東京で「地域コミュニティ」を求めるのは田舎者の発想

私は24歳の時に東京にやってきました。
22歳までは京都、そのあと2年は神戸でしたね。
基本、都会暮らししか、したことがありません。
郊外や田舎に暮らした経験もほとんどありません。

京都や神戸というのは、ある意味あか抜けた街です。
首都圏の16号線沿いのニュータウンと比べると、
それこそ街並みや住民の文化度は雲泥の差でしょうね。
東京に来てから、そういった街に接して寒気がしました。

京都や神戸が、味わいや奥行きがあって洗練された
魅力が漂う老舗の料理屋さんやレストランだとすれば
東京郊外の新興の街は、マックと吉野家みたいなもの。
機能的でそれなりだけど、ただそれだけ。

そんな私が今、東京のちょい郊外の街に住んでいます。
ほとんど味わいはありませんね。合理性で選んだ街。
ペロっとした薄っぺらい文化しか感じません。
でもまあ、人が人らしく住む街になって40年ほど。
すこーしだけ、街の文化みたいなのが生まれているか‥

地域のコミュニティとは、殆ど関わっていません。
基本、そういうのは好きでもないし、嫌いでもありません。
子どもが小さい頃は、多少の関わりがりました。
でも、それだけ。今はもう、知り合いとすれ違うこともなし。

よく「近所付き合いをしたくないのです」という方の
住まい選びの相談を受けます。近所付き合いを好む人と
好まない人の割合は、後者の方が圧倒的多数かも。
なぜって、ご近所さんは自分で選べませんからね。

子どもが小さい時には、それは必須科目になります。
しかし、気の合う人もいればあわない人もいます。
その両方と適度な距離を保つのが、ご近所付き合い。
トラブルになったりすると、かなり悲惨ですね。

東京という街が発展するにつれ「ご近所付き合い」が
廃れたのは、そこに必然性がなかったからだと思います。
つまり、相性のいい人間がご近所に住んでいるとか限らない。
昔は、えり好みができなかったから、ご近所と付き合った。
でも今は、ご近所付き合いの必然性が無くなりました。
様々な面で「助け合う」必要性が消えたのです。

東京のような大都市に、ご近所付き合いは不要ですね。
お互いに迷惑を掛けない、というルールさえ守られれば、
御近所に親しい人がいてもいなくても、不便はなし。
私は36年ほど東京に住んでそう思います。

あの昭和の頃や、今でも田舎でくり広がられる
「ご近所付き合い」というものは、みな少しずつ
ガマンしながら続けている義務であり、苦役でしょう。
もちろん、それを楽しむ人もいます。ただ少数。

10数年前、マンション設計に「コミュニティ機能」を
設定することが流行りました。住人たちが自然に
コミュニティを形成できるような設計をウリにたのです。
でも、結局は根付きませんでした。なぜなら、
多くの人は「そんなもの要らない」と考えたから。

結局、東京のような大都会からは不必要な
ご近所コミュニティは消えゆく運命にあるのでしょう。
私も地域コミュニティに少しだけ関わった経験から
それは確信的に感じますね。ご近所さんは、必要なし。
ご近所付き合いを求めるのは、基本田舎者ではないですか。

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当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
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そして、最善の売却プランをご提案します。
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開催日時:4月15日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
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ただし、順番におうかがいしますので、
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混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
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ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2023/4/9 22:32 Comments (0)

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