ここ数週間、またメディアからの取材や原稿依頼が増えました。
私の名が売れてきた、というよりも世間の関心が
また住宅関係に向かい始めている、ということでしょう。
今年になってから立て続けに起こったマンション建設現場での
「不良工事」や「施工ミス」発覚が呼び水になったかもしれません。
さらに空家問題が大きく取り上げられ、マンションの「廃墟化」が
「今そこにある危機」と認識され始めました。
ただ、庶民の関心は相変わらず「今買ってもいいのか?」という
素朴な需要に基づく「迷い」ですね。
それに答えるのなら「今はよした方がいいですよ」というもの。
反対に「今は売り時です」とは、よくいいます。
投資物件の売り時で迷っているのなら、今です。
早くしないと、間に合わないかもしれません。
4から6月のGDPが下方修正されて、年率換算でマイナス7.1%ですか。
どうしてみんな騒がないのでしょうね?
マイナス7%なんて、普通に考えれば恐慌状態ですよ。
もっともっと世間が大騒ぎして、株価は暴落するのが当たり前。
なのに、メディアは妙に静かで、株価は小上がり。
「すでに織り込んでいますから」なんて、解説がありそうです。
人間というものは、見たくないものは見ません。見えません。
だから、本当は大変なことが起こっているのに、
それを「見たくないから」と、無意識にスルーしている・・・
ように私には思えてなりません。
去年の今頃、エコノミストは2派に分かれて大論争。
「消費税を予定通り上げよう派」と「消費税を上げてはいけない派」。
勢力的には7対3で「上げよう派」が優勢。
世間への露出では9対1くらいの印象でした。
というのも、経済系、一般に限らず大手メディアはほとんどが
「上げよう派」に与していましたから。
彼らにとって「消費税を上げたから不況になった」という
今の現実は、かなり「不都合な真実」なのです。
だから「これは一時的な現象」などという理由を付けて
景気が(恐ろしいほど)悪化しているという現象を報道しません。
もちろん、「上げよう派」のエコノミストも
「これは不況ではない」「人手不足が社会を覆っている」みたいに、
都合のいい現象を捉えた情報発信を行っています。
しかし、日本はお隣の大国と違って、あまり統計操作ができません。
各種の経済指標は、わりあい正確に出ているのではないでしょうか。
それらを冷徹に見ていると、今の日本経済は失速しています。
実のところ、新築マンション市場の売行きにも、
急激なブレーキがかかっています。
不思議ですね。市場はいつも何かを知っています。
みなが買わなくなると、さらに多くの人が買わなくなる。
このままいけば、7月から9月の経済指標はさらに悪化しそうです。
GDPのマイナスが年率換算で6%だったら、もう完璧。
足元の経済は、完全な失速状態に陥っているのです。
7月と8月・・・天候不順でしたね。
大きな土砂災害もありました。
売れるべきものがしっかりと売れたでしょうか?
私にはそうとは思えません。
その割には、株価が下がらないでしょ。
政府が年金資金を投入している、という噂が出ていますね。
いかにもありそうな話です。日銀も買っているでしょう。
でも、小手先のごまかしはいつまでも続きません。
10月の末になると、企業の半期決算が出てきます。
これは、かなり恐ろしい結果になっていそうです。
だから不動産を売るのなら、今が最後のチャンスかもしれません。
逆に買うのなら、今は時期が良くないと思います。
先日の安倍内閣の改造を見ていると、消費税10%はほぼ確実ですね。
それでさらに経済は悪化するのが必定。
それを誤魔化すために、政府はまたまた大幅な財政出動を行う予定。
その予算配分権を握る財務省にとっては願ったりかなったり。
国民生活の悪化を犠牲にして、自分たちだけ権限拡大で「わが世の春」。
冷静に考えると、この国を貧に導くのは財務官僚です。
そして、財務官僚に操られて景気悪化に口を噤む大手メディア。
国民は徐々に可処分所得を減らしていくジワジワ恐慌が進み、
この国の貧富の差はさらに広がるでしょう。
これって、社会不安の強力な要因になります。
民主主義の下で社会不安が進むとどうなるのか?
扇動するだけのバカな政治家の台頭を許してしまいます。
5年前の民主党政権誕生を思い出してください。
あの暗くて辛い3年半で、日本はどうなりました?
