なんかこう、久しぶりにバタバタとせわしなくしています。
本来、私の日常は普通のサラリーマンさんに比べれば
かなりいい加減でユルユルです。
仕事は1日7時間か8時間。睡眠も同じくらい。
あとは通勤とメシと新聞、読書、お神酒タイム。
まあ、それは変わらないのですが、ここ5日ほど増えたのは電話。
もう一日に何回もメディからのコメント取りや取材要請等々。
このブログの更新もままなりません。
もちろん、その理由はパークシティLALA横浜の傾斜事件。
今日は、そこからちょっと離れましょう。
ここ数日、そのことについてばかり喋っていたので、自分でも飽きました。
私の周りはこのパークシティLALA横浜でもちきりですが、
その間に見逃せない事態が進行しているではありませんか。
場所は南シナ海。例の中国の人工島です。
先月の「習‐オバマ」会談はよほどの不調に終わったみたいですね。
そのちょい前の安倍君訪米とは大違い。
アメリカ中が習君のかたくなな態度に失望したようです。
アメリカは大きく2つのことを習君に求めました。
●南シナ海で人工島を作るのはヤメロ
●サイバー攻撃や不正な侵入で情報を盗むのをヤメロ
これに対して、習君はほぼゼロ回答で応じました。
さすがのオバマ君も、これには相当カチンときたようです。
その結果、アメリカ海軍の艦艇を人工島の12カイリ以内に侵入。
そこが中国の領土でも領海でもないことを世界に示す・・・
かつてのレーガンやブッシュ息子が大統領だったら、
とっくにやっていそうなことです。
でも「平和主義者」のオバマ君だからできなかった。躊躇していた。
しかし、とうとうこれをやると決めたみたいです。
一方、中国はひるむどころか強烈に反発。
軍事行動で応じる、的な発言が伝えられています。
いやはや、面白くなってきました。いや、本当に。
もしかしたら、アメリカと中国が南シナ海で局地紛争を
おっぱじめるかもしれないのです。
カンタンに背景を説明しておきましょう。
中国は今、世界第2位の経済大国です。
2010年に日本を追い抜いてしまいました。
あと数年で米国にも追いつく、なんて言われていますが、最近は不調。
まあ、それはいいとして・・・
ここのところ、国際社会でも急速に自信を持ってきました。
というか、滅茶苦茶エラそうに振る舞うようになりました。
先進国には自国市場の規模を誇示して要求をゴリ押し。
途上国には札びらで顔をはたくような経済攻勢。
先日のインドネシアの高速鉄道計画も、大統領と鉄道相に
それぞれ5億円くらずつの賄賂を渡したのでしょうね。
まあ、それもここではおいておいて。
彼らは、露骨に領土をも拡大しようとしています。
その最優先エリアは南シナ海。
彼らはここを完全なる「中国の領海」だと主張し始めました。
国際法上の根拠は何もありません。ただ、ほざいているだけです。
周辺の島々や岩礁を占拠しています。
さらに、人工島を建設中。滑走路も出来上がったみたいです。
これに対し、アメリカは再三懸念を表明してきました。
やんわりと中国をたしなめてきたのです。
オバマ君がアメリカの大統領としてダメダメなのは、
外交と軍事のセンスがまるでないところですね。
外交というものは
「大きな棍棒を携え、穏やかに話す(speak softly and carry a big stick)」
といったのは、日露戦争を調停したアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領。
「棍棒」というのは軍事力のことです。
「話し合えばすべての問題を解決できるはず」
と考えているのは、日教組の先生とその素直な教え子たちだけです。
外交というのは、背景に軍事力をもって行う話し合いです。
日本は、この軍事力が多少あっても「使えない」から、
経済力だけを頼りに今までやってきました。
この前の安保関連法案は、その軍事力を「身を守るときだけでも」
使えるように制度を改めるためのものだったのです。
まあ、それもここではいいとして。
オバマ君は、外国と交渉するときに、自分から
「軍事力は使いませんけど」と言って、話し合いを始めます。
バカですよね。そんなこと言ったら、舐められるに決まっているでしょ。
そうでなくても、世界には中国やロシアや北朝鮮など、
世界を「舐めている」国ばかりなのですから。
あれ、なぜか日本の周りの国ばっかりですね(笑)。
その結果、オバマ君は本当に世界から舐められました。
ロシアはクリミアをかすめ取り、ISは西欧や日本の人質を殺しまくり、
中国は尖閣で日本を脅し、南シナ海を「領海」だと宣言。
もうやりたい放題のことをやらかしています。
このままだと、オバマ君は大統領を退任後、
「アメリカを貶めた史上最弱の大統領」という評価が確実。
そこで焦ったオバマ君は、さして理由がないのにキューバと国交を回復。
イランの核開発にも目をつぶって「仲良くしようね」。
それでまた国内保守派の総反発を喰らって、まさにレイムダック。
アメリカは来年が大統領選挙イヤー。
民主、共和を問わず、対中強硬策を唱える候補者がほとんどです。
