非合理的な日本と私

日本生産性本部のHPによると、

「労働生産性の国際比較 2018」を公表
日本の時間当たり労働生産性は47.5ドル(4,733円)、
OECD加盟36カ国中20位

なんですって。
私らの稼ぎはイタリア人やスペイン人よりも
アカンのだそうです。失礼しちゃいますね。

まあせやけど、それもしゃーないと思いますよ。
私も長いこと「広告制作」という分野で
ビジネスをしてきましたが、無駄が多すぎ。
無駄が多いと、時間当たりの稼ぎは減ります。

なぜ無駄が多いかというと、理由はひとつ。
指示を出す人間がアホだから。これに尽きます。
まず、私らに指示を出す広告代理店がアホです。
その向こうにいるマンションデベロッパーや
販売会社は代理店に輪をかけてアホ。

それでは到底合理的に仕事を進められません。
その結果、やっていることの8割がたが
売上には直接結びつかない作業になります。
それではイタリア人やスペイン人に負けますて。

私の泳いできた世界に限らず、この国は
どうやらアホには甘い社会を形成しています。
アホでも上司にゴマを擦れたり、仕事をするフリが
上手な人間が組織の中で上にあがれたりします。
そういうことを許容する空気もあります。

何事も合理性を重んじて仕事を進めていると、
「アイツはビジネスライクすぎて冷たい」となります。
ナーナーというスタイルを好む連中の多いこと。
特にレベルの低い組織はそうなっています。
なぜなら、能力の高い人がほとんどいないから。

「合理的」という言葉にはどこか「冷徹」な
イメージが含まれていますね。俗にいうと「冷たい」。
確かに、そこには「感情には左右されないぞ」という
「構え」を感じますね。逆に言えば、構えないと
人間は感情に流されてしまうのです。

しかしながら「合理的」に仕事を処理するのは、
ビジネスマンにとっては基本であり、必須のスタンス。
世の中を眺めていると、合理的なビジネス、
あるいは組織ほど強靭な印象を発しています。

結局、合理的な考え方、発想、ノウハウ、実作業は、
最後には勝利を収めるのではないでしょうか。
しかし、現実には非合理的な人間の営みの方が、
この世の中の大半を支配しているように思えます。

突き詰めていうと、セックスは種を残すための営み。
しかし、多くの人は種を残すため以外の目的で
その営みを行うことがほとんどですね。これ、非合理的。
でも、感情面から見た人間社会には必要なことです。

この統計の上位10カ国の内、1位アイルランドと10位
フランスを除くと、あとの8カ国はいずれもプロテスタント国。
アイルランドはアップルなど世界的IT企業が本社を置いています。
10位のフランスはカトリック国家の中では
もっとも宗教色が薄い国ではないでしょうか。

プロテスタントの起源はご存じかと思います。
神様とお約束をするのに、(カトリック)教会を通さずに
直接の関係を結びましょうよ、というところが大元。
だからプロテスタントの教会では「神父」ではなく
「牧師」がいます。カトリックのように神様の
代理をするのではなく、あくまでもお手伝いをするのが牧師。

私から見れば、宗教というのはその存在自体が
合理的ではありません。しかし、ルターのような
初期プロテスタントの教導者たちは、かなり非合理的だった
カソリックを、少しでも合理的にしようとしたのです。

さて、振り返ってこの情けないお仕事国家・ニッポン。
日本人が欧州プロテスタント国家のように、
合理的な発想でビジネスができない理由は、
「合理性」というものを崇めていないことが一番。

また、「合理的」という言葉の意味をはき違えています。
何年か前に「私は合理的な人間です」とのたまう、
この上もなく非合理的なお方に遭遇しましたが、
日本人は「合理的」ということを、
「自分がやりたいことをやりたいようにやる」という
風に勘違いしている輩が多すぎませんかね。

合理的の第一歩は、「無駄をなくす」。
これさえ多くの日本人は見えていません。
例えば多くの会社で行っている月曜朝一の会議。
あんなもの、いらんでしょう。
伝達事項があれば社内メールの一斉配信で済むはず。

また、できないサラリーマンほど「ほうれんそう」とか
ほざきます。アレを唱えている敏腕ビジネスマンを
私は見たことがありません。みなさんどうです?
そんなことせんでも、結果を出す奴は結果を出します。

私は、そういうナーナーに流される
日本的なビジネスの組織やその習慣が大嫌いです。
かといって、自分は何事も合理的かというと、
そうでもありません。
かなりの部分、感情に支配されています。
ただ、合理的というのがどういうことか分かっている
つもりですし、それが基本だという生き方もしているつもり。
だからこそ、イライラすることもあります。

さて、早稲田大学エクテンションセンターでの春学期、
私の講座が開講されます。そのタイトルもずばり

マンションの買い時、売り時を探る

5月18日の土曜日です。13時から18時まで。
すごいでしょう。1日で90分を3回かまします(笑)。
榊三昧の5時間を、どうぞお楽しみください。

新しいユーチューブでの動画を制作しました。
資産価値レポート「東京のタワーマンション」のPRです。
新しい編集ソフトを使い始めたので
まだタイトルを入れた程度です。
ただ、音がやや小さいのでボリューム上げてください。

ゲンダイさんでのユーチューブでの配信も続いています。
このシリーズ、これで何本目やろ?
これからもどんどん出てきます。

2019年4月13日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

この相談会を開催して3年余り。
すでに十数物件、総額6億円以上の相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:4月13日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(以前の4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

4月13日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2019/3/18 15:02 Comments (0)

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