ネット時代、日本人の文章力は向上する?

「これはブログに書かないでね」
広告屋時代の仲間と飲んでいて、とんだ業界暴露話などを聞くと
最後に決まってこういうことを言われます。
このブログなんて、実はそんなに多くの人が読んでいないのです。
ただ、業界内の方が時々のぞきに来るので、
わりあいに油断はできませんね(笑)。

先日、とある飲み会で聞いた逸話を面白おかしく、
ちょっとチャカしながら書いてしまいました。
まったく面識のない、業界外の人が主人公。
書いた内容はその方の武勇伝みたいなものです。
3日後、そのご本人が私の事務所に訪ねてこられる事態に・・・
その方自体はこのブログの読者ではないのですが、
お付き合いのある方が「これはあの人に違いない」と特定。
その人に知らせた結果、直接ご連絡をいただいて・・・

その会合自体、実に愉快なものでした。
実際に心の広い方で、話の中身はほとんどがビジネス。
これからいかにうまく連携していこうかということ。
でも、こういう展開に私としてはドギマギ。

私はどうもこのブログを過小評価しすぎるようで
「大丈夫、大丈夫」と思いながら大胆なことを書いています。
ところが案外、いろいろな人が読んでいたりしますね。
ちょっと身を引き締めてやらなあかん、と反省しました(笑)。

例えば、私は経済学徒ではありません。
本式に経済学を学んだことは一度もないのです。
でも、このブログ記事の何割かは経済のことをほざいています。
2冊ほど本を書きましたが、そこでも経済分野に言及。
夕刊フジの連載でも、チラリと経済に触れたりします。
マンションの話には、経済や金利が密接に絡む場合が多いのです。

ただ大まかなことしか言っていないので、なんとかセーフなのでしょう。
しかし、一般に公開される場で何か書くというのは、
常に「大間違い」をする、というリスクを背負っています。
だから、夕刊フジや雑誌原稿の執筆には気を遣います。
ブログはもう少し気軽に書いていますが。

先日、長らく代議士の秘書をなさっていたという方から、
親しくお話をうかがう機会がありました。
その方は「文章を書くのは苦手」とおっしゃっていましたね。
便箋一枚の手紙を書くのも億劫だから「いつも電話」だったとか。
まあ、彼女が現役時代はメールが普及していませんでした。
だからそれでもよかったのでしょう。

今、主流はメールですね。
ネット時代になって、かえって文章力というものが際立ちます。
例えば今、私はあるマンションのリーガルな紛争に関わっています。
弁護士に説明する場合、電話で話すよりもメールの方が正確に伝わります。
2000字くらいのメールを作成するのにかけるのは1時間弱。
それで事件の中身と争いの全容を伝えることができます。
電話だと、1時間喋っても伝えるべきことを伝えられたのか、ちょっと不安。

ただ、こういう作業は私が日ごろから文章を書いているから可能なこと。
普通の方には難しいことかも知れませんね。
文章というのは、ダラダラと長くなってはいけません。
簡潔に・・というのが大原則。
「私はまず書いたものを3分の1に削ります」という話を
どこかで読んだ記憶があります。

まあ、素人さんの場合はそうなるかもしれません。
私は大学生の時に、父親に論文の添削を頼むと半分近くに減らされました。
でも、実際に活かす文章の3倍も書く、と言うのもどうでしょう。
それだけ無駄な労力を費やしているということ。
プロになると、そんな無駄は許されません。

私は、最近ではほとんど自分の書いた文章を削りません。
よく削ったとしても、せいぜい1割程度でしょうか。
三島由紀夫は、初稿がほぼ完璧だったといいます。
彼はまさしく天才。なぜノーベル賞が取れなかったのか?

人間には会話と文章、というふたつの言語アウトプット機能があります。
このふたつは似通っているようで、すこし性格を異にします。
どちらかのみがすごく優れている、という人もいます。
悪い例でいうと、詐欺師。お手紙の上手な詐欺師を、私は知りません。
逆に、講演の上手な作家は多いかもしれませんが。

ただ、このようにネットが浸透した社会では、
出会ったことのない方と最初に触れあうのはメールの場合が多いですね。
ほかならぬ私も、エンドユーザーさんとの接触は、ほぼメール。
たまに、件の主人公のように「3日後に会合」もなくはありません(笑)。
でも、基本はメール。
日本人のメール文章力は、ネット時代に向上するでしょうか?

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2013/8/14 16:07 Comments (0)

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