すみません・・・もう1回脱線をお許しください。
もしや、とは危惧していましたが、考えうる最悪の結果です。
この国は曲りなりにも法治国家かと思っていましたが、
沖縄地検までが「日中関係に配慮・・・」ときましたか。
私が学校で習ったかぎり、外交をつかさどるのは外務省のお仕事。
日本は「三権分立」で、司法権は独立しているはず。
まあ、検察は法務大臣の指揮下に入りますから、
独立した司法権を持っているかどうかは微妙ですね。
でも、「日中関係に配慮」するのは、
少なくとも沖縄の田舎検事の仕事ではありません。
彼らは、自らの職分を守り、法にのっとって
粛々と手続きを進めればよかったのです。
まさか、海上保安庁の巡視船に敵意を持って衝突した行為が、
渋谷の街角で婦人警官に悪態をついた
稲垣吾郎と同罪とみなしたわけでもないでしょうに。
それとも、沖縄地検にキムタクみたいなHEROが出てきて勝手に判断した?
日本全国で日々厳しい漁撈に従事している船長諸兄にお伝えしたい。
違法操業が見つかっても、巡視船に衝突するくらいでは、
「公務執行妨害」にはならないそうです。
ぜひ、この事例をご参考にしてください。
だって、そういうことでしょ・・・
検察庁はここんところ、
身内から縄付きを出すという失態がありましたね。
それで、上からの締め付けに抗しきれなかったのではないですか?
では、上から締め付けたのは・・・
検察庁‐法務大臣‐官房長官‐総理大臣のラインでしょう。
つまりは、菅「全共闘」内閣。
「謝罪談話」と並び、後世に遺恨を残す失策となりそうです。
これは明らかに北京政府に誤ったシグナルを送ってしまいました。
それは「尖閣諸島の領海内では、中国公民は日本法を適用されない」
というもの。
尖閣諸島喪失の第一歩になりかねません。
菅内閣は、この一事だけでも倒すべき存在です。
さて、日本はこれまで周辺諸国に様々な「誤ったシグナル」を送ってきました。
政府が「拉致問題は存在しない」といい続けた70年代80年代。
北朝鮮は日本の領土から好き放題に人をさらっていきました。
北京の圧力に負けて総理大臣が靖国神社に参拝しなくなると
「日本は恫喝すれば言いなりになる」というイメージを植えつけました。
それが今回の事態にもつながっています。
逆に、北京政府を困惑させたシグナルもあります。
それは、惰弱な日本政府からではなく、日本国民の「世論」が発したもの。
毒餃子事件で大陸からの加工食品輸入が激減。
いくら「安全」といっても、誰も「中国製」と書かれたパッケージに
見向きもしなくなったのです。もちろん、信用ゼロ。
大手スーパーの店頭からも一斉に「中国製」食品が消えました。
この「中国製」食品への不信感は、今でも濃厚に残っています。
このあたり、日本は成熟した市民社会といえます。
近隣諸国の様に、ヒステリックに「不買運動」なんてしなくても
「買うべきでない」「中国製」商品は、市民が自然に買わないのです。
同時期にアメリカでは、マスコミを中心に
「チャイナフリー」という実験も行われました。
「メード・イン・チャイナ」を一切使わず、食べずに生きる方法の模索です。
そういったことが、ニュースになって世界中を駆け巡りました。
これらの現象で、「チャイナ」というイメージは
「犯罪」「汚い」「ニセモノ」「危険」というカラーに染まっています。
実際、それに反論するための材料はかなり乏しいといわざるを得ません。
それやこれやで、彼らは国際社会でどれほどダメージを受けているか・・・
実は、北京政府自身もある程度それに気付いているフシがあります。
各国政府内部にやたらと「チャイナシンパ」を作ろうとしているがその証拠。
もっとも安直な方法は「ハニートラップ」。
あの国のきれいなお姉さんの誘惑に負けた日本の政治家は数知れません。
もっとも有名どころは、元総理の橋本龍太郎。
二階俊博(元経産相)などというのもよく知られています。
但し、こういうのはほとんど警視庁の外事課に把握されています。
この前、小沢一郎が百何十人もの議員を北京に連れて行きましたけど
そのうち何人にハニートラップが仕掛けられたのでしょうか?
