都心のタワーマンション、飛ぶように売れています

今日は波乱の一日になりそうですね。
株価が乱高下。一時は1万5千円を割ったみたいですね。
また、長期金利が急上昇しています。
住宅ローンへの影響は必至。不動産株が下落しています。
黒田異次元金融緩和の副作用が表れ始めました。
このまま金利が上がり続ければ、ちょっとヤバいことになりそうです。

こんな日に、私の書いた記事が夕刊フジの一面に・・・
と思ったら、馬券判決と三浦雄一郎のアタック成功で
夕方版からは3面に移動だとか。半日天下でした(笑)。
まあ、そんなことはどうでもいいのですが。

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「株価が15000円を超えれば、8千万円以上の高額物件が飛ぶように売れる」と今年の初めごろにこのブログに書いたり、どこかの雑誌にコメントした通りの結果になっています。
今年の1月に、「東京のタワーマンション」という私のレポートを
更新した時に取り上げたのは59物件。
今回最新情報に更新してみると、このうち14物件が完売していました。
ざっくり、4分の1の物件が市場から消えたワケです。

「この物件は売れて当然だな」というのもありますが、
なかには「へえ、こんなのも売れてしまったのか・・・というのもあります。
前者の代表は「パークコート千代田富士見」。まず、ヴィンテージ。
後者の典型は「ザ・パークハウス新宿タワー」と「パークタワー西新宿エムズポート」。どちらも、場所が中途半端。

それにしても、みなさんタワーマンションがお好きですね。
好き嫌いは個人的な嗜好ですからとやかくは言いませんが、
タワーマンションというのは資産価値的にはリスキーな要素を
多分に含んだ集合住宅であることを忘れてはなりません。

もっとも大きなリスクは「地震に弱い」こと。
何度か同じことを書いているので簡単に申し上げると、
建物がどうにかなるのではなく、電気とエレベーターの問題。
東日本大震災の時には、ほとんどのタワーマンションで
エレベーターが止まりました。
ただ、ほぼ半日以内に復旧したところが多かったようです。
閉じ込め事故も何十件かあったようですが、大事には至りませんでした。
その後、計画停電エリアのタワーマンションは大変だったようですね。

タワーマンションというのは、「電力が供給される」ことが前提。
電力がきちんと供給されなければ、水洗トイレも使えません。
震災後「自家発電装置付き」のタワーが当たり前になりました。
最近の標準は「3日間は電力が供給できる」というもの。
でも、既存の物件や震災前に販売されたタワーでは24時間がせいぜい。
それにしても、4日目には電力供給が再開されるのでしょうか?
阪神淡路大震災の時には7日間停電したと聞いていますが。
また、発電装置はどこに設置されていて、誰が動かすのでしょう?
湾岸エリアでは津波を被る心配はないのでしょうか?
また、1階が津波で浸水すると、エレベーターはどうなるのでしょう?
それも、これも実際に起こらなければどうなるか分かりません。
東日本大震災の時のように「想定外」がいくつも出てくるのでしょうね。

リスクは、そういった実生活上のモノだけではありません。
大きな地震が東京を襲って、何日も停電したとします。
タワーマンションの高層階に住む人たちは住戸内に大量の水を
備蓄していない限り、そこを出て他の場所に移らなければなりません。
給水車が来ても、自分の住戸まで水を運べませんから。
ご近所の避難所には、タワーの住民でいっぱいになります。
「タワーマンションって、意外に災害に弱いな」
ということが、広く知られるようになります。

震災後、「タワーマンションの高層階に住みたい」
という人は激減するでしょうね。
「もう自分が生きているうちに地震なんて来ないよ」
と、楽天的になれる人しか住まないでしょう。
そうなると、すごく困ったことになります。
だって、都心は今でもタワーマンションだらけ。
狭い土地で多くの人に快適な住戸を提供できるのがタワーマンション。
タワー族がみな降りてきて中層住宅に住もうとしても、
今度はそっちが足りなくなります。

まあ、地震なんてこなければいいワケです。
もし来ても、電気が停まるほどの大きなものでなければいいのです。
津波が起こるほどでなければいいのです。
そう考えてタワーを買う人がなんと多いことか。

ケナスばかりでなく、褒めてもおきましょう。
タワーマンションの最大の魅力は開放感と眺望です。
眼下に都会の街並みを見下ろし、夜は宝石箱のような夜景を楽しむ。
湾岸のタワーマンションなら海が見えるかもしれません。
毎日、海辺のリゾートホテルに泊まったような気分になれますね。
そういうことが好きな人にとっては最高でしょう。
また、そこに価値を見出す人が多いので、それなりに売れています。

今後、停電になるほどの大きな地震でも来ない限り、
東京のタワーマンションは増え続けます。
10年後に東京を空から眺めると、ハリネズミのようになっているかも。
その頃には今よりさらに「特別感」が薄まり、
「普通の住まい」に近くなっているはずです。
そうなってもなお、みんなが住みたがるタワーマンションを
どうやって選べばよいのか?
今回、15物件が完売して8物件が加わった、
このレポートを参考にしてください。
内容が減ったので、価格も下げています。

東京のタワーマンション
全解説51物件
価格 12,900

アークヒルズ仙石山レジデンスー
アトラスブランズタワー三河島
インプレスト芝浦 エアレジデンス
ウェリス愛宕虎ノ門
大崎ウエストシティタワーズ
OWL TOWER
大江戸タワーレジデンス
勝どきビュータワー
CAPITAL GATE PLACE
クラッシィタワー東中野
グランスイート麻布台ヒルトップタワー
クレストタワー品川シーサイド
クレストプライムタワー芝
(仮称)京成曳舟駅前東第三地区再開発
コンシェリア西新宿TOWER’S WEST
ザ・山王タワー
ザ・パークハウス 青砥
ザ・パークハウス浅草橋タワーレジデンス
ザ・パークハウス西麻布
ザ・パークハウス 晴海タワーズ
ザ 湾岸タワー レックスガーデン
SAION SAKURAZAKA
THE ROPPONGI TOKYO
シティタワー赤羽テラス
シティタワー麻布十番
シティタワー有明
シティタワー上野池之端
シティタワーズ豊洲 ザ・シンボル
シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン
品川タワーレジデンス
SKYZ TOWER&GARDEN
東京豊島区再開発プロジェクト
東京ベイシティタワー
Tomihisa Cross
パークシティ大崎
パークタワー板橋
パークタワー山王
パークタワー高輪
パークタワー東雲
パークタワー渋谷本町
パークタワー滝野川
プラウドタワー大泉学園
プラウドタワー白金台
プラウドタワー高輪台
プラウドタワー千代田富士見レジデンス
ブランズタワー文京小日向
ブリリア有明シティタワー
ブリリア有明スカイタワー
ライオンズタワー目黒川
ル・サンク大崎ウィズタワー
ルフォン白金台 ザ・タワーレジデンス

夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。


2013/5/23 14:00 Comments (0)

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