引き続き「サヨク」話です。
私のフェイスブックのお友達には何人かのサヨク君がいます。
彼らが上げてくるウォールが、実に面白い。
サヨク君たちの発想というものが良く分かります。
ビックリするくらい「子どもっぽい」ですよ。
現実から目をそむけていると、幼児性が肥大化するのでしょうか。
例えば、彼らはオスプレイについては大騒ぎしますが787はスルー。
現実的に考えれば787の方がはるかに危険かと思います。
なぜならオスプレイは軍用機であり、乗っているのはアメリカ軍人。
市街地に落っこちない限り、日本人は死にません。
墜落する場合、操縦しているパイロットは、
可能な限り市街地を避けるはずです。
だから日本人が被害に遭う可能性は極めて僅少。
一方、787は民間機です。大量に普通の日本人を運んでいました。
どこに墜ちようと、日本人がたくさん死にます。
どっちが日本人にとって危険でしょう?
原発問題もしかり。
1000年に一度の「想定外」地震にあっても、死者は未だにゼロ。
次回からは、あの程度の地震は「想定内」になります。
また、放射性廃棄物の行き場には困りますが、
地中深く埋めて封印することは可能。
遠くない未来に「放射能除去」の新技術が開発される可能性もあります。
ところが、代替の火力発電は燃料費がバカ高く
CO2という「有害物質」を空気中に撒き散らします。
こちらは放射性物質のように封印できません。
除去するためにはせっせと植物を増やすしかなさそう。
しかし不思議ですね。
サヨク君たちは3.11以後一切「地球温暖化」を言わなくなりました。
それまで、サヨク君の騒ぐ有力なネタが「環境問題」だったのに(笑)。
「不都合な現実」をカンタンに忘れることが、彼らの得意技です。
さて、先日はかなり笑えるウォールを発見しました。
「安倍首相が訪米したが、オバマに軽くあしらわれた」というもの。
以下、その中にあった二、三。
ワシントンは歓迎ムードとは無縁だった。米大統領は1.5時間しか会談に割かなかった。大統領夫人は、安倍夫人との対話をキャンセルした。やむなく安倍の単身訪問となった。首相は尖閣問題に絡めてアメリカの軍事的保護発言を期待したが、大統領は応じなかった。安倍に対して中国という名前も口にしなかった
「改憲・憲法第9条の改正(集団的自衛権の行使)」の問題をはじめ、「原発の推進」、「TPP交渉参加推進」、「中国との緊張の維持」など・・・、現実に起こりつつあるこれらの政策の裏にアーミテージレポートがある。
安倍晋三首相は痛々しいほど、オバマ大統領に媚び、へつらい、大統領が要求してきていた懸案をことごとく解決する約束を示して、懸命に歓心を得ようとしていた。しかし、大統領は、『しっかり実行して約束を果たして見せてくれ』とあくまでも『結果』が出るのを待つ姿勢だった。このため、首脳会談後、首相と共同記者会見に臨むこともなく、実に冷ややかに見ていた
サヨク君たちにとって、安倍首相がアメリカで
「冷遇」されることはとても愉快なのでしょう。
したがって、ことさらオバマ大統領の「コールド」と
評される対外姿勢に焦点を当て騒ぎ立てています。
別に共同記者会見がなかったからとか、
オバマ夫人が安倍夫人と会わなかったから・・・などというのは
ほとんど「枝葉末節」にしか過ぎません。
でも、サヨク君たちはこういう「端っこ」の問題をつつきまわすのが大好き。
その反対に、大局的に物事を考えるのが大の苦手。
さて、サヨク君たちにとっても日本の首相がアメリカ大統領の
ご機嫌伺いをして、いろいろお約束をさせられるという現状は、
「よろしくない」と映っているようですね。
日本はインドや支那のように、あるいはフランスのように
アメリカに対して「対等」であるべき、と考えているのでしょう。
もし、本気でそんなことを考えているのなら、一言いいたい。
あんたら、アホちゃうか?