あんなに社会を停滞させた政治は、近年では珍しいこと。
ただ、民主党政権のまだしもマシなところは「何もしなかった」こと。
鳩ポッポにイラ菅に、クソ真面目野田と、そろいもそろって
ボンクラ君だったために、何もできませんでした。
もしも、蓮舫や福島瑞穂、あるいは辻元清美みたいな
勘違いも甚だしいオバサンの誰かが首相になっていたら、悪夢です
それは恐ろしいことになりそうです。
多分、取り返しのつかない惨事に日本を追い込むことでしょう。
その時は、せっせと英語でも勉強して日本を逃げ出すに限りますよ。
私も、老骨に鞭打ってバリにでも移住することにします。
現地で不動産屋さんの手伝いでもして糊口をしのぐとしましょう。
しかし・・・今の日本の状態を見ていると、
その悪夢が徐々に迫っているような気がします。
消費税が10%になったら、その影響を織り込むまでに
最低でも3年はかかると思います。
つまり、恐慌と言っていいほどの不況が、最低3年。
それでも、安倍君は10%を強行するのでしょうか?
靖国神社で、英霊たちと静かに向き合った上で決断してほしいです。
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まろたんさん、こんばんは。
その読売新聞の記事、読んでいません。
しかし、舛添になってから雲行きは怪しいですね。
オリンピックの軸足が湾岸からずれそうな気配を感じます。
まあ、有明に4つも会場を作る必要はないと思いますが。
五輪後は深刻ですよ。
誰も想像したくないだけ。
日本国の本格的な衰退期の始まりだと思います。
私も初老の域に入りますので、憂鬱。
要は、人口減を食い止めるか、人口減に対応するかしかありません。
今の日本には、どっちにも有効策なし。
約30年前の三田文学・・・恥ずかしくて、もう読めません。
若い時には「小説家になれたらいいな」と思いました。
40前でとある文芸誌の新人賞を最終候補で逃したときに、
私の芽は摘まれてしまったのかもしれません。
でもまあ、単純に才能がなかったのでしょうね。
あとは、せいぜいここやいろいろな媒体で
マンション市場のことをほざいて余生を送ります。
よほど時間ができたら、また小説を書きます。
あれはしんどいけれど、なかなか楽しい営為です。
では、おやすみなさい。ごきげんよう。 榊淳司
2014/09/09 01:01 | by Sakaki Atsushi榊さま。
> ここ数週間、またメディアからの・・・増えました。
そうですか。
ざわついて来たようですね。
ここに至り、この国の多くの人びとが何か「不穏」を感じ、
よからぬ「変動」の予感を抱くようになったようですね。
榊さまが言われる、都心限定の不動産プチバブル。
これが、いよいよ危うくなった。
大きな物件での施工不良と、死亡事故までも。
いや~な材料ばっかり出て来て、一般人もすか~ん感じですね。
この不穏・不安・いや~な感じというのは根拠不明の「気分」であって、
それ故に伝染しやすい、かつ止めにくいもの。
榊さまもご存知と思いますが、
2~3日前の読売新聞・朝刊のトップ記事。
東京五輪の計画見直しについての大きな扱いの記事でした。
「想定外」の文言の大見出し。
いろんな関連施設の工事費用が2~3割もUPして、
資金不足のため、計画自体を見直さざるを得ないという現状。
規模縮小の検討中と。
五輪宴会のあとに、大きな負の遺産を残すことになっては、
という舛添要一知事をはじめ関係者の危惧。
「こんなはずではなかった」
と。
五輪はまだまだ6年も先なのに、五輪宴会のあとを懸念している人は、
表出しているよりも多いみたいですわ。
「どないなるんかいな」って。
気が早い。取り越し苦労?
そう言って切り捨てちゃって、いいんですかね。
ホンマニ?
五輪までの6年。
もしも尖閣でドンパチ、チャイナがやらかしてきたら、
五輪宴会は吹っとんじゃうのでしょうか?
そうなったら芸者衆も総崩れ、ですか?
ま、さすがに習近平クンも自重すると思います。
が、あと6年は長い。
尖閣に限らず、何かあってもおかしくない年限・情勢ですな。
さて、
消費税UPは既定のようで、関係各位、あとは条件闘争ですか。
しかし、いつまでごまかして行けるんでしょうか?
もはや誰にも分からぬ「神の領域」に突入したようです。
余談ですが、
池上彰は巧まず転がり込んで来た、タナボタ。
「いただき」でしたね。
朝日のバカのおかげで、一躍ヒーローに浮上。
榊さまのご専門である広告効果で言えば、ゆうに1億円は、
あったのでは。
ニンマリ「まるもうけ」ですね。
週刊誌に掲載されたワルとヒーローの写真対比。
いつもながら、やりますなあ。
最後に。
三〇年前、三田文学に小説が掲載されたとのこと。
これはすごい。
どのような作風だったのでしょうか。
まさに、若き日の自分に宛てた「置き手紙」ですね。
もっとお聞きしたいところですが、今日はこのへんで。
ごきげんよう。
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