経済学の世界で突然巻き起こったピケティ旋風は、
その中身が難解なのと「マルクス似」がバレて、突然終息・・・
したように私には感じられます。
つまり「格差が広がるから金持ちに課税しろ」でしょ。
格差が広がることを無条件に「悪」とするならば
これはもうマルクスと結論が同じになります。
格差をなくして平等をめざすのは、すなわち社会主義。
これが人類を不幸にするシステムであることは歴史が実証。
しかし「共産主義という名の妖怪」は、けっこう寿命が長いですね。
本日、国税庁があの吉本興業創業者一族が行った相続税申告で
マンション購入による資産圧縮部分を申告漏れと指摘した、
というニュースが話題になっていますね。
3億7千万円で買ったマンションの価値を1億2千万円で申告。
まあ、それだけだったら当たり前なのでしょうが、
これを帳簿上だけでやっちゃったみたいですね。
申告漏れの指摘部分が3億1千万円ですから、
単純計算で追徴される税金は1億3千万円以上。すごい!
庶民は、こういうニュースが好きです。
「金持ちからはどんどん税金をとろうぜ」の気分です。
でも、それって完全なる正義でしょうか?
私はそこのところが、どうも納得できません。
格差をなくして平等である方がいい、という発想に違和感あり。
人間というのは、生まれた時から格差があります。
単純な比較をすれば、日本人に生まれれば一生餓えなくて済みます。
しかし、北朝鮮で生まれれば一部の特権階級以外は、
餓えてばかりの一生を終えます。
神様がどういう基準で北朝鮮と日本を分けて、
我々を配分しているのかは知りません。
あるいは、そんな神様なんていないのかもしれませんね。
我々は単純に両親の生殖の営みの結果、
偶然に形成された遺伝子、と考えることも可能。
この遺伝子は、まったくもって不平等です。
今の社会は、まずお勉強が得意か不得意かで
人生の風景が随分違うはずです。
それはみなさんよくご承知の通り。
これは努力では補えない部分が大半かと理解しています。
さらにいうなれば、お勉強が得意な遺伝子を供給した親は、
すでに裕福な暮らしを営んでいる可能性が大。
なぜなら、我らは競争社会に生きているからです。
お勉強が得意だといい学校に入れていい会社に就職できます。
必ずしも正比例しませんが、お勉強得意頭はお仕事にも使えます。
だから、たくさん給料をもらえたり、稼げたりする可能性が高いはず。
お勉強以外にも、人生に影響するのは性格。
朗らかで前向きな人は、他人から好かれて幸運に恵まれます。
みなさん、幸運というものはある日突然やってくるものなんて、
あまーい考えを捨てきれなかったりしていませんか?
もしそうなら、ここでキッパリ捨てて大人になりましょう。
ある日突然やってくる幸運というのは、宝くじに当たるくらい
確率が低いのです。それって、歩道を歩いていて、
突然乗り上げてきたダンプに轢かれて死ぬよりも、
百倍くらいは可能性が薄いことだそうです。
幸運というのは、性格が招き入れるものです。
「あいつはいい奴だから、この仕事を回してやろう」
誰しも、そんなことを考えたことがあるでしょ。
「いい奴」はいつも得をします。
そのうち、彼らは成功して身近にいなくなります。
性格というのは、多分に遺伝子ですね。それに親の躾け。
「いい奴」がいい目を見ることに、多くの人間は気づいています。
だから、できれば「いい奴」になろうとします。
しかし、誰もがいい奴になれるわけではないのです。
だから、せめて「いい奴の振り」をしようとがんばります。
これは、往々にして失敗します。
例えば、心の中では大嫌いな奴の前でニコニコいい奴の振りをしても、
それに騙されるのはあなたに何の利益も与えられない馬鹿者だけ。
賢い人は、そう簡単に騙されたりはしません。
そして、あなたに利益を与えられる人は、たいてい賢い人です。
性格も、お勉強頭も、親の貧富も、親の躾けも、
これすべて自分の努力だけでは何ともならないもの。