サヨク君たちが幼児的なのは「アメリカと対等だ」と、
大きな声で叫べばそうなると思っているところ。
「日本は平和主義です。だから戦争をしません」と言っていれば
未来永劫この国に平和が続くと無邪気に思い込んでいるのと同じ。
現実を直視しましょうよ。
日本は68年前、戦争に負けました。
武装解除され、珍妙な憲法を押し付けられました。
その7年後にやっと独立できましたが、
「強い軍隊は持つな、アメリカが守ってやるから」という
日米安全保障条約を結ばされました。
その日米安全保障体制が今も続いているのです。
日本は世界第3位の経済大国です。
人口も1億と2千万人ちょっといます。かなり多い方です。
それでも、日本は一人前の国家ではありません。
半人前の国家です。
なぜなら「自分で自分の国を守れない」からです。
今は、アメリカに守ってもらっています。
だから、日本国内には米軍基地があります。
米軍基地の土地は日本政府が借り上げて、タダで提供しています。
米軍基地で働く日本人の給料は、日本政府負担です。
こんな国はとても一人前ではありませんね。
日本はアメリカの半属国といっていいでしょう。
だから、首相が変わればアメリカに参勤交代よろしく
大統領のご機嫌伺いに訪問します。
アメリカの大統領が日本に「行幸」する回数よりも
日本の首相がワシントンへ「挨拶」しに行く方が圧倒的に多いですね。
また日本の首相が変わったからといって、アメリカは
国務長官さえ寄越さないケースがほとんど。
そんなこと、国際政治学徒なら誰でも知っている平凡な事実です。
アメリカは「日本を守ってやっている」立場なのです。
日本はアメリカに「守ってもらっている」ことを忘れてはなりません。
アメリカの核の傘が無ければ、日本は一瞬で焦土になります。
サヨク君たちは、そういった基本のキが分かっていません。
アメリカの大統領は、日本の首相をどう扱うかはその時の政治情勢次第です。
安倍君が共和党に近いからといって冷たくされたわけではありません。
彼らは必要なら「悪魔とでも手を結ぶ」連中です。
現に、かつて戦争に勝つために人類が生み出した
最悪の国家指導者であるソ連のスターリンと抱き合いました。
「共和党に近いから」という発想自体が、多分に幼児的ですね。
左様単純な人間の好悪で外交をしているワケがありません。
こんな子どもみたいな感覚で首脳外交を捉えるなんて、
国際政治というパワーゲームをカケラも理解していていない証拠。
ついでにいうなら、今回の安倍訪問でのオバマの演出は、
多分に支那を意識しています。
オバマが必要以上に安倍君と仲良くすれば、支那を刺激します。
アメリカは支那が尖閣を奪うことを良しとしませんが、
できることなら軍事衝突を避けたいわけです。
今、支那の政治指導体制はグラグラと揺れています。
どうやら習近平の権力基盤は軟弱。
オバマが安倍と「同盟強化」を謳えば、間違いなく支那の軍部を刺激します。
軍部が強硬化した場合、習君は強権で抑止できないのです。
もし、軍の強硬路線に反対すると失脚する恐れすらあります。
だから、アメリカとしては「尖閣に手を出せば黙ってないぞ」という
サインはハッキリ送るのですが、
不用意に支那国内の反日世論を煽りたくないのです。
また、それでなくても国際社会で孤立している支那を、
必要以上に追い込まない方がいい、というのが本音でしょう。
日米首脳会談では、そのあたりの機微も語られたと予想します。
「今回は支那を刺激しないために大げさにはしないけど、もしもの時にはアメリカがついているから今の方針を続けてOK」みたいな。
そして、安倍君の求める「TPPの例外」については100%認めて
日本国内での安倍体制に強力なサポートを施しました。
これはアメリカとしてかなりの譲歩です。
話を戻します。
残念ながら、日本はこのようにアメリカに「守ってもらわなければ」
領土さえ満足に保全できない「半人前の国」です。
サヨク君たちは時に「アメリカの属国から真の独立を」なんて言いますが
そんなこと、今の日本には不可能です。
もし、日米安全保障条約が無ければ尖閣なんて
とっくに支那に獲られているでしょう。
沖縄だって危ないものです。
だから「真の独立」なんて、寝言同然です。
では、サヨク君たちが望む「真の独立」を
果たすためにはどうすればいいのか?
日米安全保障条約の破棄と米軍基地の撤廃・・・YES。
でもね、そうなった途端に周辺諸国に領土を掠め取られます。
何といっても先進国の中で、これほど野蛮な隣人たちと
数多く接している国は他にありませんから。
だから「真の独立」を果たすためには
「自分で自分を守る」軍事力を持たなければなりません。
そのために必要なことは
日本国憲法の破棄と新憲法の制定
国軍の再建
そして、何といっても「核武装」です。
先に上げた、アメリカと一見「対等」に接している
支那もインドもフランスも、みな核武装しています。
日本は今、北朝鮮に核ミサイルを撃ち込まれても
独自には何の反撃もできない状態です。
アメリカの核で報復してもらう以外、方法なし。
まさに「大人に守られている子ども」と同じです。
つまりは半人前。
日米安全保障条約が無ければ、北朝鮮は核ミサイルの脅しで
日本にどんなことだって要求できますよ。
それに、実際にそうする破廉恥な連中でもあります。
だから、日本はアメリカの要求をある程度聞かなければいけないのです。
今回の安倍君の訪米で見せられた「対米従属」の関係も、
ことさら騒ぐようなことではなく、国際政治の常識。
「日米対等のパートナーシップ」なんて建前の絵空事。
そんなもの、安倍君やオバマ君その他は百も承知しているはず。
そして、日米安保体制が続く限り、この対米従属も続きます。
なのに、サヨク君はことさらそれを騒ぎます。
時々「孫崎亨」のようなサヨク面の評論家やジャーナリストが
「対米従属」をまるで「発見」したかのように語ります。
「アホかいな。そんなもん、常識やろ」の世界。
笑えるけど、悲しくなる現実ですね。
おもしろく やがて悲しき サヨク節
さて、以上の様な事とは全然関係ない
「アベノミックスと不動産市場」みたいなことについて
私のコメントが2つの雑誌に掲載されました。
2誌とも現在発売中ですので、よろしければチェックしてください。
ただし週刊現代はほんの一言。別冊宝島にはたくさん載っています。
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