敗戦70周年と正しく向き合うには

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さて、今日の話題です

麗らかな春の日、今日も壮大に脱線いたします。
久しぶりに「歴史」のお話です。

先日、ロシアが「対ファシズム戦争勝利記念」の祭典を
モスクワでにぎにぎしく行いました。
中華人民共和国から習近平君が招かれて、いかにも
「戦勝国の一員」みたいなフリをして日本の悪口をほざいていました。

しかしまあ、私から見れば「ようやるわ」という世界。
8月か9月になれば「対日勝利」の式典が旧連合国の
各国で行われるのでしょうね。ちょっと憂鬱。
まあ、彼らにとっての「戦勝記念」行事。
我々日本人にとっては「敗戦記念70周年」ということですね。

今回のロシアの祭典で、連中のいうところ「対ファシズム戦争」は
1939年にナチスドイツがポーランドに侵攻したことで始まった
第二次世界大戦のことです。その後、1941年にドイツがソ連に侵攻。
さて、その1939年にドイツがポーランドに侵入した際には、
ソ連も東からポーランドに侵攻しています。つまり攻撃側。
ポーランド領の東側を掠めとりました。ただの侵略者ですね。

それだけではありません。
ソ連軍は、旧ポーランド軍や政府を再建させないために、
ポーランド軍の将校など2万2千人を虐殺しました。
これは、その後ナチスドイツによって暴かれました。
俗にいう「カチンの森」事件です。実に悪辣な出来事です。
だから、いまでもポーランド人はロシアが大嫌い。
逆に彼らは日本が大好きです。日露戦争で勝ったから。

ソ連はその後、日ソ中立条約を破って1945年の8月9日に
満州や南樺太、千島に侵攻してきました。
これによって日本人は合計20万人くらい死んだはずです。
このことは、何をもっても許すべきではない出来事です。

そのソ連を引き継ぐロシアが「対ファシズム戦争勝利70周年」。
招かれた習近平君も一緒になって「おめでとう」ですか。
「フン、勝手にやってろ」と言いたくなります。
そもそも、あの時にカタチの上だけでも日本に勝った国は
習君の中華人民共和国ではなく、中華民国でした。今の台湾。

日本は1937年の盧溝橋事件以来、中華民国と戦争状態にありました。
まあ、歴史上はそうなっています。これはわりとややこしい話。
私はこれよりも、その後の第二次上海事変が日中戦争の
キッカケではないかと考えているのですが、それはまた別の機会に。

1937年以来、日本は泥沼の戦争を1945年まで続けます。
その間、中国側は「国共合作」といって、国民党と共産党は
内戦を止めて日本との戦い(抗日)に専念しようね、
ということになっていました。でも、内実は交戦状態。
でもまあ、形式上いちおう日本とは戦っていたわけです。
今の中国共産党は、いかにも抗日戦で自分たちの部隊が
大活躍したかをしきりと宣伝しています。ほとんど嘘。

実のところ1940年の8月から12月にかけて、共産党の
八路軍などの大部隊は日本に対して攻勢を仕掛けています。
でも、少数精鋭の帝国陸軍は見事にこれを跳ね返してしまいます。
それで懲りたのか、共産党軍はその後ほとんど活動なし。
つまり、抗日戦をサボっていたわけです。

これに対して、蒋介石の国民党軍はわりあい熱心に戦いました。
しかし、勝った記録はほとんどありません。終戦間際の北ビルマくらい。
つまり、中国軍は国民党も共産党も日本軍に負け続けたのです。
特に共産党軍は、その1940年の百団大戦以来の5年間は
こまかなゲリラ戦程度の戦いしかしていません。

今、大陸中国では毎日のように抗日戦をテーマにしたドラマが
テレビで放送されているようです。一部見ましたが、酷い内容。
ほとんどぜーんぶ嘘です。大本営発表よりもダメダメですね。
まだ日本の「兵隊やくざ」シリーズの方がリアリティはあります。

