心は未だに「半グレ」です

年末の紅白歌合戦で美輪明宏の「ヨイトマケの歌」に涙しました。
その中で「ぐれかかったけど」というフレーズが身に染みます。
私には1歳4ヶ月、学年にして2年上の姉がいて、
同じ学校に通った小学校と高校時代は大変な迷惑をかけました。
つまり、私は学校中に響く問題を起すので、姉は先生や同級生から
「お前の弟はな・・・」と指弾されるのです。

その姉が、私に子どもができた時に「あんたも親になったんかいな」と
しみじみと言ったのを今でも忘れません。
「あんたの子なんて、どないになるか恐ろしいわ」とも言われました(笑)。
まあ、今のところいたって普通ですが(笑)。
嫁の血がかなりマトモなので、中和されたのでしょう。

姉から見れば、私はそれこそトンデモな弟でした。
いろいろやらかしたことは、過去のブログをお読みください。
今はマトモになったかというと、ちょっと怪しいですね。
中年を過ぎても、アウトローな気質は生きています。

高校1年生の時、警察に捕まりました。
夜中に遊んでいて、バイクが無かったので
ちょいと拝借したのを運悪く検挙されてしまったのです。
立派な犯罪。窃盗で前科一犯です。
ただ、少年期なのでカウントされていないようですが。

その時、生まれて初めて「取り調べ」を受け、調書を取られました。
私を取り調べた警官は、ハッキリいってアホでした。
調書というのは、一通り書き上げると朗読します。
「それで間違いないな」と、念を押して署名捺印させます。
私は、自分の言っていないことや日本語の誤りを何箇所も指摘。
そんな犯罪者は少ないのでしょうね(笑)。
しまいには、そのアホ警官は激怒して「ウルサイ!」と怒鳴りました。
「俺らはな、犯罪なんかいくらでも作れるんや!」
私は聞き返しました・
「警察官は、犯罪を作れるのですか?」
「ヤカマシイ!」

まあ、私が窃盗犯であることに違いは無く、
アホ警官の書いた調書は概ね正しかったので、
事を荒立てずに署名捺印はしましたが、納得はできません。
「オマワリなんぞはいい加減なもんやな」という感覚は残りました。
私がお世話になったのは京都府警川端警察署。

2年前、私は警視庁城東署の面々と思われる諸君と「大立ち回り」を演じました。
当時、私は自転車通勤をしておりました。
江東区の葛西橋通りを機嫌よく走っていると、いきなり男が
懐中電灯を振り回して「止まりなさい」といいます。
その扮装は警備員のような、お巡りさんのような(笑)。
当然、無視します。
1分でも早く家に帰りたいし、見渡す限り停まる理由はありません。
すると、男の一人が自転車に乗って追いかけてきます。
併走して「停まりなさい」と叫びます。
まあ、見かけは警官のように見えました。
私は無視します。だって、何も悪いことはしていないし。

その暴漢は、私に併走しながら停止を呼びかけ続けます。
私は、その暴漢から逃れるために自転車の速度を速めます。
500メートルくらい走ったでしょうか。信号もいくつか越えました。
葛西橋の東詰めは人気もまばらな地区。
そこまで行くと、身体を大の字に広げた男が仁王立ち。
(なんやれ、お前らは!)
私は、そのままその男の正面に突っ込みました。

気がつくと私の身体は空中に飛んで・・・地上にドタン。
「ああ・・・痛ッ」
道端に吹っ飛ばされた48歳のオヤジ。身体をさすって痛がります(笑)。
「ホラホラ、大丈夫ですか・・・」
寄ってきたガードマン風の男。
「どうして停まらなかったのですか? 何か逃げるような理由があるのですか?」
私の肩を抱くように近寄ってきます。
痛かったなー、体中。でも私は漢(おとこ)です。
その輩の手をブワっと払いのけました。
「汚い手で触るな!」

