一カ月ほど前、某メジャー週刊誌の記者さんが「食事でも」というので
ホイホイ出かけて行って楽しい宵を過ごしました。
会話の中で私が自分の年齢を言うと「ウチの父と一緒ですね」なんて。
聞けば社会人2年生。「ヒエー、そうですか!」と、ややショック。
「ウチの父は早くに結婚して子どもを作ったもので」
確かに。彼くらいの子どもがいる同級生は多いですね。
彼は一応、大学の同窓。
「いやあ、榊さんは同じ慶應なので、きっとお話しいただけると・・・」
はい、別のどこの大学をご卒業になっていてもお話はしますが、
同志社と慶應の方にはとりわけ親しみを感じます。
残念なのは、ビジネス上で鴨沂高校の出身者と出会ったのは
たったの一度だけだったことでしょうか。
まあ、そんなことはいいとして・・・・
その彼とよもやま話をしている中で
「私の年齢になると『実家の始末』が大変でね・・・」
という話題をしました。
この事務所にやってきた相談者のエピソードも交えながら
「これからは、私のように実家を持つ都市居住者が、その始末に困る現象がクローズアップされますよ」
なんて話をさせていただきました。
そうしたら、なんと彼はそれを早速自誌のネタにして
3回のシリーズにしてしまわれました。
送っていただいたPDFを読んで感嘆。
「おお、これは面白い。きっと反響もあっただろう」
まあしかし、ネタを拾うのがお上手な方。お若いのに。
最近、メディアの方の取材が増えています。
彼らは「聞き上手」なので、私はついつい喋りすぎます。
みなさん「今日は大変興味深いお話を聞かせていただきまして・・」
何ておっしゃいますが、こっちは本気にしません。
だって、僕が誰かを取材した時にも同じような台詞を吐きます。
しかし、2度3度と取材してくださるリピーターが多いことも確か。
中には、冒頭の彼のように「お食事を」という方も結構いらっしゃいます。
まあ、私のような変人が喋る話でも、
彼らのネタの参考になるものが多少はあるのでしょう。
いつも思うことは、新しいビジネスは自分で探すもの。
向こうからノコノコとやってきたりはしません。
自分でアレコレと目をやり、人の話を聞き、
「コレだ」と思うネタには果敢にチャレンジしなければいけません。
その点、冒頭の彼はいかにもアグレッシブ。
やはり、他人がやっていないことをやるのが面白いですね。
この「榊淳司」を始めた時に、マンションのネタで
ブログを書いている人はほとんどいませんでした。
ましてや、エンドユーザー側の視点でヴィジョンを発信している
サイトはほとんどなかったと記憶しています。
今や、マンションネタのブログは雨後筍の如く増えてしまいました(笑)。
まあ、ほとんどは情報の伝達だけに終わっているように思えます。
私は、もともと他人と同じことをするのが嫌いです。
小学生の頃は「なぜあなたは他の人と同じことができないの?」
と、日教組の教師から言われ続け、様々に迫害されました。
「他人と同じことをする」というのは、実にカンタンなことです。
また、誰かがやったこと、やっていることを真似するのもカンタン。
でも、つまらないし、ビジネスとしては儲かりません。
最近、ややおかしいのは「売れ残りマンション」。
日本人は「他の人」がどう行動しているのかを異様に気にします。
私は「他の人と同じことが出来ない」人間なので全然。
マンション市場でもこれが当てはまり、
「他の人が買わない」マンションは「白い眼」で見られます。
すなわち、竣工して何年も経っているのに売れ残っている
マンションは、完全な「売れ残り」と見做されます。
ところが、最近の都心のマンション市場はミニミニバブル。
2年前と比べれば概ね2割程度の値上がり現象が見られます。
それでも、外国人と相続税対策の買いである程度売れました。
まあ、いずれは値下がりすると私は読んでいます。
でも、現状で値上がりしていることは確かです。
すると、3年前には完全にマーケットアウトしていて、
竣工後も「売れ残った」マンションの価格が、
現在の市場からすると「まあまあ」ということになります。
でも、あまり売れていないように見えます。
なぜなら、世間から「売れ残り」と見做されて、
「あんな売れ残り物件はイヤ」という、
非合理的な判断が働いているからだと思えるのです。
例えば「勝どきビュータワー」というマンションがあります。
今を時めく「勝どき」駅直結の徒歩1分です。
平均坪単価は、私の推定で350万円から360万円。
これが、築4年でまだ売れ残っています。
最近、「直結もの」と業界内で読んでいるマンションは、
勢いよく売れています。
プラウドタワー立川というマンションは、「立川」駅直結。
坪単価340万円という卒倒するような価格で250戸が即日完売。
