なんか、オリンピックの会場がやたらと変更になりましたね。
6競技が江東区の湾岸エリアから他に移されてしまいました。
「湾岸五輪」と呼べるかどうか、やや怪しくなっています。
湾岸エリアのタワーマンション人気に影響するでしょうか?
しかし、そもそも江東区の湾岸エリアと言うのは、呼称が変ですね。
というのは、「湾岸エリア」というと何か陸続きのイメージがあります。
ところが、あの辺りはすべてが埋立地です。
橋をいくつか渡らなければたどりつけません。
例えば、有明なら銀座から4番目の「人工島」です。
神戸の場合、そのあたりスッキリした呼称となっています。
「六甲アイランド」とか「ポートアイランド」なんて。
豊洲や有明も、本来「・・・アイランド」にすべきでしたね。
その方が今のやや暗い「辺境感」や「埋立地感」よりも
明るいリゾート性を演出できたのかもしれません。
また「豊洲」とか「有明」あるいは「東雲」という地名には、
どこか後付のインチキ臭さが漂っています。
つまり、自然に生まれてきた味わいのある地名ではなく、
ペロっとした軽薄さが伝わってくるのです。
その点、江東区湾岸エリアは損をしていると思います。
2020年に東京オリンピックが終わると、東京圏は本格的な
「収縮の時代」を迎えるはずです。
膨張期に盛んに作られた郊外型ニュータウンは、
廃墟化へのスピードを速めるでしょう。
筆頭候補は千葉ニュータウンだと思います。
資産価値は、駅に近くなければタダ同然になりそうです。
近郊エリアでも住宅の余剰感が深まり、中古価格が下げ足を速めます。
新築マンションの供給は激減するでしょうね。
中古が新築の半額で買えるエリアでは、事業が成立しません。
新築マンションは「都心限定」商品になりそうです。
その時に、やや心配されるのが江東区湾岸エリアです。
多くのデベロッパーが今、千葉ニュータウンで開発事業を
やりたがらないように、5年後以降は湾岸を避けるようになるでしょう。
特に、江東区の湾岸エリアは鉄道が整備されない限り、不便なママ。
築10年以上の中古マンションは急カーブ下落が心配されます。
「今こんなに上がっているのに、急カーブ下落?」
なんて考える方がいるでしょうね。
多くの人は、現状を出発点にものを考えます。
今からだと想像しにくいことは「起こらない」と考えがちです。
まあ、今が異様なバブルなだけなんですけどね。
オリンピックが終われば、すべては「宴の後」です。
特に、最後発の有明は現状+アルファで開発が止まれば、
それはそれは悲惨な未来が待っていそうな気がします。
頼みの綱はお台場カジノ計画だけ、になりそうです。
それは「もう決まっている」という話はちらほら聞きます。
しかし、仮にお台場にカジノができるとしても、
それが成功するかどうかは分りません。
失敗すれば目も当てられませんね。
心配なのは、役人が主導していることです。
役人が主導する「民間っぽい」事業で成功した試しを知りません。
豊洲の新市場計画が迷走していることからして、役人の失敗ですから。
5年後、勝どきや晴海はすばらしく変貌しているでしょう。
選手村の跡地には、それこそ真の意味での「ニュータウン」ができます。
そこは、江東区の「湾岸エリア」なんて霞んでしまう存在になるはず。
銀座から見れば、まだしも近い「二番目の島」ですから。
選手村の跡地が開発分譲される頃、マンション価格は
確実に今よりも下がっていると想像できます。
特に、「バス便」もしくは新交通システムに頼る晴海は、
価格的魅力がなければ大量の買い手が見つけられないはず。
現役世代のお手軽なマイホーム購入の対象となりそうです。
そういう6年後、さらに二つ橋を渡らなければならない
有明に中古マンションを買うノーテンキさんがいるとは思えないのです。
よほど安ければ「仕方ないか」と思う人もいるでしょうが。
だから有明あたりのタワーマンションは、これから2,3年で
売ってしまわないと、そのあとは立ち枯れ状態になりそうです。
新豊洲の「新市場」も、いまのままでは大失敗の可能性がありますね。
豊洲のららぽーとでさえ、近ごろは精彩を欠いています。
そもそも、今の築地が観光地化したのはここ十数年の話。
それまでは、マニアックな食通の街でしかありませんでした。