男はちょっとびっくりして私から離れます。
私はしばらく、自分の身体のあっちこっちをさすりながら、
異常が無いか確かめます。
私を取り囲む大勢の男たち。みんなガードマン風(笑)。
中の一人が聞こえよがしにいいます。
「素直にしといたほうが早く終るよ」

道には、私が乗ってきた自転車が男たちによって起されていました。
私がゆっくりと近寄っていき、「コラ、離れろ。俺は帰るぞ」。
周りの男たちがビックリして止めます。
「何を言っているのですか? このまま帰れるワケないでしょう」
私、ギロリと彼らを睨みます。
「お前ら、なんやねん?」
彼ら、ギョギョッとした表情。
「我々は警察だ!」
私、憤然と彼らを睨み返します。
「お前ら、警官か?」
彼ら、ちょっと戸惑いながらも体制を立て直し
「この服装をみて分からないのか?」
まあ、格好は警官でしたね(笑)。
「よーし。お前ら警官か? 警官だったらID見せろ!」
私は大声でそう叫びました。それこそ、周りの住宅に聞こえるように。

彼らは黙っています。私は何度も叫びます。
「警官だったらIDを出してみろ!」
警察官というものは、自分が警官であることを常に示す義務があります。
ところが、彼らは往々にして人権を守らないので、
自分のIDを示したがらない習性があるのです。
「ホラ、警官ならID出してみろよ!」
私の怒声に、彼らは苦々しく沈黙するのみ。
そこで、私はニヤニヤしながら携帯電話を取り出して110番。

彼らは素っ頓狂な顔で私を見ています。
「ハイ、110番です」
「あの、偽警官が出ましたのですぐに逮捕してください」
「ニセ警官?」
「はい。IDを示さないのに警官を名乗っています」
「・・・・場所はどこですか?」
「江東区の・・・・です」
「あの・・・彼らに代わってください」
「ニセ警官を名乗る犯罪者には代われません」
「その人たちはどれくらいいますか?」
「いっぱいいますよ。ニセのパトカーらしき車まで表われました。すぐに逮捕してください」
もう、その頃には男たちがウジャウジャ増えて20人くらい(笑)。
リーダー格のおっちゃんたちはあわてて無線で何やら連絡をしていました。
まあ、そうとうに「事件」っぽくなっていた様子。

電話は、途中で通じなくなりました。
私が自分の自転車に寄っていって
「そろそろ帰るよ」というと、男たちのリーダー風のおっちゃん。
肩に星を三つくらいつけていたかなー(笑)。
「どうぞ、帰って」といいました。

私は機嫌よく家に帰って、威勢よく嫁に言いました。
「今日はな、おまわり20人くいらやっつけてやった」
話を聞いた嫁は目を丸くして「もう・・・しないでね」。
いやはや、気分はよかったですよ。
私の心は16歳の時と余り変わりません。
理性的には警察の活動に敬意を払いますが、
心の奥底では「アイツら」と思っているのですね。
結局、30数年前に京都府警川端警察署の一警官のなした行為が、
何十年か後に警視庁城東署の警官たちと思われる面々に
相当不愉快な体験を招いたのですね。

その後、私が自転車でそこを通りかかって、立ち番をする彼らに
暗闇から「ご苦労さん」なんて大きな声をかけると
彼らの相当戸惑った対応を眺めることができました。

私は、自分の行為を全面的に肯定しませんが、
罪悪感なんてこれっぽっちも感じません。
エラそうにする警察官や税務署員を苛めることは、
天が私に与えた使命ではないかと思うほどです。


2013/1/2 2:27 Comments (1)

1件のコメント

お疲れさまでした。
以前大学生の頃、友人と二人してやや酔っ払って
池袋を歩いていたところ
警察官らしき人たちに職質され
近くの交番に連れていかれました。
興奮した連れは机の上にあった黒電話から
110番に電話をかけました。
しかし何処にも繋がらず
結局、酔いの度合いが強い
私だけがトラ箱に入れられてしまいました。
連れは朝方までトラ箱のある警察署の前で
夜更かしをして、身請けをしてくれました。

2013/01/02 03:23 | by なんのたれべえ

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