「パクスチャイナ」はありません

たまには歴史の話でも書きましょう。
いちおう、私の同志社大学時代の専門は外交史だったのですよ。
ちなみに、慶應義塾の学部では国文学で論文は平家物語です。
まあ、どーでもいいは話ですが。

最近、「これはやばいな」というのは中国ですね。
完全に「現状変更」を求めてきています。
現状変更とは「今の国境線は気に入らんから変えろ」ということ。
南シナ海はぜーんぶ自分たちの領海だと主張。
そんなん、改革開放が始まる前の1980年頃は
言うてへんかったことですやん。

尖閣諸島の問題も、昔はカタチだけ。
鄧小平は「次世代に委ねよう」というてました。
まあ、今が次世代。ガンガン領海侵犯されています。
チベットやウイグルでもかなり強引なことをやっています。
おそらく、この70年でウン百万人殺しました。
内蒙古も、いまはすっかり漢人の居住エリアですね。

中国は今、アメリカを凌ごうと本気で考えています。
すでに人口ではとうの昔に世界一。
GDPでも、まもなくアメリカを抜き去るはずです。
世界一の経済大国が目前に迫っています。

困ったのは軍事力です。
そりゃ、兵隊さんの数なら今でもアメリカより多いはず。
しかし、今の戦争は兵隊の数ではありません。
核兵器をドカンとやれば、一瞬で数百万人を殺せます。

現状、中国の軍事技術は三流国並み。
アメリカの技術を盗み、ロシアの兵器を購入し、と言う世界。
アメリカはアメリカで、中国に世界の覇権を譲る気持ちは
サラサラないでしょうね。トランプであろうが
民主党の誰かが大統領になろうが、それは同じ。
アメリカは常に世界のナンバーワンであろうとします。

さて、世界史のおさらいをしましょう。
今の世界秩序の基本は第二次世界大戦(WW2)で決まりました。
第二次世界大戦の戦勝国はすなわち国連の常任理事国。
アメリカとロシアと英仏と中国。

しかし、WW2には本当の勝者と本当の敗者がいます。
本当の勝者はアメリカです。これは一般的な見解と同じ。
他にはソ連と共産中国です。やや解説が必要。
WW2終結時の中国は今の台湾政府の始祖である
国民党政権でした。その後、いまの共産中国が継承。
今の中国は戦勝国のフリをしていますが、
サンフランシスコ平和条約には署名していません。
しかし、彼らは日本と国民党を戦わせることで
「漁夫の利」を得たのです。だから実質的な勝者。

ソ連という共産主義国は消滅して今はロシア。
ソ連は勝ったのですが、今のロシアはどうでしょう。
ソ連が冷戦に負けましたから、WW2は勝者でも
今のロシアは負け犬の臭いがプンプン漂っています。」

で、英仏であるフランスとイギリスは一応勝者でした。
拒否権のある常任理事国ではあります。
しかし、この二か国は本当の意味で敗者だと私は考えます。
なぜなら、イギリスはWW2で多くの植民地を失い
大英帝国からただの「連合王国」になり下がりました。

フランスもやや時間がかかりましたが植民地帝国から
ただのフランスになっています。今は何もかも二流国。
実は、目立たないけれどもほんとの勝者はいます。
インドですね。WW2をキッカケにイギリスから独立。
イギリスはインドを失ったことでただのブリテンに。

ベトナムはフランスから独立。インドネシアはオランダから。
ビルマもイギリスから独立しましたね。マレーシアも。
だからWW2の最大の敗者はイギリスなのです。
そして、フランスと日本。多くを失いました。

ではドイツとイタリアはというと、まあ普通の敗者。
だって、結局のところあまり失っていません。
ドイツは瞬間的に多くの人的資源を失いました。
イタリアはリビアなどのアフリカの植民地を喪失。
でもまあ、表面的な戦勝国のフランスの方が
結局は多くを失っています。

そしてWW2における最悪の敗戦国は他ならぬ日本です。
実に多くの領土を失いました。面積は最大でしょうね。
しかし、その代償かどうか知りませんが、実に
ありがたいシステムを手に入れたのです。
それは「日米安全保障条約」。そして「日本国憲法」。