今度、彼らの名簿をここで公開して、
大々的に「落選運動」でもやってみましょうか?
「あなたは2010年に小沢一郎と一緒に北京詣でをしましたね?」
「もしかして、素敵な北京の夜を過ごされませんでしたか?」
そういうだけで、彼らは何千票も失いそうですね。
まあ、このハニートラップというのは、昔からある古典的手法。
でも、そんな姑息な手段に訴えるほど
北京政府の首脳部も、実は日本やアメリカの世論が怖いのです。
今回の件で、日本の中の嫌中意識はますます高まるでしょう。
こんな事件が無くても、日ごろから迷惑至極な連中です。
都会に住む人間なら今まで誰でも一度くらいは彼らから
犯罪やそれに類する行為の被害を受けたり
著しく不愉快な目にあわされたり、という経験をなさっていると思います。
それをほぼ国家ぐるみでやってきたこの事件に対して
民主党政府はこんなに弱腰。その結果、北京は高笑い。
これでは大方の日本国民にとって、愉快であろうはずがありません。
そして当然のごとく、北京は今回の日本政府のシグナルを
「尖閣諸島は分捕っていい」と解釈します。
ひとつの例を挙げましょう。
まだ東西の冷戦が始まったばかりの1950年1月。
当時アメリカの国務長官であったディーン・アチソンは
「日本・沖縄・フィリピン・アリューシャン列島に
対する軍事侵略に米国は断固として反撃する」
という、後に「不後退防衛線(アチソン・ライン)」と呼ばれる演説を行いました。
お気づきかと思いますが、これには朝鮮半島と台湾が入っていません。
この演説を聞いて「アメリカは韓国を守らない」と解釈した
東アジアのある政治指導者がいました。
それは、金正日の父親。当時の北朝鮮主席・金日成。
彼はすばやくソ連首相であるスターリンの了解を取り付けると、
その年の6月25日、38度線を越えて南に攻め込んだのです。
これがいわゆる「朝鮮戦争」。
今回、クリントン国務長官が「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲内」と
前原外務大臣に明言したのは
「北京よ、間違うなよ」というシグナルだったのです。
それをまあ、1日でパーにするとは・・・何たる外交音痴!
やんぬるかな、民主党菅内閣。
尖閣諸島にマンションは建たないけど、一国民として看過できません!
最悪っ!
怒り…落胆…
この気持ちが、不思議と日本政府(民主党)に向いている。
いかにも中国らしい手口に、いかにも民主党らしい対応。
そしてこの結果。(笑)
もともと期待する価値も無い中国より、お寒い対応を続ける
自国の政府にガッカリ!
今回、アメリカは正直ほっとしたでしょう。安保条約の建前上、日本が北京と事を構えれば日本に味方せざるを得ません。最悪、軍事衝突です。アメリカにとっては、表面上「無事」に終わったほうがいいのです。そうでなくても、イラクとアフガニスタンで忙しく、財政もアップアップですから。
「ちょっとまって~ 」さん、激励をありがとうございます。ただ、このブログは「マンション」がテーマなので、あまり脱線ばかりするわけにもいきません(笑)。 榊淳司
いやあ、思いのほか大きい問題となってきましたね。
謝罪に賠償請求、中国は本気なんですかね?
ここぞとばかりに、アメリカも参戦してきたりしたら世界はどうなるんですかね?
2010/09/25 19:34 | by 匿名がんばれ榊!
もっともっと脱線しましょう。
しかしあなたはよく勉強してますね。
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