今の日本に必要なのは「泥鰌」ではなく「鉄」

いつか書いたように、武家の躾の基本は「名こそ惜し」です。
カンタンに言えば、
人前で恥ずかしいことをして自分の名誉を汚してはいけない、
という至極単純な行動規範です。
どんなことが恥ずかしいかというと、やはり一番は
・卑怯なこと
だと思います。
そして、二番目は
・取り乱すこと
ではないでしょうか。

これは、武家の道徳(武士道)でしたが、
泰平の世が続いた江戸時代に町人百姓にまで広がり、
広く日本人一般の行動規範になったと思います。

例えば、先般の震災の際に宮城県三陸町の防災無線で
自らが津波に巻き込まれるまで避難を呼びかけ続けた
24歳の女性のエピソードなどはまさにそれ。
事に当たって取り乱すことなく、また津波に怯むことなく、
自らの責任を果たそうとした結果生まれた悲劇です。
私は彼女の勇気に、1945年の8月に無法なソ連軍が迫る中、
最後まで本土に向かって打電し続けた樺太・真岡郵便電信局の
女性電話交換手たちのエピソードを思い出しました。

また、自らの判断で海水の注水を行った
福島第一原発の所長も実に立派です。
常に責任逃ればかりしている凡百のサラリーマンなら
「上からの命令」には絶対に逆らわなかったでしょう。
彼は自ら正しいと思う行為を、勇気をもって行ないました。
こういう人物こそ、多くの国民を災禍から救った英雄だと思います。

それに比べて、目を覆うばかりに情けない卑怯さを見せたのは
他ならぬ当時の首相である菅直人君でしょう。
何がどうなどと解説する必要は何もありません。
菅君はそれほどまでに、全国民に対して「名」を失いました
ああいう輩が、未だに国会に議席を持って、
ノウノウと国費を食んでいるかと思うと無性に腹が立ちます。
その上、大勢のSPをつれてお遍路などという、
もう喜劇と呼ぶしかない行動を続けています。
さすが、名を惜しまない長州の百姓どもが作った
奇兵隊を規範とするだけのことがあります。
マトモな日本人なら、とっとと隠遁しておとなしく過ごすでしょうに。

また、放射能について大騒ぎしたマスコミに対しても
私としてはかなり「アホかいな」という思いがあります。
センセーショナルに取り上げないとテレビが視聴率を上げられず、
新聞雑誌は部数が伸びない、というのは分かります。
しかし、ちと騒ぎ過ぎではなかったですか?

今になってみて分かることも多いですね。
結局、放射能が原因で死んだ人はおろか、
直接に因果関係が分かるカタチで何らかの病気になった人も、
ただの1人さえ確認されていないようです。
もちろん、そういった人が最終的にゼロなんてことはありえないでしょう。
漏洩放射能が原因で不本意に短い人生を送る方も多くいらっしゃると推測します。
しかし、2万人以上がなくなり、何十万人もが避難していたあの当時、
あれやこれやの不確かな推測でセンセーションに煽りたて、
国民を不安に駆り立てる必要があったのでしょうか?

点検が終わり、普通に稼動させれば事故が起こらないはずの
原発をそのまま捨て置き、国全体を電力不足に陥らせたことに
いったい何の意味があったのでしょう?
それによって失われた国富に対して、誰が責任を取るのでしょう?
私に言わせれば、政府もマスコミも「取り乱している」だけです。

あの震災によって、我々が住む日本社会が内包している
様々な現実を見ることが出来たのは、とてもよかったと思います。
例えば、自衛隊がかくも頼もしき存在であることに
多くの人が気付きました。
在日アメリカ軍についても然り。
同盟関係というのが、どういうものか多くの日本人に認識できたはずです。
反対に、手薄になったのをいいことに領空を侵しかけた
ロシアや、偵察隊のような救助チームを送り込んできた支那。
義援金を集めながら、竹島問題を口実に送金してこなかった韓国。
こういう国に囲まれていることを、
多くの日本人は少しでも理解できたでしょうか?

