今日は、日経CNBCの東京マーケットウォッチに出演してきました。
終わってから、その放送局も同居している
大手町の日本経済新聞社本社ビルの2階でお茶をしながら
日経マネーの編集者と次回原稿の打ち合わせ。
いつもはオンエアーが終わったら
さっさとビルを出てしまっていたので気づきませんでしたが、
あそこの2階はなかなか楽しいところです。
美術展のレプリカが置いてあるし、日経の電子版はタダで読めます。
日経系が出している出版物を販売しているコーナーもあって、
30分ほど時間をつぶすにはまったく退屈しませんね。
来月あたりにまた出演の依頼がありそうので、
次回もゆっくりと楽しみたいと思いました。
日本経済新聞というと、まあ超一流企業ですね。
そこの記者さんたちはエリート然としているかというと、
私の知る限りはまったくそういう感じがしません。
みな親しみやすく、オープンな方ばかり。
これが朝日新聞になると、何かツンとした冷たさが漂う方が多いですね。
聞けば、朝日の記者は7割がた東大卒だそうです。
何だか中央省庁のキャリアみたいでしょ。
考えてみれば、最近「学歴社会」という言葉を聞かなくなりました。
というか、そんなもの今や日本社会の
ほんの一部に残っているだけだと思います。
その一部の大半は、官僚の世界。
各県庁の地方的「学閥」など、ほんとに戯画的世界です。
「お前ら、勝手にやってろ」といいたくなります。
そして、学閥がある民間企業なんて全体の2%くらいではないでしょうか。
つまり、今の日本の企業の98%では
学歴などほぼ関係のない人物評価がなされるということです。
私の周りの話をすると、不動産業界でハッキリと
学閥があるのは三菱地所と三井不動産くらい。
やはり、東大と慶応だそうです。早稲田は一馬身遅れだとか。
その他は、あまり聞きませんね。
財閥系以外だと、学歴なんて2の次、3の次です。
DやHでは学校のことなど話題にも上りません。
「そんなの出ていればどこでもいいよ」という感覚なのでしょう。
つまり、東大か慶応を出て、上位2%くらいの企業に就職しないと
学歴の恩恵には預かれないというのが、今の社会。
だったら、いい学校なんて行かなくってもいいじゃない、と思いますよね。
まあ、「その他98%」の中で生きている限り、ほぼ関係ないでしょう。
例えば、早稲田と日大は入試の偏差値に大きな違いがありますが、
私の周りにいる卒業生たちにとっては、その差なんてほぼ関係ありません。
要は、「その他98%」の世界では、個人の能力や性格を見られるだけで
「あいつは早稲田だから・・・」「こいつは日大だから・・・」
などと人物評価に学歴の枕を付けることはありません。
特に、マンションの販売現場などでは「どれだけ売るか」が絶対的な基準。
それ以外の評価基準はあり得ない、といっていいほどです。
もっとも、マンションの販売現場に東大卒や慶応卒はめったにいません。
というか、私は会ったことがありませんね(笑)。
非常な高偏差値人間が集まっているのは総合商社。
5大商社なんていうところにはウジャウジャいますよ、東大卒が。
困るのですよ、そういう人は!
なぜかというと、やたらと「間違い探し」がお上手なのです。
財閥系でない「○○不動産」みたいなフツーの会社を普段相手にしていると、
企画書もテキトーに作って、ヤバイところは口先でごまかして・・・
なんてことが結構通じてしまいます。
というか、あまり話を複雑にするとご理解いただけない!
だから、コチラも相手を舐めているところがあります。
ところが・・・東大君たちは、中々騙されてくれません。
少し前に、芝の会社はチンピラヤクザで、
新宿のはインテリヤクザなんて、ここで書きました。
広告屋にとっては、ともに「ヤクザ」みたいな連中。
無理難題をゴリゴリと力で押してくるか、
屁理屈を絡めてネチネチくるかの差があるだけで、本質的に同じ。
でも、理屈をちょっと複雑にして、それらしい体裁にしておけば
割合に「騙されて」くれるのです・・・所詮はおバカな「ヤクザ」ですから。
財閥系や商社にいる東大君は、そんなもんじゃあありません。
いってみれば、精度の高い「ニセ札発見器」みたいなもの。
企画書の中にある理屈の脆弱なところはたちまち見破られ、鋭く指摘されます。
「○」か「×」かの「答え」が出せる問題に対しては、彼らこそ最強です。
だって、あんなに難しい入試を突破してこられたのですから。
「企画書」なんぞというものは、いわば「大風呂敷」。
「天網恢恢疎にして漏らさず」が当たり前ですから、
穴だらけで当然。基本的には未完成の「ニセ札」です。
その真価は、どれだけ「夢を描けるか」ということ。
「穴」をいちいち指摘されたのでは、
どれほど素晴らしい企画でも不合格になります。
私が見るところの彼ら共通の弱点は、
どこにも「正解」や「前例」のない問題はかなり苦手そう、ということ。
カンタンに言えば「創造」と「想像」の力が足りない・・というか欠如してます。
そのせいかどうか、商社が作るマンションは、どれも「創造性」が感じられませんね。
「どこかに似たのがあったなあ」と思わせるようなものばかり。
きっと「東大君」やその部下が、
「答え」や「前例」のある方向に導いているのでしょう。
だから、結果として「つまんないマンション」を作ってしまうのだと思います。
もちろん、東大君が作らなくても、
世の中には「つまんないマンション」が履いて捨てるほどあります。
よくもまあ・・・といいたくなるほど、次から次へと出てきます。
そういったマンションについて、
●どこがつまらないのか?
●どうしてつまらないのか?
●だからどうなるのか?
ということを遠慮会釈なく書き連ねたのが、
私のマンションレポート「買ってはいけない」シリーズ。
最近、順次その内容を最新情報に更新しています。
「近畿編第3弾 25物件」 2590円
「千葉・茨城編 第2弾 17物件」 1890円
の2つを、新たに更新リリースしました。
あれだけマンションが売れていない近畿でも
4物件も「ニューフェース」が登場しています。
「千葉・茨城編」では、新たに5物件を付け加えました。
それぞれ、中身の分量にあわせて価格を下げたり上げたりしています。
このシリーズでは最も人気が高いのは、何といっても
「首都圏編25物件」 2690円
こちらも、つい最近最新情報に更新したばかり。
次に人気が高い・・・というよりも、業界関係者が戦々恐々としているのが
「ただ今値引き販売中 首都圏編21物件」 2980円
財閥系企業が「ウチは絶対に値引きしません」なんていっているのが
真っ赤なウソであることを赤裸々に暴いています。
こういう類のレポートは、今までこの業界にはなかったもの。
少しの勇気と業界知識があれば作れるものですが、
「東大君」たちには「想像外」の存在ではないでしょうか?
コメントをありがとうございます。
何か分からないことやお悩みがあれば、無料相談をご利用ください。私で分かることはお答えさせていただきます。
業界の裏はまさに「コント」の世界ですよ。
記事、面白過ぎます(笑)
読みながらにやけてしまいました。
情報化社会と言われますが、
いくらGoogleが発達しても
「本物のインサイダー情報」は、なかなか手に入らないものです。
私もそろそろ住宅購入を考えてますが、
どの不動産サイトを見ても物件絶賛の文字しか見当たりません。(当たり前ですけど…)
そんな中、業界の裏側を見せてくれる榊先生に感謝です。
2010/07/22 12:19 | by ともーんRSS feed for comments on this post. TrackBack URL