子どもの未来を憂う・・・休日の脱線

私が生まれ育った京都では、「この前の戦争で・・」
といった場合は、応仁の乱のことだそうです。
「ホンマかいな」と、いうのが正直なところ(笑)。
もし、本当にそういっている京都のオバハンがいるとすれば
たいがいのイケズ(意地悪)やと思いますわ、ホンマ。

まあ、京都という町はどういうわけか
「この前の戦争」でアメリカ軍の空襲を受けませんでした。
ところで、私のオフィスは今、東京の中央区新富というところにあります。
このあたりも、東京では珍しく空襲の被害が無かったところ。
戦前からあったような建物がいくつか残っています。
その理由ははっきりしていて、すぐそばの築地に
アメリカ系の聖路加国際病院があったからです。
連中は、自国民の資産を自らの手で焼くようなことはしなかったのです。
たとえ、日本の無辜の民間人が何十万人死のうとも・・・です。

私たちは社会科の授業で、このアメリカ軍の空襲について
一通りの知識を教えてもらいます。
私の母は、大阪大空襲の時の話をしてくれたことがあります。
六角形の焼夷弾が落ちてきて家が焼かれ、
近くの川の中に逃げたそうです。

多くの人は広島と長崎に原爆が落とされ
それぞれいちどきに10万人ほどの人が死んだことを知っています。
でも、東京大空襲、大阪大空襲については
「ああ、そういうのがあったらしい」程度にしか知らないでしょう。
実は、広島や長崎の原爆よりも、
この2つの「大空襲」の方が被害は大きかったのです。

そして、日本人が良く知っておかなければいけないのは
原爆も、この大空襲も、その他にアメリカ軍が行った多くの空襲も、
ほとんどが「戦争犯罪」である、ということです。

戦争には、国際条約であらかじめ取り決めたルールがあります。
交戦国であっても、相手方の民間人を殺傷してはいけないのです。
それは、今も昔も変わりません。
私の知る限り「大日本帝国」と名乗っていた時代の帝国陸海軍は、
交戦国民間人を殺傷することを主たる目的として作戦を展開した例はありません。
戦争ですから、結果的に民間人を巻き込んだことはあるでしょうが、
原爆や大空襲のように、それを「目的」にすることはなかったのです。

この前の戦争で、アメリカ軍は日本に対して
大きな戦争犯罪をいくつも犯しました。
にもかかわらず、逆に日本の多くの軍人・政治指導者に対して
様々な「戦争犯罪」を問い、有罪として処刑しました。
その多くは、ただの「いいがかり」であり、
法的な根拠もかなり曖昧・・・というか国際法違反でしょうね。

そして「悪いのは日本だ」ということをマスコミを使ってのプロパガンダと
学校を利用しての「教育」で日本人に刷り込もうとしました。
その結果、今では多くの国民が「あの戦争は日本が悪かった」と思い込んでいます。

しかし、本当に邪悪な「戦争犯罪」を行ったのはアメリカ軍なのです。
彼らも、そのことはある程度自覚していました。
日本空襲を指揮したアメリカ軍のある将軍は、東京裁判を見て
「戦争に負けていたら、自分たちは絞首刑になっていただろうと」と語りました。
しかし、アメリカ人は「占領軍」という立場を徹底的に利用して、
彼らに都合のよい「日本贖罪意識」を日本人に植え付けたのです。
そういう、かつてのアメリカ占領軍のお先棒を
今でも熱心に担いでいるのが他ならぬ日教組と社民党です。
また、日本人のそういう「意識」を利用して、
自国の利益に結び付けようとしているのが、
支那と朝鮮半島に巣食う連中です。

さて、普天間基地の移転問題で、鳩山内閣は窮地に立っています。
社民党がグアム・マリアナ移転を強硬に主張しているせいです。
何というか・・・おかしなものです。
アメリカ「帝国主義」を蛇蝎の如く嫌っている日教組と社民党が、
実はそのアメリカ「帝国主義」が日本人に仕掛けた
マインドコントロールにどっぷりと漬かっているのです。

愚かな彼らは、そのことにまるで気がついていません。
マンション立地評価レポートを書いてくれている如月さんによると、
社民党はヨーロッパ的な基準からいうと「極左」だそうです。
この国では今、極左政党が連立政権に加わっているのです。
これ、結構マジな話ですよ。

彼らがいかに極左であるかの一例を挙げましょう。
社民党は、あの金正日が日本人拉致を認めるまで
「そんなことはデマだ」といい続けてきたのですよ。
これは「朝鮮労働党」なる将軍様の政党とまったく同じ主張。
「君達は本当に日本人か?」と問いたくなりますね。
彼らのことを真剣に考えると、めまいがしてきます。

もっとも、ヨーロッパ的基準から言うと「カルト」である
創価学会の支配する公明党は、
ついこの間まで自民党と連立政権を組んでいました。
この国は、「カルト」の支配をやっと脱したと思ったら
今度は「極左」が政権の一翼を担っているのです。

四囲の野蛮国に辺境を侵されても、まともな抗議すらできない国。
巷に失業者があふれ、若者は未来への希望を失い、
子どもがどんどん減っていくわが日本。
いまだに占領軍のマインドコントロールから抜け出せないどころか、
「カルト」や「極左」に、安易な一票を投ずる人々までいます。
こんな風では、この国はどんどん衰退していくのではないでしょうか。

日曜日の昼間、子どもと遊びながらぼんやりと考えていると
ついつい彼らの未来が不安になってしまい・・・脱線しました。

参考図書

日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く 佐藤 優
あの戦争の本質とは何だったのかを明解に語れる論客がアノ当時の日本にもいた!
それを掘り起こした佐藤優もエライなあ、と思える1冊。
しかし、私はこの本を読むまで大川周明などという人は、ただの右翼だと思ってました。

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論  小林 よしのり
おなじみヨシリンの特別企画。ちょっと古いけれど、これはなかなかの傑作。
マンガと侮るなかれ。そこらの書物を軽く凌駕する高水準な内容です。

パール判事の日本無罪論  田中 正明
東京裁判でただ一人「日本無罪」を主張したインド人裁判官の話。
最初の半分でいいたいことはほぼ言い尽くし、あとは繰り返し。
でも、その最初の半分だけでも読む価値はあるでしょう。


2010/3/14 15:02 Comments (0)

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