今私が読んでいる本は、塩野七生の「皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下」。
中身は超面白いですよ。世界史好きの方にはかなりお勧めします。
ただ、ひとつ難点を言えば、本が重たいこと。
菊版で300ページ超、重さを測ったら530グラムくらい。
ペットボトルをひとつ余計に持ち歩いているような感じ。
まあ、それはいいとして。
今日は別にこの本の中身を云々するつもりはありません。
すごーくマニアックな本なので、好きな人にしか受けませんから。
では、なぜ話題にするかというと「皇帝」について語りたいから。
「皇帝」というのは英語ではemperor、エンペラーです。
ラテン語のインペリウムから来ています。元の意味は「命令権」。
今、世界でエンペラーと呼ばれている地位にある人は何人いるでしょう?
中国大陸の「赤い皇帝」とかはもちろん勘定に入れませんよ。
ツラツラ考えてみるに、日本の天皇ひとりではないかと。
日本の天皇は、海外で紹介されるときにはThe Emperor of Japanとなります。
何かこれ、しっくりきません。
皇帝というと、私の中のイメージは「王を統べる者」。
平たく言うと「王の中の王」です。
日本の天皇に臣従する「王」はいませんから、ちょっとヘン。
皇帝というからには、帝国を支配せねばならないのです。
日本が戦争に負ける前、大日本帝国は朝鮮や台湾や南洋諸島を領し、
満州国を実質支配下に置き、南京の支那政府も従えていました。
だから、あの時の天皇をThe Emperor of Japanと呼ぶのは合っています。
しかし、今の天皇はただのThe King of Japanではないでしょうか。
誤解のないように書きますが、私は今上陛下を貶めるつもりも、
今の天皇制に何かの批判を加えようというのではありません。
単純に、用語の話をしたいだけです。
さて、イギリスのエリザベス女王は、正式名称はやけに
長ったらしいのですが、普通に呼ぶとQueen Elizabeth IIとなります。
Queenというのは王であるkingが女性であった場合の呼称。
つまり、女の皇帝であるempressではなくqueenなのです。
これもしっくりきませんね。
エリザベス女王は、イングランドとスコットランド、ウエールズと
北アイルランド、そして巨大な英連邦に君臨する存在。
ただの「イングランド王」ではないのです。
彼女にこそ皇帝Emperorの女性版であるempressを名乗るべきです。
英国は日本との戦争でインドやビルマ、マレーシアなどを
失う前には「大英帝国」と呼ばれ、世界中に植民地を持っていました。
その時でも王の呼び方は変わりません。Kingです。なんかヘン。
さて、こんなことをネタにウニャウニャ文句を言う人間も
かなり珍しいとは思うのですが、世界にはこういった
枝葉末節に目くじらを立て、口角泡を飛ばしあう連中がいます。
他ならぬ、我らが隣人である半島の方々。
古い話をします。
150年ほど前、日本では徳川幕府が亡び、明治の新政府が生まれました。
新政府は隣国の李氏朝鮮に「政権が変わったのでよろしく」と、
明治天皇の名前であいさつ文を送りました。
それを一目見た朝鮮の役人は、頭に湯気を立てるほどに怒りました。
「こんな失礼なものを受け取れるか!」
日本からの使者はけんもほろろに追い返されました。
かなり無礼な扱いを受けたといいます。
朝鮮の役人が怒ったのは、日本からの文書に「天皇」と書いてあったからです。
その時代、朝鮮は清帝国に冊封されていました。つまりは隷従していたのです。
毎年多大な贈り物と、美女などを奴隷として貢いで領土を安堵されていました。
清皇帝からの使者が来ると、朝鮮王は京城の街の城門の外に赴き、
地べたに拝跪して出迎えたといいます。
まあ、中華帝国の属国というのは、そういうみじめったらしい立場です。
彼らにとって「皇」の字は、中華の「皇帝」のみに許される称号。
それを野蛮で愚かな日本の王ごときが使い、文書を寄越すとは無礼千万。
というのが、その当時の朝鮮の言い分だったわけです。
アホみたいでしょ。肩書なんて、どーでもいいのに。