これは、基本的にサンフランシスコ平和条約のセットです。
実にありがたいことに、日本は
1 軍備を持たなくていいよ
2 代わりにアメリカが日本を守るから
という枠組みなのですよ。
これは多分、沖縄の沖で散華した特攻隊員が呉れたもの。
アメリカは二度と特攻をする日本と戦いたくなかった。
だから、今の日本国憲法を日本に押し付けたのです。

この日本の安全保障セットによって、日本は戦後の70余年
防衛はアメリカに依存して公式な軍隊を持たずに来られました。
軍隊はお金がかかりますからね。
そこをアメリカが全部肩代わりしてくれる、というのは
日本にとっては「ホンマですか」というほどありがたいお話し。
いまでこそ日本の脅威は北の三男ブーが撃つへなちょこミサイル
ですが、40年前はもそっとマシなソ連のスカッドでしたから。

日本は戦後、「これって結構おいしい話やん」と考えた
吉田茂がのっかって「せやけど、やっぱり憲法はかえるべきやで」
という今の安倍君の爺さんの岸信介も継承して、
今へと続いています。

実は、日本みたいなGDP世界3位(かつて2位)の国が、
アメリカみたいな斜陽な老大国? に守ってもらえていると
いう状況は、平明に考えてかなりイレギュラーです。
それもこれも、日本が占領されている時にアメリカに
押し付けられた日本国憲法のお陰なのです。

日本の指導者は経済大国なってこの方ずっとアメリカに
「もっと軍備を備えんかい」「武器を買わんかい」といわれ
続けてきたと言っていいでしょう。しかい、その度に
「日本には平和憲法がありますから」と言い訳してきました。
その裏には「お前らが押し付けた憲法をまもってるだけやで」
というアイロニーが含まれているのです。
アハハハ、アメリカよ、随分アホなことしたな。

さて、WW2は当時の現状変更を求める新興国のドイツが
果敢な挑戦をしたことに対して旧勢力の代表である
イギリスとフランスが立ち向かったことで発生しました。
ドイツは孤立していた日本と同盟して枢軸陣営を形成。
ソ連に攻め入って事態の打開を図りました。

危機感を募らせたイギリスのチャーチルは
アメリカの参戦を熱望していましたが、
時の大統領ローズベルトは4期目を戦った選挙で
「あなたたちの息子は戦場に送らない」と公約して当選。
1939年に始まっていた欧州大戦に参戦できません。

そこで、中国大陸で躓いていた日本をイジメにイジメます。
「石油を売ってやらない」なんて、今の北と同じ。
最後はソ連のスパイに書かせたハルノートなる
噴飯物の覚書によって日本海軍の真珠湾攻撃を誘引。
欧州の戦争は見事に太平洋を巻き込んだWW2になりました。
その結果、アジアの英国植民地はインド以外ほぼ日本が占領。
結果、チャーチルは戦争の勝利を得ましたが英国は
敗戦国のように萎れてしまいました。

さて、今の中国です。かつてのドイツみたいです。
とことん、現状変更を求めています。
南シナ海、尖閣諸島、インド方面の国境、アフリカや
インド洋沿岸の租借地獲得・・・

これに対して、アメリカは抑止政策に入っています。
カンタンに言えば「台頭する中国」にたいして
「抑え込みたいアメリカ」という図式になります。
どっちが勝つのでしょうか?

私は、自分が生きているうちに結果を見ることが
出来るかどうかは分りませんが、まあアメリカでしょう。
その理由は「普遍性」です。英語ではuniversality。
これだけ情報化が進んだ世界で、中国の閉鎖性は
結局のところ世界に受け容れられないでしょう。
反政府の人権派弁護士が何か月も行方不明になって
その消息すら分からない国の支配を、誰も受けたいと思いません。

トランプみたいなおバカが大統領になっても
アメリカの民主主義の根源は生きています。
次の選挙で葬り去ればいいのですから。
しかし、中国の共産主義政権はどうにもなりません。
彼らは、彼らが生き残るためにだけの政策を行います。

私はいつか、中国の共産党支配が終わると思っています。
それが100年後か1年後かはわかりません。
今のところ、政権が崩壊する予兆はありませんね。
しかし、彼らがアメリカを凌駕しようとした時には、
必ずそれに対抗し、阻止する大きな動きがあるはず。
まあ、もしかしたら核戦争だってありえますよ。
人間のやることですからね、分りません。

