed for comments on this post.