そういう無礼な扱いを受けて、明治の新政府は困惑しました。
中には怒り出す政府高官もいました。当たり前です
おバカな理由で日本の新政府に無用の辱めを与えているわけですから。
「朝鮮に軍隊を送って懲らしめようぜ」という気運が生まれました。
それがいわゆる「征韓論」というやつです。西郷隆盛がその中心。
結局、その時に「征韓」を実行することはなかったのですが、
日本人に「半島の連中は小理屈こねるだけのバカ」という
根深い侮蔑の心を養う起源になったのではないかと思います。
そのあとの半島の歴史はみなさんご存知の通り。
日本にフルボッコされた上に、最後は併合されて国土喪失。
36年間支配された挙句、南北に分かれて未だ自立できず。
北は日本領時代よりもひどい状況。南は国ごと精神病みたいなもの。
現在、南北両国ともハングル文字が使われています。
ハングルの表音文字としての機能性はそれなりかと思います。
ただ彼らは、自国語の文字として100%ハングルを使っています。
新聞も、公文書も、個人の私信もすべてはハングル。
日本でいうなら、漢字をやめてすべてをカタカナにしたようなもの。
だから今の北朝鮮人はもちろん、韓国人はほとんど漢字を使えません。
これって満天下の愚策だと思うのですが、それはまあおいておいて。
彼らは今、日本の天皇のことをどう表記しているのでしょう。
もちろん、彼らから漢字の能力が失われています。
ところが、いくらハングルを使おうとも、
そのベースになっている言葉はほとんどが漢語なのです。
つまり、漢字の言葉です。国名からして「大韓民国」。
日本語では「だいかんみんこく」と発音しますね。
韓国語は「デハミングックッ」です。「大」は「デ」。
日本語の音読みで「大」は「ダイ」ですが、韓国語では「デ」。
それで、天皇は何かというと「イルワン」。ハングルで「일왕」。
漢字に直すと「日王」となります。「天皇」じゃないのですよ。
ましてや「日本国王」でもなし。なんとか日本を見下そうとしています。
あの連中の意識は、いまだに150年前と変わっていません。
だから中国の「赤い皇帝」に土下座したがるのです (笑)。
隣人たちがかなりのビョーキであること最近よく知られてきました。
まあ、そういう話をいつまでもグダグダとしていても仕方ありません。
話を「皇帝」に戻しましょう。
現代の世界で、皇帝と呼べるお方は日本の天皇も含めていないことは、
先ほど申し述べた通りです。では「最後の皇帝」は誰だったのか?
1945年までの昭和帝がそうだったといえばそうだったのでしょうね。
あるいは、そのちょっとあとまでのイギリス国王。
でもなんかイメージが違いますね。それは日英共に民主主義国だから。
みなさん勘違いなさっているかと思いますが、
1945年以前の日本は立派な民主主義国だったのですよ。
まあ、その話も置いておいて。
やっぱり「皇帝」という限りは、指を動かすだけで誰かを
死刑にするくらいの巨大な権力者でなければなりませんねえ。
それこそ元来の意味での「命令権」がないと皇帝っぽくありません。
イメージ的にも概念的にも「皇帝」であり、「最後の」と呼べるのは、
第一次世界大戦で廃位したドイツのウイルヘルム二世と革命で退位した
ロシアのニコライ二世、そしてオスマントルコのメフメト六世あたりかと。
つまり、我々はもう100年ほどエンペラーを知りません。
しかし、世の中よくしたもので「皇帝もどき」なら見せてくれます。
先ほどから何度かご登場いただいている「赤い皇帝」の習近平君。
「指を動かすだけで誰かを死刑にする」権力はお持ちです。
そして、皇帝のもうひとつの側面も現代の「赤い皇帝」はお持ちです。
それは「革命で退位するときには、ひどい殺され方をする」というもの。
私は今、人生の4分の3程度を終えたところですが、
未だにトラッドな意味での「革命」を経験していません。
まあ、ルーマニアのチャウシェスクがそうといえばそうですが、
あれは遠く地球の裏側で、なじみの薄い国のお話。
出来ることなら、もっと身近なところで起こって欲しいですね。
生きているうちにぜひ赤い皇帝が革命によって
引きずりおろされ、民衆の怒りの的になって生涯を閉じる場面を、
ぜひとも見てみたいと思っています。
