マンション選びにもセカンドオピニオンを

自分の病気について、かかりつけの主治医だけでなく
別のドクターに意見を聞いて、自分で治療法を選ぶのが
アメリカなんかではよくあるそうですね。
違う医者の意見を「セカンドオピニオン」と呼ぶことは
最近よく知られるようになっています。
病気にたいする治療法、手術の可否などは、
場合によっては命に関わること。
当然といえば当然のことだと思います。
さて、住まいはどうでしょう?
何千万も支払って購入するのが住まいです。
生涯収入の6分の1くらいでしょうか。
あるいは年収の5倍くらいという見方もあります。
それだけたくさんのお金を払って買うものなのに、
売主側の営業マンの説明だけを聞いて決断してもよいのでしょうか?
榊は大いなる疑問に感じています。
いただいている相談を読んでいても、
勢いで契約して手付金を入れてしまったけれど、
冷静に考えてみれば、様々に浮かんでくる疑問・・・・
どうしたらいいのだろう?
何とか解約できないだろうか?
手付金をあきらめないといけないのか?
みたいな内容が実に多いのです。
実は今日、私がいつもお世話になっている
サポート会社のO氏と食事をしながら
業界の四方山話をしていました。
そこで、二人の意見が大いに一致したところは、
エンドユーザー(普通の住宅購入者)の皆さんは、
一生の買い物なのに安易に決断をしすぎる!

ということです。
不動産業界も、昔に比べれば少しはましになりましたが、
まだまだ皆さんの無知に付け込んで
うまく売りつけようという輩がウジャウジャいます。
大手だから、財閥系だから、老舗だから・・・・
などということでは、決して安心できません。
現に、このブログに寄せられるご相談を読んでいると、
相手が大手でも、信じられないほど「不誠実」に
販売活動を行っている事例がいくらでも見られます。
みなさん、住宅の購入を安易に考えないでください!
できれば、セカンドオピニオンを求めましょう。
身近に、不動産業界に詳しい方がいれば、遠慮せずに意見を聞きましょう。
「自分の買うものを知られるのがいやだ」
確かに、そういうマインドはあるでしょう。
そういう場合、このブログに相談のコメントをいただくのも、お手軽な方法です。
ただ、私はボランティアでお答えしているので、
現地に行って調査をしたり、
資料を取り寄せて詳しく精査することまではできません。
ネット上の情報を元に、経験と感覚でアドバイスをさせていただいています。
真剣に、失敗しない住宅購入を実現させるためには、
O氏のような熟練の業界人にしっかりと「調査」をしてもらい、
その結果を大いに参考とすべきでしょう。
今日、O氏と酒を酌み交わしながら、
様々な事例をお互いに紹介し合いました。
本当に信じられないようなケースがいっぱいあります。
酷い目にあって泣き寝入りされている方が
たくさんいらっしゃることがわかります。
住宅選びには、セカンドオピニオンが必要です。
ご自身と営業マンだけで決めないようにしてください。
熱くなれば、判断を誤ることが多いのです。
サポート会社に頼めば、費用がかかります。
それは、病院にいけば治療費がかかるようなものです。
でも、長い目で見れば、決して高いものではありません。
あと・・・あまりいいたくはありませんが、
サポート会社もいろいろありますが、
時には能力を疑わざるを得ないケースもあります。
O氏のような誠実な正義感に当たれば、
それこそ間違いのないところなのですが、
うわべだけで済ましたり、そもそもが怪しい連中も
残念ながら業界に巣くっています。
真面目に考えれば、まことに嘆かわしい限りです。
でも、榊もO氏もめげずにがんばろう、ということで
今日の飲み会はにこやかに終わりました。


2009/3/14 0:34 Comments (5)

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