ところで、景気は良くなっているのでしょうか?
ここのところ、株価が冴えませんね。
14000円を行ったり来たり。いったいどうしたのでしょう?
「サイカドーハンターイ」とアホどもが叫んでいるおかげで、
エネルギー資源の輸入が増えて、経常赤字。
この国は「人災」によって徐々に貧しくなっていますね。
まるで幼稚な国民相手に衆愚政治をしている三流国家みたいです。
その通りと言えば、その通りなのですが。
私は参議院選挙で自民が圧勝後に株価は棒上がりすると思っていました。
でも、選挙前からすでに結果を織り込んでいたのですね。
「株価は何かを知っている」と言いますが、今回もその通り。
とすると、今の停滞状況は何を表しているのでしょうか。
さて、8月ももうすぐ終わります。
9月には日本経済にとっての大きな節目が2つあります。
ひとつは言わずと知れたオリンピック開催地決定。
7日ですから、もう2週間を切りました。
東京に決まると株価が跳ね上がると思うのですが、どうでしょう?
もうひとつは、消費税の増税決定。
こっちは確実に景気を冷やす要因となりますから、株価を下げます。
しかし、増税の決定はオリンピックの東京開催と同じくらい
可能性が高いことなので、株価はすでに織り込み済み?
マンション市場にとって9月末は「第一次駆け込み需要」の取り込み期。
来年4月以降の引き渡し物件でも、9月末までに契約できれば
消費税は5%のまま、という特例をいかそうという需要です。
実際、マンション業界は今年の夏、ずいぶん忙しかったはず。
お盆でもモデルルームを開けていた物件が多かったのではないでしょうか。
で・・・実際の市場はどうなっているのか?
ちょっと見えにくい状態ですね。
都心の需要盛り上がりは一巡の気配が漂っています。
というか「買える物件が少なくなってしまった」状態。
残り物の中から福を探すのは結構大変です。
一方、一般需要者向けの物件も少し動いています。
個人所得がはっきり上がっていないのに、
普通のマンションが売れるのは「これから景気がよくなる」と
楽観的になっている人が出てきたということ。
景気というのは病気と一緒で「気」が大切。
「良い」と思えばよくなるのです。
だから、こういう動きは歓迎すべきこと。
どんどん広がって欲しいと思うのですが、続くでしょうか。
何度も書いていますが、来年4月に消費税が上げられた後、
あらゆる商品に需要の「反動減」がやってくることは確実。
特に普通の人が買うものの中で一番値段が高いマンションは
もっとも強烈な「反動減」パンチを食らうでしょう。
「安く買おう」というのなら、それを待つのが得策。
新築マンションというものは、基本的にデベが20%の利益を見込みます。
だから売れなくなったら5%から10%は平気で値引きするのです。
4千万円くらいのマンションなら、消費税増税で上がるのは
せいぜい全体の2%程度。
そんなの、値引きをしてもらえばすぐに取り返せるどころか、
その数倍もお得に購入できます。
したがって、この9月に駆け込みで契約する人は
来年の4月以降に実質価格が値下がりする現象を見て、
悔しい思いをするのではないかと私は予想しています。
夕刊フジの公式サイト zakzak
に榊淳司の連載コーナーが設置されています。
どうぞ、みなさん寄って行ってください。
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