さて、今日はヨタ話が長くなってしまいました。
資産価値レポートの更新情報です。たくさんたまっています。
中央区と江東区、台東区、墨田区の合計10タイトルを最新情報化。
共通していいえることは、市場の停滞。タラタラしています。
新規に販売される物件が「夏枯れ」していますね。
逆に、今販売中の物件も実に鈍い動き。
このままでは来年の春には「在庫の山」を築きそうです。
そしてまた、あの「値引きの季節」が巡り来ますね。
【勝どき・晴海・月島エリア】■勝どきビュータワー、■DEUX TOURS CANAL&SPA(ドゥ・トゥール) 、■パークタワー晴海、■シティハウス月島駅前レジデンスコート、■プレミスト佃二丁目、■ザ・パークハウス 月島ディアスタ、【日本橋エリア】■パークホームズ日本橋人形町ザレジデンス、■ウエリス茅場町、■プレミスト日本橋浜町公園、■プラウド日本橋人形町ディアージュ、■ザ・パークハウス 日本橋大伝馬町、■ウィルローズ日本橋蛎殻町、■ザ・パークハウス 東日本橋、■ブラントン日本橋小伝馬町、■レフィール日本橋馬喰町、■サンウッド東日本橋フラッツ、■リビオ人形町グリーンテラス、■GREEN PARK 日本橋馬喰町、■プレシス東日本橋、■GREEN PARK 日本橋小伝馬町、■オープンレジデンシア日本橋横山町ステーションコート、■クレヴィア日本橋浜町、【銀座・築地・八丁堀エリア】■オープンレジデンシア築地、■ザ・パークハウス築地入船、■ブランズ明石町、■オープンレジデンシア銀座二丁目、■パークシティ中央湊ザタワー、■ザ・ファイン築地レジデンス、■プラウド銀座東
■パークホームズ日本橋人形町ザレジデンス、■ウエリス茅場町、■プレミスト日本橋浜町公園、■プラウド日本橋人形町ディアージュ、■ザ・パークハウス 日本橋大伝馬町、■ウィルローズ日本橋蛎殻町、■ザ・パークハウス 東日本橋、■ブラントン日本橋小伝馬町、■レフィール日本橋馬喰町、■サンウッド東日本橋フラッツ、■リビオ人形町グリーンテラス、■GREEN PARK 日本橋馬喰町、■プレシス東日本橋、■GREEN PARK 日本橋小伝馬町、■オープンレジデンシア日本橋横山町ステーションコート、■クレヴィア日本橋浜町、■オープンレジデンシア築地、■ザ・パークハウス築地入船、■ブランズ明石町、■オープンレジデンシア銀座二丁目、■パークシティ中央湊ザタワー、■ザ・ファイン築地レジデンス、■プラウド銀座東
■勝どきビュータワー、■DEUX TOURS CANAL&SPA(ドゥ・トゥール) 、■パークタワー晴海、■シティハウス月島駅前レジデンスコート、■プレミスト佃二丁目、■ザ・パークハウス 月島ディアスタ
■勝どきビュータワー、■DEUX TOURS CANAL&SPA (ドゥ・トゥール)、■パークタワー晴海、■パークホームズ豊洲ザ レジデンス、■ブリリア有明シティタワー(参照)
■プラウド清澄白河リバーサイド、■シャリエ亀戸リーディングイースト、■グローリオ東京住吉、■ワザック西大島、■ジオ深川住吉、■シティハウス森下ステーションコート、■ザ・パークハウス 亀戸、■オープンレジデンシア両国森下、■J ワザック両国、■クレイシア菊川、■ル・サンク東京森下、■パークホームズ錦糸町 ザ レジデンス、■アスコットパーク森下
■シティハウス木場公園、■クレストシティ木場、■シティテラス東陽町、■プラウドタワー木場公園、■ザ・パークハウス 東陽町レジデンス、■プレシス東陽町、■プラウドタワー清澄白河、■イニシア門前仲町ローレルコート、■プラウド門前仲町ディアージュ
■オープンレジデンシア両国森下、■J ワザック両国、■アイル イムーブル向島、■ラ・グラース押上、■クレイシア菊川、■パークホームズ錦糸町 ザ レジデンス、■アトラス押上 桜花テラス、■バンデルーチェ北斎通り、■ル・サンク東京森下、■アスコットパーク森下
■Brillia(ブリリア) Tower 上野池之端、■シティインデックス元浅草、■Brillia(ブリリア)上野 The Residence、■ザ・パークハウス 根岸、■シティハウス蔵前レジデンス、■ザ・パークハウス 上野プレイス、■インプレスト コア 浅草橋、■ミオカステーロ浅草入谷、■ヴィルドミール浅草橋、■ルフォン根岸三丁目、■ウエリス浅草