その「観光地」を新豊洲なんてところに持って行って、
築地と同じ繁栄を願おうなんてかなり虫のよすぎる話。
しかも、計画のベースは東京都の役人どもが決めています。
もう失敗を運命づけられた開発、と考えるのは私だけでしょうか。
オリンピックも半ば逃げ出した江東区「湾岸」人工島エリア。
その未来には暗雲が漂っています。
私としては、早目の売却が賢い選択だと思っています。
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いつものとおり、ゆったりとやることになりそうです。
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まろたんさん、こんにちは。
来年は衆参同日、ありそうですね。
消費税を上げてからだと自民が負けそうですから。
維新は、もう何をしても終わりでしょう。
しかし、みんなの党、泡のごとく消えましたね。
渡辺君は次回復活でしょうが、どこの党でしょうね。
来年はバブルも崩壊するでしょう。
その前に選挙しないと・・・・
さて、どうなることやら。
ではまた。 ごきげんよう 榊淳司
2015/06/14 16:01 | by Sakaki Atsushi榊さま。
6月も半ば。時間は律義ですな。
大友健友さんのご著書「不動産ヤは笑顔の・・・」を一読。
大友さんも四〇オトコ。だから、辛口のひとこと。
で「何が言いたいのかいな?」と。
四〇にもなって「ハンパ」は、男を落とす。
焦らないほうが。チカラを貯め、ハラが据わるまで。
ハンパやるなら、静かにしていたほうがマシ。
米国・バラク・オバマを見れば明らかでしょう。
以下、確認しておきたい。(敬称略)
医療界の、近藤誠。
原子力界の、小出裕章。
証券界の、松井道夫。
金融界の、吉本佳生。
警察界の、仙波敏郎。
各氏、「捨て身」ですよ。
今、カスみたいなニッポンでしが、
「見る人は、見ている」ようです。
ホンモノかどうかを、ね。
もちろん、どう生きるのかは、
各人の「自由」であることは、言うまでもありません。
さて。
維新が自民に抱きついたようですね。
これで、いっきに「突破」。
で、来年、衆参同日選挙も??
ごきげんよう。
2015/06/14 14:11 | by まろたん>新豊洲の「新市場」も、いまのままでは大失敗の可能性がありますね。
築地の市場自体もアレです。明治になるまでもともと日本橋などより内陸に魚市場がありました。地元の縄張りがあり移設まで抵抗勢力が粘りました。不衛生だったとも云われます。
それを当時開発が進んでいなかった築地まで移すことで都市機能を改善する。結果はまぁまぁ成功でした。
それから100年以上経ち、築地も内陸に取り込まれた感があります。人気の寂しかった築地を今は大勢の地元人が住む街になりました。築地の魚市場は役目を終えたのです。
今はより海側に、そして市政にとっては都市を成長させる方向へ前向きに取り組んでいく必要があります。東京都にとってフロンティアは埋め立て地と云えるでしょう。築地もかつての日本橋辺りの魚市場のように地元の縄張りが硬直しています。あの辺を根性焼きされたり目に眼帯かけてる女の子とかがフラフラしているのを見るとカオスっぷりに悲しくもなります。
新市場の登場はまったなしの情勢じゃなでしょうか。そしてヒトモノカネの集まる場所がシフトすればその他もろもろも付いていく。それが成長というものじゃないでしょうか。それが都合が悪い方々も多いのでしょうけど。知らない人達の勘違いが儲けになることもあるでしょうし。
まろたんさん、こんばんは。
日本の最大のリスクは日本人。
言いえて妙ですね。
でも、日本の最大のアセットも日本人。
私はそう考えることにしています。
ついでに、生きているうちは首都圏直下はこないだろう、
とノーテンキに考えています。根拠ゼロ。
まあ、自分の力でどうしようもないことを考えても仕方なし。
今日のセミナーの相方はそう言っておられました。
でも、それを言い続けることが私ら言論人の仕事。
昨日と一昨日は誰もがやりたがらないセレモニーの
主役をやらされて、ヘトヘトに疲れました。
今日はセミナーの客演。
ヘロヘロなので、ブログをさぼっています。
ではまた。 ごきげんよう
。
