人口が減るといいこともある!

この2012年というのは、何とももやもやした年ですね。
不透明感というか、不安感というか・・・・
まだひと月ちょっとしか経っていませんが
「この先何が起こるのだろう?」という感じです。

現状から予測できる「世界規模」の混乱だけでも・・・
●東京に直下型の大地震(これはいつものことですがw)
●日本国債の未達と暴落
●人民元の暴落、あるいは支那の政情流動化
●北朝鮮の騒乱、無政府状態化
●北朝鮮の核兵器小型化、軍の暴走
●ギリシア、ポルトガルのデフォルトとユーロの瓦解
●ホルムズ海峡での戦火勃発。イスラエルのイラン攻撃
●ロシアの大統領選挙に伴う混乱
●南シナ海における支那VS周辺国の軍事衝突
●シリアの国内混乱が内戦化

一方、日本の国内にも問題山積
●消費税増税問題を巡る混乱と政府無機能状態
●企業業績のさらなる悪化
●電力事情のさらなる逼迫
●貿易赤字に続いて経常赤字も慢性化
●株価の低迷
●雇用の低迷、失業率の上昇

明るい話題はないかとアレコレ考えても
思い当るのはロンドン五輪の開催くらいでしょうか。
あとは渡米したダルビッシュ君の活躍期待。

そんな中、中長期で見た日本のくらーい未来を示しているのが、
1月31日に発表された国立社会保障・人口問題研究所の報告書。
「中位」の予測でみると生産年齢人口(15-65歳)が、
10年後には10%、30年後には30%も減少します。
経済を担う人口が、30年後には今の7割になるのですから
普通に考えれば経済規模であるGDPも3割減少します。
これは恐ろしいことです。

逆に65歳以上のジジババは現状で全体の4分の1。
30年後には4割近くに達しています。
私が80歳の爺イ(生きていれば)になった時には、
この国は右を見ても左を見ても
爺さんと婆さんしか目につかなくなりそうです。
カンベンしてくれよー、といいたくなります。

ま、しかし・・・これはもう受け入れるしかない「事実」です。
今さら何かやっても仕方がないと諦めるべきでしょう。
これから結婚適齢期を迎える世代に、
結婚率の急上昇やベビーブームが起こるなんて、
とても考えられないことですから。

さて、暗い話ばかりをしていても仕方がありません。
物事は明るい方向に考えるべきです。
人口が減ったからといって、悪いことばかりではないはずです。
その昔、この国は「人口が多すぎる」からといって
満州に開拓団を送り込んだり、
ブラジルに移民団を送り出していたのです。
当時の人口はせいぜいが8000万人。
今は1億2700万人。
最も悲観的に見た場合の35年後の人口は9400万人。
戦争に負ける前よりも多いじゃないですか!
コップの水が半分残っていた時、どう考えるべきだったでしょう?

真面目な話、人間が減ることによっていいこともたくさんあります。
いくつか上げてみましょう。

●学校に入りやすくなる
受験者が減っても、学校の定員は中々減りません。
だから、当然入りやすくなります。
すでに、首都圏の私立中学では準難関クラス以下で
偏差値の低下現象が見られます。
なんでお前がそんなことを知っているのかって?
そりゃあ、私も親バカの一人ですからw

●若者が大切にされるようになる
経済がもうちょっとマシになれば、きっと失業率も下がります。
大学4年生や高三生の内定率も上がるでしょう。
学校に入りやすくなるのと相まって、
若者がいっそうのんびりしてしまう懸念はありますが。

●高齢化社会は「優しい」社会
世の中、ジジババが主役になるわけです。
当然、いろいろなシステムや設備、施設が「優しく」なりそうです。
銀行口座の開き方から病院の受付、ショッピング施設のレジ周り、
公共施設のありようまで、基本的に「ジジババ仕様」になります。
若者にとっては「辛気臭い」でしょうが、
社会全体がソフトな空気になるのではないでしょうか。

●食料自給率が上がる?
これは私の勝手な予想。
口の数が減るわけですから、
国産で賄える比率は上がるのではないでしょうか?
ただし、生産高が変わらなければ、というのが前提です。
農業などは大規模効率化を進めるべきですね。
企業による農業参入も認めるべきです。

そして、最後に
●不動産の価格が下がる
当たり前ですが、人の数が減るわけですから需要も減ります。
経済規模も縮小していくので、不動産の価値も目減りします。
建築資材価格や賃金が上昇したとしても
土地の価格はそれ以上に下落すると思います。
したがって、住宅も含めた不動産の価格は下がり続けます。

いつも同じことを申し上げて恐縮ですが、
今から35年ローンで家を買ったとしても、
35年後にはもうそれは完全に「資産」とは
呼べないものになっている可能性が大きいのです。
35年の間居住する、という「使用のための価値」に
お金を払うつもりで買われるのならOKです。
「いつでも売れる資産だから」というスケベなお考えで
家を買おうと思っているのなら、考え直した方がいいでしょう。
そういった優良な物件もなくはないのですが、
全体の2%以下で庶民では買えない程度に高額です。

とはいえ、家を「買わない」人にとっては、
この「人口減少&不動産価格長期低落」というのは安心な局面。
昔のように「今買わなければ一生買えない」みたいに
焦らずに済むワケですから。

これからマンションを買おうなんて考えている方は
「いいものが無ければしばらく賃貸でいいや」くらいのお気持ちで、
ゆったりと構えて「いいモノ」を探すべきですね。


2012/2/6 17:12 Comments (0)

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