パークホームズ豊洲ザ レジデンス、■クレヴィア豊洲、■ブリリア有明シティタワー(参照)
【東西線深川エリア】■シティハウス木場公園、■クレストシティ木場、■シティテラス東陽町、■プラウドタワー木場公園、■ザ・パークハウス 東陽町レジデンス、■プレシス東陽町、■プラウドタワー清澄白河、■イニシア門前仲町ローレルコート、■プラウド門前仲町ディアージュ、【新宿線・深川エリア】■プラウド清澄白河リバーサイド、■シャリエ亀戸リーディングイースト、■グローリオ東京住吉、■ワザック西大島、■ジオ深川住吉、■シティハウス森下ステーションコート、■ザ・パークハウス 亀戸、湾岸【豊洲エリア】■パークホームズ豊洲ザ レジデンス、■クレヴィア豊洲
「榊淳司のお奨めマンション速報」
購読料 1ヵ月 1,590円※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから 次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください
まろたんさん、こんにちは。
トキオは朝方激しい雨が降りました。
今は止んでいます。
事務所に出てきてパンツ一丁で原稿書き。
昨日H氏と会いました。
月内にいけそうな感触を得ました。
まあ、どうなるかはお約束できませんが。
世の中、思い通りにはなりません。
まあ、致し方なし。
単純にお金儲けをするには低能ビジネスですね。
一般大衆受けする何かを提供する。
物書きの間では30年ほど前に「架空戦記」が流行りました。
知人のひとりがそれで大儲け。
彼的には完全に読者をバカにしていましたけれど。
典型的な低能向けの読み物。
ああいった分野を開拓できれば大儲けができます。
何か思いつかんかなー、と日頃から考えています。
天皇というのは不思議な存在ですね。
私はまったく肯定的というか、崇拝しています。
日本人の「血」への信仰でしょう。
我が家も清和天皇の血筋、ということになっていますから(笑)、
いちおうは「遠い親戚」だと思っています。
私の別名は「源淳」にしていますので(笑)。
清張氏は天皇制には懐疑的なお立場でしたね。
日本共産党の支持者にも名を連ねておられました。
戦前のプロレタリアートのご出身ですから、さもありなん。
でも、彼への尊敬は揺るぎません。
ああいう人、また出ませんでしょうか。
皇帝のいない8月の昼にまどろみながら。
ごきげんよう 榊淳司
2016/08/20 13:35 | by Sakaki Atsushi榊さま。
「日本の歴史は、天皇への反逆の歴史であった」
とは、北一輝の歴史観であり、これを、
「たいへんユニークな歴史観である」
と論評したのは松本清張です。
確かに面白い切り口で「古来、天皇とは?」
と考えさせられます。
「君臨すれど統治せず」でしょうかね?
わが日本国は敗戦による占領を経て、フンギリの悪い、
分かりにくい体制になっております。
この先、国体である天皇・天皇制をどうしてゆくのでしょう?
「生前退位」は昭和天皇も思念されたという情報もあります。
来年度の防衛予算が5兆円を突破したと。
ついこの間まで4兆円でしたから際立った伸びです。
いろいろと武器を購入するようですが、
「捨て金」にならぬよう、実効ある防衛力整備を。
GHQによる占領政策で、わが日本国は独立を得たものの、
「国家としての骨格」がありません。
国体である天皇・天皇制や国家防衛戦略などなど、
「フンギリの悪く分かりにくい」体制になっております。
「経済一流・政治三流」とか言われて来ましたが、
その経済も押され気味、危うくなって来ました。
実質破たんしている国家・地方財政。
この先、急激に進む高齢化の大波。
貧民・テーノウ、メンヘラ・こじらせ男女の爆増。
掴み切れない北チョーセンとシナ。
加えて韓国、プーチン・ロシア。
日米関係の行方。
まさに、ニッポン丸、
「集中砲火」を浴びておるようですな。(笑)
ごきげんよう。
2016/08/20 03:30 | by まろたんRSS feed for comments on this post.