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2018/1/31 0:11 Comments (6)

6 Comments

まろたんさん、こんばんは。

そのバー、半年後には無くなっているかもしれませんね。
でもまあ、まろたんさんの止まり木にはよさそうな。

次の移住はあの世ですか(笑)。
しかし、まだまだ生きて年金を
せしめないと赤字になりますね。
世に憚りましょう(笑)。

不動産屋はね、ある物件がダメになっても
「次行こう、次」の精神。
いつだって今日から、と同じですね。
まあ、私も基本はそうなのですが、
時々ものすごく虚しくなります。
多分、今がそうです。

ごきげんよう 榊淳司

2018/02/01 22:54 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

>そろそろ移住を考えれば・・・。と。
はい。
「あの世」への移住が、そろそろ。(笑)

今夜、自宅徒歩5分余のカウンターバーで少々くつろぎ。
元旦からオープンし誘われたアソコのバーですわ。
1か月ぶり。
客は、ずっとワレ独りだけ。2時間ほど、たわいない話を。

2月。
さあさあ、過ぎたことは、ともかく。
いつだって、今日から。
ごきげんよう。

2018/02/01 22:12 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

マンション管理はイーコール利権ですからね。
そこに腐敗はつきものですよ。
あんなもの、自分から熱心に
首を突っ込んでいる人間をみれば、
ハナから疑念の目で見るべきですね。

そろそろ移住を考えられればいかがですか。
東京とは言いませんが、せいぜい福岡とか。

ではまた ごきげんよう 榊淳司

2018/02/01 14:59 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

フトント→フロント=管理会社の当マンション担当者。
気張らずにとのこと。有り難うございます。
管理会社の営業所長とフロントと話し合い。
約1時間。疲れました。

申し入れたこと、以下2事項。
1.お金の扱いは「手続き」を踏んで行うこと。
お金の扱いは「性善説」ではダメ。不祥事のもと。
2.管理人が勤続2年になり馴れ合いの部分も見える。
どのくらいの期間で「人事異動」をという内規は有りや。

マンション管理は問題アリアリですね。
1.管理会社のレベル。
2.現場管理人のレベル。
3.居住者のレベル。

もう、誰ともクチ聞きたくなーい。(笑)

ごきげんよう。

2018/01/31 16:47 | by まろたん

まろたんさん、こんにちは。

80ちょいで居酒屋に行ける体力があるとは・・・・
私は自分の人生の終わりを75と仮定していますので、
まあ違う星の話のようです(笑)。
フトントって何ですか?

いや、東京は寒いですよ。
嫌になるぐらい。
というか、たいがい人生嫌になっています。
あと19年の人生がもうちょっと縮まらんもんかと。
あと5,6年でも十分なんですけどね(笑)。
かといって西部さんの真似をするわけにもいかんし。

まろたんさんも、あまり気張らずに
田舎もんとの茶番の日々をお楽しみください。

それではまた ごきげんよう 榊淳司

2018/01/31 12:06 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

本ブログはアカデミック内容ですね。
こういうモノをなるべく平明に、小学生にも分かるように。
例えば近藤誠さんの成功のひとつは、平明さにありと、
カレの全著書を読んだワタシは考えています。

平明さ、近藤誠さんにとってはシンドイ作業だったのではと。
しかしワタシ、ここに近藤誠さんの誠実を見ますね。
他の多くの人が不誠実なんてことは言いませんよ。
ワレを含めみーんな、今日を生きることに精一杯なのですから。

閑話休題。
昨夜は当マンションの元地権者とワタシ2人、居酒屋でイッパイ。
この方、ワタシより一回り上の、八〇チョイ。
ですが、時々声を掛けてくださる。で、昨夜もイッパイと。
お元気で若々しく、屈託がない。オボッチャマ系ですね。

ワタシ、これでも、お坊ちゃま、お嬢ちゃまに、
人生これまで、御支持いただいて来ております。(笑)
多分ワタシ、妬んだり嫉妬しないからかなー。
と、勝手に自己分析しております。

さて、今日午後。
管理会社の所長とフトントとでミーティング。
ま、田舎モンですから、いろいろありますね。(笑)

さ、1月も締め。
人生、ワガ時間との勝負か、と思いつつ。
ごきげんよう。

2018/01/31 07:46 | by まろたん

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