つまり、人間社会というのは残酷なまでに格差社会です。
それを社会的に少しだけ是正しようというのが、相続税。
料率が高ければ高いほど、是正機能が強いワケです。
因みに、アメリカの相続税率は、大まかに見て日本の半分です。
日本ではお金持ちを3代続けることは難しいようですが、
アメリカでは比較的やりやすいみたいですね。
だから、何代も前からお金持ちという家がたくさん。
彼らははっきりとした上流社会を形成しています。
日本でも、キチンとした上流社会は存在します。
でも、あまり露出すると世間の妬みとやっかみを受けますから、
メディアなんかに登場することはほとんどありません。
出ているのは、成金的なお金持ちばかり。
まあ、それがいいとは言いません。
しかし、今の日本の高い相続税率にも強く違和感を持ちます。
一生懸命お金を儲けて子孫に残そうとすることに対して、
半ば懲罰的な高率の税金を課しているように思えます。
それも、たかだか数億円の遺産にまで50%ですよ。
お金を儲けちゃいけないんですか? それも数億円程度。
今年の1月1日から、相続税の課税基準が変わりました。
その影響で、昨年あたりから都心のタワーマンションが
猛烈な勢いで売れています。すでにバブルです。
1億円から3億円程度の収益物件も飛ぶように売れています。
タワマンの利回りなんて、軽く4%を切っているのではないでしょうか。
収益モノだと、表面が5%の物件も少なくなっていますね。
相続税対策の不動産購入は、今しばらく続きそうです。
つまり、バブル的な環境はまだ終息の気配なし。
国税庁がさじ加減をちょっと変えれば一気に萎みそうですけれど。
拙著、けっこう好調なようです。
著名な書評家に紹介されました。その件は次回の更新で詳しく。
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まろたんさん、こんにちは。
中学生ですか?
うーん、あの頃は大したことしてませんでしたね。
モデルガンと司馬遼太郎でしょうか。
小学校の時に学校位置の問題児だったせいで、
中学校の時は親を泣かさないように優等生でした。
高校でまた学校内屈指の問題児に戻りましたが(笑)。
性格は一生変わりませんね。
正直者は正直者。嘘つきは嘘つき。
見栄っ張りはどこまで行っても見栄っ張り。
最近、お金をいっぱい儲けているのに
コンプレックスの塊みたいなオッサンを発見して、
人間、金があっても自分の嫉妬心は消せんものか、と。
ああいうの、よく理解できません。
私は根拠がないけれど優越感の塊ですから(笑)。
それではまた。ごきげんよう。 榊淳司
2015/04/07 19:12 | by Sakaki Atsushi榊さま。
「三つ子のたましい、ヒャクまで」
と言われます。
「銀のスプーンをくわえて・・・」とも。
ま、何かしょって産まれて来るのでしょう。ニンゲンは。
だから「平等」とか「同じ」とか、ネゴトに過ぎません。
「性格」について、以下、私見。
敢えて年令を区切りますと「中学生」。
ま、その前後、数年。
この時期に「性格」が露出する、と思考します。
ですから、そのころに考えたこと、興味を抱いたこと、
時間を忘れてやったこと、つまり好きだったこと、等など。
これこそが、その人の「性格」そのものではないか。
そして、性格は不変・不動ですから、例えば、
私のように六〇半ばに至って、やはり還る「原点」です。
つまり「三つ子のたましい」=「性格」ですね。
人生、六〇数年・ジタバタしましたが、畢竟、ここかあ!(笑)
榊さま。
如何でしょうか?
え!、笑うしかない、と?
そうですね。
笑ってナンボ。
笑って暮らしましょうや。
「残念なオッサン」のつぶやきでした。(笑)
ごきげんよう。
2015/04/07 14:59 | by まろたんRSS feed for comments on this post.