別に私は「お父さん」専門家ではないのですが、
世間では何やらそう見られている節があります。
まあ・・・何というか・・・ちょっと困りますが。
「榊淳司の注目のマンション情報3」の発行が遅れています。
私の取材・研究が遅れているのが主な原因で、
大変申し訳なく思います。
年末なので忘年会が立て込んでいて、体調不良です。
本日、休日ながらご相談をいただいた方に
いくつかアドバイスをお送りいたしました。
みなさまの判断の参考にしていただければ幸いです。
まだお送りしていない方は、申し訳ございません。
明日は休ませていただいて、月曜以降にお送りします。
近畿圏・中京圏のマンション供給は、
この間私が予想したとおり、少し増えそうですね。
ただ、この絶不況期にスムーズに販売が進むとは思えません。
今日は、休日の閑話休題でマクロ経済の話しをさせてください。
不動産関係を期待した方は、スルーでもいいです。
まず、この大不況でマスコミはこぞって大騒ぎ。
大失業時代の到来とか、倒産続出、就職難、マイナス成長、生活苦・・・・
まともにそういう雑誌を読むと暗い話ばかりですね。
でも実は、榊は割合と楽観しています。
なぜか?
だって、日本には約1億3000万人の人間が暮らしていて
毎日、飲んだり食べたりしてモノを消費しています。
自動車にも乗り、立派な家に住み、キレイな服を着ます。
日本の約1億3000万人が、買って消費するモノが
国内で生産されたり、輸入されたりしているわけです。
私が最近コラムを書かせていただいている月刊誌の「日経マネー」で、
大先輩の「さわがみファンド」の澤上篤人氏は
「67億の人類が毎日生活している限り、経済はある」
という趣旨のことをおっしゃっています。
景気が好いとか悪いとかというのは、カンタンに言えば、
経済の血液である「お金=通貨」のめぐりの良し悪し。
67億人が生きていく上で、絶対的に消費するものは消費します。
そのために、生産されるものは生産されます。
要は、人間がその能力を使っていいモノ
(例えば、車や住宅)を作る能力と装置があれば、
それを入手して快適な生活が送る人間がいて当然。そうあるべき、という考え。
もちろん、社会主義とか共産主義とか、
アホな幻想にとらわれなければ、というのが前提です。
あとは、そのモノの流通に媒介する「通貨」の流れがスムーズかどうか。
この流れが悪いと不景気。いいと好景気。
実は景気が悪い、好い、というのは「通貨」の流れの良し悪し。
いってしまえば、それを流している人間の「気持ち」です。
すごーくざっくりいえば、
人間の多くがいい気になってじゃかじゃかお金を使えば好景気。
逆に、チマチマ、ケチケチしてお金を使わなければ不景気。
今の不景気は、カンタンにいえばアメリカの低所得者が
借金を返せなくなり、モノを買わなくなったから起ったことが始まり。
世間の言葉でいうと「サブプライムローン」問題。
そして、それをテコに大金を儲けていた連中が
いっせいに大損して、これもまたお金を使わなくなった。
構造としては、割合単純でだと榊は思っています。
ビッグスリーの経営悪化もそれに尽きます。
だから、榊は、回復も早いと思っています。
いろいろ難しい問題はありますが、
アメリカの低所得者に代わって、
そのうちモノを買えるようになる(消費する)人間が、
シナにも、ロシアにも、南米にも、南アジアにも、たくさんいます。
アメリカの低所得者と違って、これからどんどん増えていきます。
モノを買って消費する人間は、
地球的規模で見ると、増えるのです。
だから、ここは世界的な景気が踊場で一休み、
ではないでしょうか。
ドルが弱くなる、人民元が強くなる、地政学的なバランスが崩壊する・・・
ということはあるでしょう。
歴史家の言葉で言うところの「パクスアメリカーナ」が終わるのです。
アメリカ人が、彼らの基準に照らして「悪」である
全体主義者や共産主義者、イスラム原理主義者を懲らしめないと、
世界の政治状況はいささか不安定になります。
でも・・・人々が生きている限り、経済は不滅です。
それを求める人々がいる限り、
製品は作られ、改良され、進化してきます。
政治的な不安定が世界に蔓延しない限り・・・・
日本はもう、ダイナミックには成長しないかもしれません。
でも、経済の絶対値(仮にGDP)が衰退することもないでしょう。
そう願っています。
成熟した社会の訪れ・・・を期待します。
そして、成熟した日本人にふさわしい、良質な住まいを。
榊の最後の願いはそこにあります。
さて、今日は疲れと酔いにまかせて綴ってしまいました。
もしかしたら、後に一部修正するかもしれませんが(笑)。
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