プラウドシティ蒲田は「京急蒲田」直結で120戸が即日完売。
こちらは、立川の後としてはやや弱気で平均坪単価は推測320万円。
立川というのは、東京から電車で40分もかかる郊外。
そこの坪単価が340万円で、東京駅ワンメーターの勝どきが350万円。
大して変わりません。だったら、普通は勝どきを選びます。
でも、その勝どきビュータワーがさして売れている様子はなし。
確かに、プロモーション上手の野村不動産と、
客対応で悪評紛々のゴールドクレストでは、世間の眼が違います。
まあしかし、平明に考えればもう少し売れてもいいはず。
別に、私は勝どきビュータワーを勧めるわけではありませんが。
多くの方は「他人がどう評価したか」を気にしすぎますね。
そんなこと10年経ったらみんな忘れてしまいます。
10年後は、東京でもはっきりと人口減少の影響が出ます。
今でも人口が減少気味の都下立川と、10年後でも
人口が増えているであろう都心中央区のタワーマンションでは、
資産価値の評価が愕然と違ってくるはずです。
でも、立川の坪単価340万円を買っている方は、
そういったことをあまり考えていないのでしょうね。
私は小さい時から飛び切りの変人だったので、
世間の多数派の人々の行動がおかしく見えて仕方がありません。
その感覚でずっと「榊淳司」をやってきています。
それでも、読んでくださる方、取材に来て下さる方がいるのは、
多少なりとも「お前の言うことは面白い」と受け取る方が、
ある一定数いらっしゃるからだと思っています。
まことにありがたいこと。
逆に、他の有象無象と同じことを書いていても、見向きされないはず。
また、ただの情報発信ブログだと、いつかはネタが尽きます。
私の場合、ネタに困るということはほとんどありません。
だって、世間はおかしいことだらけですから(笑)。
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定員は10名ですので、まだお席はございます。
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まろたんさん、こんばんは。
まさか、ボツなんて。
いただいたコメントは、ほぼ公開します。
悪意に満ちたものや、嫉妬ブタが偽装して送り付けてくるものは別にして。
立川は地元の小金持ちが買っているようですよ。
開業医とか中小企業の社長。
収入の拠点が地元にあれば、立川を離れられないわけで、
それでも「東京人」らしい暮らしがしたいと・・・
ちょっと悲しくなりますね。
タワーマンションを買う人は自己顕示欲が強い、
と某財閥系大手マンションでべははっきり認識しています。
だから「パワフルで活動的な都会人」を強調する広告になります。
あるいは「こんないいところに住めるんですよ」という
優越感くすぐり型の広告も多いですね。
はっきり言って愚かしい限りです。
ヨーロッパにはタワーマンションを法律で禁止しよう言う動きがあるほど。
あれはどう考えても健康に悪そうです。
視力維持にはいいかもしれませんが(笑)。
土地の狭い香港なら仕方がないですが、東京にはまだ土地があります。
特に立川なんぞにタワーを作る必然性はないはず。
なのに、地元の見栄っ張りのために作ると売れる。
何とも愚かしい現象ですね。
また、毒の入ったコメントをお待ちしています。
おやすみなさい。ごきげんよう。
榊淳司
2014/09/25 00:22 | by Sakaki Atsushi榊さま。
東京都は東西に幅広く、そのぐっと西寄りの立川と、
片やググッと東寄りの勝どきとの、対比。
両者のコントラストに着眼し、少し長い時間軸からのコメント。
「十年経ったらタケシタさん」なんて、言ってた時代も。
あ、それから、
立川は、有名な「立川断層」が走ってますしね。(笑)
突き放すような言い方になっちゃうけど、
タチもカチも、なんか「ほこりっぽい」感じ。
おおきなお世話だろ!って。
すまぬ。
それにしても、タチは実需なんでしょうか?
すこ~し背伸びしちゃったんじゃないの、かな?
ミエと勝ち気と衝動と、なんて。
おおきなお世話だろ!って。
す、すまぬ。(笑)
ま、若さだよね。
若さはバカさにつながるって。
いやいや、バカさ、そのもの。
なんか恨みもってんのか!って。
すまぬ。
だが、ワルギはない。
いやはや、
榊さまの誘導コメントに、スッカリ乗せられちゃったみたい。(笑)
この書き込みボツですよね。(笑)
足下の明るいうちに撤退しますわ。
ごきげんよう。
2014/09/24 23:16 | by まろたんRSS feed for comments on this post.