その習君がモスクワで「歴史の再構築は許されない」なんて、
ものすごく質の悪いジョークですね。笑えません。
それに「対ファシズム」なんていっていますが、
世界史上最強最悪のファシズム国家はスターリン時代のソ連です。
プーチンのロシアは、その要素を多分に引きずっています。

私は個人的に、ヒットラーのナチスドイツとスターリンのソ連なら、
幾分前者の方がマシな存在ではなかったかと思います。
スターリン時代のソ連は、少なく見積もっても
国内外で2千万人を殺しています。これは史上最悪。
スターリンに匹敵する世界史上の悪人は、ヒットラーではなく
習君の中華人民共和国を作った毛沢東です。
彼は数千万人を餓死させていますが、まあ自国民ですから。

この両巨頭に比べれば、ヒットラーなんて所詮3番手です。
「ファシズム」の盟友ムッソリーニなんてものの数にも入りません。
ついでに4番手を挙げておくと、金日成・正日親子でしょうね。
まあ、これも死に追いやったのはほとんどが自国民なんで。

みなさんが中学高校で習った歴史には多分、
決してそんなことは書かれていません。
しかし、ご自身でお調べになればきっとご理解いただけます。
ただ、そういうのは習君やプーチン君にとっては
かなり「不都合な真実」であることも確か。
だから「歴史の再構築は許されない」のです。

これからやってくる夏は「終戦70周年」ではありません。
「敗戦70周年」です。ヘンな言い替えは止めましょう。
負けたことから目を背けるべきではないのです。
日本は敗戦国であるから、歴史まで捻じ曲げて教えることを
GHQから強制されました。それは今も続きます。

実にアホな話ですが「アメリカの資本主義」が大嫌いなはずの
日教組の先生方は、そのGHQの「敗戦史観」が大好き。
ひたすら「日本は悪い国だった」と教えてくれます。
実際、日本は単純に「下手を打って戦争に負けた」だけ。
それ以上でもそれ以下でもありません。
その平凡な事実に、多くの日本人は早く気が付くべきです。

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2015/5/11 16:34 Comments (2)

2 Comments

まろたんさん、こんにちは。

あの映画、大好きです。
何度か見ました。
最近、テレビでやりませんね。
まあ、モノクロの地味な作品ですから。

いただいた新書を読み終えました。
なんだか背筋が寒くなります。
あのあと、黒田君は2発目をかましていますからね。
「金融緩和、世界でやるから怖くない」
みたいなっているでは有馬温泉。

最近、消費税増税が怪しくなっているように思えます。
この国の財政が、どこまで借金を増やすのか・・・
まさに異次元に突入していますね。

それではまた。ごきげんよう  榊淳司
「金融緩和、世界でやれば

2015/05/13 12:55 | by Sakaki Atsushi

榊さま。

1945・昭和20年8月15日。
「敗戦」日ですね。終戦に非ず。
わが国有史、初めての「敗北」でした。

「日本のいちばん長い日」
と言う映画がありました。敗戦から20年余り過ぎて。
生き残った日本人による、あの日、8月15日の追憶でした。

「敗北を、抱きしめて」
と言う書籍がありますね。
著者は、ジョン・ダウナー。米国人。
敗戦後の日本人の「さまざま」が記録されています。

そして、今。2015年。
あの日から、おお、七〇年。
この七〇年の歳月を、おお、と言わずして、なんと言う。
あの日、奇しくも生を受けた日本人が、70歳になる。

「思えば、遠く来たものだ」

今、世界は大きく、かつ激しく変わっている。
まるで、大蛇がのたうち回るように。
「パラダイム・シフト」と呼ぶひと有り。

それも、よかろう。
「ほろぶもの」もあれば「生まれ出ずるもの」もあります。
この「大変動」を経ずして、世界に未来はないのです。

今いちど、敗戦から七〇年。
安倍晋三なる日本人。
わが日本史に、どう刻まれるのでしょうか?
垂直に立ち上がれ、わが日本民族の情念よ。
ほろほろと、ほろほろと。

「さまざまのことがありて、今がある」

ごきげんよう。

2015/05/11 22:21 | by まろたん

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