さすがのオバマ君も、そろそろそういう空気に気づいたのでしょうか。
それとも、先日の習君のエラそうな態度が腹に据えかねたか。
まあ、どっちにしろ、ここにきてやや軌道修正が見られます。
世界の海には船舶の「自由航行権」というものが認められています。
これは、たとえ領海内でも無害で通り過ぎるのならOK、というやつ。
別名「無害通航権」ともいわれていますね。
これに軍艦が含まれるかどうかは、各国の見解が分かれるところ。
アメリカが南シナ海の中国人工島の12カイリ以内に海軍艦艇を
航行させることに対して猛反発しているところを見ると、
中国はこの無害通航権を軍艦には認めていないのでしょう。
しかし、アメリカは近々これをやるでしょう。
それに対して、中国はどう出るか? 面白いのはそこ。
手も足も出さずに、黙ってこれを見ていれば中国のメンツはつぶれます。
何といってもメンツを大事にする国です。
警告射撃くらいはするでしょう。
でも天下のアメリカ海軍がチャチな警告射撃で引き返すはずもなし。
無視して「領海内」に入っていくのは確実。
それも、中国の攻撃を予想して準戦闘態勢をバッチリ整えて。
これに対して、中国が対艦ミサイルでもぶっ放せばどうなるか。
アメリカ海軍は、その発射した基地に対して攻撃を加えるはず。
本土の基地からなら、そこへの攻撃も辞さないでしょう。
少なくとも、巡航ミサイルは撃つでしょうね。
人工島から攻撃が加えられれば、徹底的に破壊されるはず。
中国の艦艇から攻撃されれば、瞬間的に撃沈されてしまいます。
アメリカ海軍と中国海軍では大学生と小学生くらい差があります。
まず、中国海軍はアメリカ海軍に軽微な損害を与えるのがやっと。
それでもって、中国側で参加した艦艇はほとんどが破壊されるはず。
常識で考えれば、中国海軍は手を出せないはずです。
しかし、あのメンツの国がタダで引き下がるとも思えません。
だから、面白いのです。
しかし、困ることもあります。
米中の衝突ですからね、それこそ核戦争の危機です。
中国のトチ狂った将軍が、「アメリカを火の海にしてやる」なんて。
まあ、そこまではいかないでしょうけれど・・・・
いったん始まったら、収めるのも大変なことです。
まず、今の中国には曲がりなりにも「世論」があります。
反政府的な言動は一切封じられますが、愛国的世論は無制限。
何といっても「愛国」だったら他国の公館に汚物を投げ入れても、
外国資本の工場やショッピングセンターを破壊しても「無罪」と
認められているお国柄です。
南シナ海で中国海軍がアメリカ海軍に壊滅させられたとなると・・・
中国の国内世論は沸騰しますね。
中国国内のアメリカ人はウカウカと道を歩けなくなりますよ。
コカ・コーラは道に投げ捨てられ、アップルコンピュータは・・・
そうなれば、共産党の政権も一気に怪しくなります。
だから、習君はアメリカと軍事衝突なんて絶対にやりたくないはず。
だったら、オバマ君に口先だけでもうまいこと言って
だまくらかしてしまえばよかったのに、おバカさんですね。
オバマ君の任期は実質あと1年。ダラダラやっていれば過ぎてしまいます。
しかし、ニコニコ笑ってごまかさずに、エラそうに「NO」と言っちゃった。
あの国の人間は、いったん傲慢になったら手が付けられません。
それこそ、夜郎自大な連中なのです。
最後に、日本の不動産市場への影響。
バブルなんて一気に吹っ飛びますよ。
中国人は「有事のドル」に走ります。
自分の資産を換金して、最終的にドルか金に替えたがります。
爆買いしてきた日本のマンションは、一斉に売られるかも。
それこそ、不動産市場に激震が走ります。
それに比べれば、杭がちょっくら短くって
2センチほど沈下した横浜のマンションの事件なんて
「蚊に刺されたほど」のことでもありません。
705戸にお住いの方々にとっては、それこそ大事件ではありますが。
当面この業界内の関心は、あの事件の行方でしょう。
私も人気商売ですから、聞かれればなんでもハイハイと答え、
呼ばれればどこへでもホイホイと出かけていきます。
ただ今のところ、お座敷はかかっていませんが(笑)。
有料メルマガ、しばらく出せていませんが、もうすぐ出しますね。
みなさんにお知らせするほどの物件が出てこないのですが、
次回は京都の予定です。お楽しみに。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
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まろたんさん、こんにちは。
いやはや、大変ですわ。
日本国の明日よりも、わしの今日、みたいな。
メディアから電話とメールがヤンヤンと。
おんなじことをしゃべり続けて、飽きました。
来週当たり、どの週刊誌をみても私のコメントが載ってますで。
南シナ海でドンパチ始まるかもしれんのに
この国では2センチ傾いたマンション大騒ぎ。
まあ705家族にとっては大問題ですが、
残り1億2千8百万人はどうなるのでしょう?