警察官や消防士、消防団、そして地方の行政に携わる人々が
実に献身的に救援活動に勤しんだことも、忘れがたい事実です。
そして、何よりも被災した方々の多くが「取り乱す」ことなく、
淡々と自らに降りかかった運命を受け入れ、
そこから立ち直ろうとしている姿は感動的です。
同じ日本人として、実に誇らしい気持ちになります。

逆に、情けないのが政治屋どもの無責任な言動や行状ですね。
松本某といった元大臣の無分別さには、悲しくなりました。
蓮舫は、自分がただの水着モデル以上でも以下でもないこと知るべきです。
鳩山君も菅君も、世が世なら息をしていないでしょう。

民主党政権というのは、実はただのトーシロー集団であることが
あの震災によって無残にもさらけ出されましたね。
我々は二度とああいう連中に投票してはならないことを
多くの国民は果たして理解したでしょうか?

震災対応の緊急措置が一息ついた今、
この国の様々な弱点が再び浮かび上がってきました。
普天間基地の移転はどうなるのでしょうか?
TPPの参加問題をどうする気でしょうか?
円高対策に10兆円近くも使って、効果があったのでしょうか?
消費税を上げることで、福祉財源は賄えるのでしょうか?
F4に変わるFXをどうするのでしょうか?

今の日本は、喫緊に決断しなければいけない問題が山積しています。
そのくせ、どじょう君は何も決めようとしません。
何のために「安全運転」をしているのでしょうか?
菅君みたいに、一日でも長く総理をやりたいのですか?
自衛官の息子のくせに、きちんと武家の躾を受けていないのでしょうか?
自分の「名」は惜しくないのでしょうか?
どうして、目の前の問題から逃げようとするのでしょうか?
それは「卑怯」以外の何物でもありませんよ。

いったい、いつからこの国は武家の躾を受けていない人間を
政治家に選ぶようになったのでしょう?
日本に人材が枯渇しているわけではないと思います。
あの震災に際して、自分に課された義務以上の行いをし、
そのまま斃れた多くの人々がいました。
また、黙々と自らの職責を果たし、またはそれ以上の働きをしながら、
それについて与えられた以上の報酬を求めない
多くの美しい日本人がたくさんいました。
なのに、テレビに映る政治家の多くは、
そのまま束にして北朝鮮の収容所に送りたくなるような連中ばかりです。

今の日本の指導者にふさわしいのは、
イギリスのサッチャーのような人物だと思います。
でも、見渡す限りそういうのはいなさそうです。
彼女は「アイアンレディ(鉄の女)」と呼ばれました。
ヌルヌルした泥鰌とは大違いですね。

さて、東京湾岸エリアのマンション市場がかまびすしくなっています。
何度もここで書いたように、供給がやたらと増えたせいで
マンションデベが「湾岸人気復活」などと騒いでいるだけです。
ただ、みなさんには今ひとつ分かりにくいと思いますので、
湾岸エリアのレポートを最新情報に更新させていただきました。

今回は、「晴海・勝どき・月島」編と「豊洲」編の2題です。
前回の「東雲・辰巳」編に続いての更新です。

晴海タワーズ登場! 
「晴海・勝どき・月島」
乱戦模様のマンション市場
価格 4,390

取り上げた物件は
クレストシティレジデンス
勝どきビュータワー
シティハウス月島駅前キャピタルコート
シティハウス月島駅前ベイブリーズコート
シティハウス月島駅前エアーズコート
パークリュクス月島ステーションプレミア
シティハウス勝どきステーションコート
Brillia WELLITH 月島
THEパームス月島ルナガーデン
ザ・パークハウス 晴海タワーズクロノレジデンス

プラウドタワー東雲の影響は?
「豊洲」 混迷のマンション市場
価格 4,490

取り上げた物件は
シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン
シティタワーズ豊洲 THE SYMBOL
シティハウス豊洲キャナルテラス
パークタワー豊洲


2011/11/5 15:07 Comments (0)

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