千葉ニュータウンがどういうものなのか知りませんが、基本的にそこと豊洲は大違いに思えます。
銀座で一杯やって、更に1軒、2軒・・・タクシーは捕まらない、でも、いざとなれば歩いて帰れる。
水辺が近いというのも魅力的。
ゆりかもめから見える近未来都市風景も素ん晴らしい。
こういう風景は、外国人、特に中国人には投資心そそらされるでしょうね。
現に上海に14年住んでました私自身が、初めてこの風景を見て、いやぁ、日本も捨てたものではないと感じたんですから。
日本人の感覚と外国人の感覚は違うのです。
さらに円安は進むでしょう。
となると外国人は更に湾岸物件を買うでしょう。
そういうふうに、私は見ています。
榊さま。
東北大震災とフクイチ。あれから4年。
早いなあ。だってヒトゴトだから。(笑)
「ニッポンの最大のリスクは、日本人である」
と喝破した御仁がおりました。(名前は失念)
大震災直後、月刊文藝春秋で「日本のカントリーリスク」との特集。
20人ばかりの投稿の中、秀逸でした。
カントリーリスクが叫ばれましたが、今や忘却。
で、私が考える最大のカントリーリスクは、やはり「首都直下」です。
震度8-9クラス、クェイクしたら「ニホンは終わり」です。
とりあえず、一回。(笑)
別な誌上で、養老孟司さんと元・国交省の局長の対談記事。
国交省の元・局長の名前は失念。が、インフラ部局。
お二人が、こう、同意されておりました。
「これからは、一世帯・二住宅の時代でしょう」と。
この元・局長、曰く。
「首都直下が来たら、東京は暫くは立ち直れません。
地方に逃げるしか。避難するしかありません」
で、一世帯・二住宅の話が。
ま、冷静・理性的に見て、ニッポンは一回終わるでよう。
先般の「ドローン騒動」やら「年金情報漏えい」の失態、
と、その対応を見せ付けられ、改めて「思い知らされ」ました。
「ニッポンの最大のリスクは、日本人である」
と。
ああ「秀逸」だなあ。救いがないくらい。
ごきげんよう。
2015/06/13 17:44 | by まろたんかなざわ様
すみません、私は「びゅうフォレスト喜連川」について良く存じません。
温泉を売りにした別荘のようですね。
なんかものすごい「時代遅れ」な事業のような気がしました。
榊淳司
2015/06/12 11:26 | by Sakaki Atsushi榊さま。
お今晩は。突然ですが、
「香典医療」
という言葉をご存知ですか?
公的に市民権を得た言葉ではありませんが、
ま「業界用語」とも言うのでしょうか。
この言葉の背景、意味するところを簡明に言いますと以下の通り。
今、病院では、終末期を迎えた患者に延命のみのため、
濃厚・過剰な医療措置をおこないます。ごくごく普通です。
で、濃厚・過剰なため、とてつもない高額な費用となります。
が、医療保険診療ですから、どんなに高額になろうと、
本人の自己負担は、月額=約8万円ポッキリです。
「高額診療費」と言う制度によるものです。
終末期の延命のみのため、わずか2-3週間で、
1千万円を超えるものもあるそうですわ。結果は死亡必定。
1千万円掛かっても、本人負担は8万円ポッキリです。
ですから病院=医者にとっても「ためらい」ナシです。
ためらいどころか「稼ぎどころ」です。
で、濃厚・過剰医療で病院は「高収入」となる。
ですから「香典」のような医療と言うことだそうです。
この「香典」を、受け取るのは「病院」ですが。(笑)
笑って済ませられることではないのですが、現実です。
突然、変な話題で失礼しました。
近く国民健康保険が、都道府県単位になるようですね。
ごきげんよう。
2015/06/11 23:29 | by まろたんこちらのサイトの意見が一番参考になると思って、いつも拝見しています。タワーマンションとか全然関係ない庶民ですが、いずれは一般の住相場にも影響大と思いますので、熱心に読んでいます。
以前、車内の広告で何度か見かけたもので、「びゅうフォレスト喜連川」というのがありました。戸建て住宅?分譲別荘?よくわからないですが、喜連川という名前が珍しくて「どこにあるんだろう?」と思ったことがあります。
千葉りーヒルズのようなものでしょうか?
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