まあ、私の場合はこの705家族の問題を
考えるのが「担当」みたいなものなので、
一所懸命に考えさせてもらいます。
残り1億2千万には安倍君に任せましょう。
今回は、オカネがあり過ぎるからこまります。
なくてももっと困りますが。
まあ、そのあたりは今夜もお神酒をいただきながら
ゆっくりと考えることにします。
雑誌をお送りいただき、ありがとうございました。
発行元から送られてくる数多の掲載誌・紙よりも
面白く読ませていただいています。
あの件、刑事事件になればいいのに、と思います。
ごきげんよう 榊淳司
2015/10/21 16:00 | by Sakaki Atsushi井上様
ご無沙汰しております。
生々しい北京情報をありがとうございます。
私はもう20年以上もあの街にご無沙汰しております。
今や自分から行きたいとは思いませんが。
南シナ海でドンバチ始まったら、
中国人の心は一気に『守り』に入ると予測します。
彼らにとって、東京は「敵地」でしょう。
中国人の資産を日本政府が守ってくれると彼らは考えますか?
実際は、守る守らない以前の問題ですが。
中国のバブルは実態として弾けていると思います。
しかし、お金が余っているのも事実。
余ったお金がさまよっているのが現状だと私は理解しています。
日本政府が中国人に悪さをしないと確信したら
その時こそ彼らは雪崩を打って日本を買いに来るでしょう。
そうなったら、東京も香港並に不動産価格が高騰します。
軽く今の2,3倍は上がるでしょう。
しかし、それもバブル。
後始末もめんどくさいので、来てほしくはありません。
また、いろいろ教えてください。 ごきげんよう。 榊淳司
2015/10/21 15:39 | by Sakaki Atsushi私は昨日北京入り。26日までいます。
北京の家の買い手が決まり、その家に住んでます。
1階にはセブンイレブンがあり、日本料理屋が3つあり
居住者の90%が日本人というマンションです。
隣には邱永漢が関係したマンションも見えます。
北京の不動産は今年の6月から、また活況が戻り、買い手がついたということ。
昔、北京と言うと二環路の内側だけだったのが、
オリンピックの頃は四環路にまで広がり、
今は六環路まで広がってるとか。
そして、そういうところにも高層マンションが散見できます。
北京、とにかく人が多くて、車もあふれてる。
まだ、まだ人口が増えるんでしょう。
しかし、やはり危機を感じてる人も多いんでしょうね。
北京を売って東京を買ってる人は多いのです。
北京のバブルは弾けるといわれて、もう10年以上経ちます。でも、弾けなかった。
しかし、来年の6月には弾けるという噂も立ってるようです。
南シナ海でことが起きた場合、中国人が日本からカネを引き上げるか否か・・・
日本製品、日本人自体を信頼してる中国人は結構多いのです。
どうなんだろう・・引き上げるかなぁ・・
東京のブツを買う人は増えると思うんですが、
それは、やはり危機を見越して、ということなのかも。
榊さま。
シンプルに考えてみました。
今、世界に70億人。
このニンゲン社会は、何に拠って動いているのか?
言い切ってしまえば、ミモフタもないけど、
平時はカネ。
有事は腕力。
で、トドの詰まりは「腕力勝負」
でしょうか。
アメリカが、落ち目だと。
でもって、世界はガタついていると。
でしょうが、やはりアメリカ以外にいないでしょう。
ですから、
「腐ってもアメリカ」「有事のドル」と。
どころがシナ人が「番長」を狙っていると。
シナが、グローバル・スタンダードに成りうる。
と、マジで、シナ人は考えているのでしょうかね?
「そりゃないだろう」
いくら何でも。と私は思いますがね。
で、日本国は、どうするつもりでしょうか?
居酒屋談義として「政局」は面白いのですが、
私は、やっぱ小市民のひとりですから、ある懸念が。
「もうニッポンは、もたないのでは」との。
自民とか安倍晋三とかに拘わらず、だれが統治しても。
つまり。
平時のオカネも。有事の腕力も。
オカネも、そう遠くない将来「ふっ飛ぶ」ような。
「われ亡きあとに、洪水は来たれ」
と願っていますが、うーん微妙だなあ、と。
日々日常は、雑音に紛れて生きていますが、
ふっと、醒めるときがありますわ。ふっとね。
でも、ま、ニンゲン社会が、どうなろうと、
日々、陽は昇り、そして沈むわけで、今日も明日も・・・。
あーあ。
なんなんでしょうかねー。
考えても仕方ないかー。
ごきげんよう。
2015/10/21 00:23 | by まろたんRSS feed for comments on this post.