私という人間は、いちおう30年ほど前に「法学部」という
看板の学部を卒業しています。二流ですが(笑)。
でも、細かいことを言うと「政治学科」。
どっちかと言うと法律よりも政治が専門です。
でもね、法学部だから法律の基本は勉強しました。
まあ、ぜんぜん大したことはありません。
今も分らないことは全部弁護士の先生に聞いています。
あの方々はさすがです。当たり前か(笑)。
法律というのは、こまごま書いてあるのですが、
「立法の精神」というのがわりあい重要なんですよ。
つまり、その法律を作った目的、というやつ。
それで、細かな解釈に迷ったりすると「立法の精神」に戻ります。
区分所有法の「立法の精神」は、マンションという
新しい住宅の所有について「みんな仲良くやろうね」というのと
「基本的に多数決だよ」というところが立法の精神。
「他人の権利も大切にしようね」というのもあります。
良く読めば、憲法や民放の精神がきちんと入っています。
しかしねえ、これがけっこうな爺さんになっちまっています。
年齢的には、僕と同い年なんです。施行年が、私の誕生年。
私の方が全然若いんじゃないですか。精神的には(笑)。
ここのところ、わりあい「使えない法律」になっています。
今回の横浜LaLa傾斜事件、結局「建て替え」が基本です。
でも、区分所有法によると「全区分所有者の5分の4」が、
管理組合の総会で提案された「建て替え案」に賛成票を投じないと、
「第一歩」が踏み出せないのです。
これが相当の困難です。何年かかりますかねえ。
基本的に4棟のうちの1棟が2cm傾いているだけ。
普通に考えれば、通常の生活にはほとんど影響ありません。
可能性としては、震度7の地震で倒壊するかもしれませんが。
仮に、この決議がめでたく可決されたとしても、
まだまだ高いハードルが残っています。
反対に回った人が「俺はテコでも動かない」なんて頑張ったら・・・
何といっても705戸もあります。
僕は、自分のことを「千人に一人」くらいの変人だと思っていますが、
705戸の住戸があれば、主要なプレイヤーは千人を超えます。
僕くらいの変人が一人や二人いたって不思議はありませんよ。
そういうスーパー変人級のオッサンかオバハンが「死んでも動かない」
とがんばったらどうなると思いますか?
最悪、あの成田空港になってしまうのですよ。
いつまでたっても「未完成」。
日本人の私有財産権というのは、あのレベルで守られます。
そういうことを、大学の法学の講義で教えてくれるのです。
今回、全責任を負うべき三井不動産レジデンシャルは、
危機管理において初動が素晴らしかった。見事な演出。
いつの間にか旭化成建材の「いい加減」な一担当者が
全部悪い事件になりかけてしまいました。
でも、現実をカヴァーするところまでは行きませんでしたね。
しかし、どっちにしろ責任を取るべきは三井不動産レジデンシャル。
謝罪会見は遅きに失して、傷を深めた印象があります。
きちんとした危機管理の専門家に助言を仰いだのでしょうか。
そして、それを聞き入れたのでしょうか?
多分、違いますね。私の知るあの会社は、ただのサラリーマン企業。
「自分が役員をやっている間は」平々凡々と過ごしたいお方が
交代で経営者をお勤めになっているように思えます。
決算報告に出てきた経営者のお顔を拝見していると
まざまざと「サラリーマン」を感じます。
責任を取れる顔をしていません。
その辺の町工場のおっちゃんの方がよほどに
「お話をお伺いしたい」というお顔をなさっています。
教科書に書いてあることを理解して再生する能力と、
予期せぬ出来事に上手に対処していく能力は、少し違います。
双方は補完関係にありますが、シンクロしていないところもいっぱい。
偏差値の高い学校を卒業したからと言って、
実社会で成功するとは限らないのが、その証拠。
ああいう大企業の出世頭のお顔は、どこか貧相です。
これから、横浜LaLaは紆余曲折が予想されます。
705戸をまとめるのは相当に大変。
神田あたりで千坪ほどの地上げをやる方がよほどカンタン。
大きな看板は、時に交渉をややこしくしそうです。
三井住友建設も、やっと会見しましたね。
こちらも三井不動産レジデンシャルと同様に
半期決算の場を借りて。もう「イヤイヤ」なのが見え見え(笑)。
「三井住友の発注した杭が短かったのでしょ?」
という記者の突っ込みにタジタジとなっていました。
行きたかったなあ、私も。
しかし、10月の半ばに横浜LaLa事件が露見してから、
私のようなマイナー評論家のところへも取材が殺到。
日常業務が大幅に遅れました。
資産価値レポートの更新も遅れ気味。
でも、今回は東京の北エリア3タイトルを最新情報化しました。
豊島区と北区、そして山手線の大塚―田端。
このエリア、基本は実需なのですよ。
だから、動きが鈍くて新物件も少な目。
マンション業界、これから本格的な逆風。
来年は地獄を見ることになるかもしれません。
本当は今年そうなると思ったのですが1年ずれたかも。
わたし、いつも先を読み過ぎる悪いクセがあります(笑)。
■THE GRAND MILLENNIA TOWER&SUITE(グランドミレーニア)、■OWL TOWER、■ダイレクトタワー池袋要町、■シティハウス東池袋、■オープンレジデンシア巣鴨ユニーブル、■ルフォンリブレ大塚 アリーナ、■ルフォンリブレ大塚 テラス、■(仮称)山手線「大塚」駅プロジェクト
■Brillia(ブリリア)山手 動坂 GRAND-SUITE、■ウィルレーナ西ケ原、■パレステージ東十条、■パークホームズ赤羽西、■プレシス赤羽、■ヴェレーナシティ パレ・ド・プラージュ、■クレストガーデンレジデンス、■パレステージ王子シャインコート、■ノブレス赤羽、■プレシス西ヶ原
■Brillia(ブリリア)山手 動坂 GRAND-SUITE、■ウィルレーナ西ケ原、■クレヴィア文京本駒込、■プレシス西ヶ原、、■オープンレジデンシア巣鴨ユニーブル、■ルフォンリブレ大塚 アリーナ、■ルフォンリブレ大塚 テラス、■(仮称)山手線「大塚」駅プロジェクト、■シティハウス東池袋、
11月29日の土曜日に、いつものバリ島不動産セミナーを開きます。
少人数開催です。現在、参加予定者4名。
セミナー終了後は、軽く飲み会を開きます。
どうぞみなさん、お気軽にご参加ください。
来年にはまた、私が同行する「バリ島不動産視察ツアー」を催行予定。
そのスケジュール調整も、セミナーの参加者さんと行う予定です。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
購読料 1ヵ月 1,590円※購読料金のお支払いはクレジットカードのみとなります。お申込みは コチラから 次のページの右下「カートに入れる」をクリックしてください
まろたんさん、こんばんは。
出張から帰ってきました。
いやはや、湯沢と苗場の寂れ具合にはビックリ。
この先どうなるのでしょうね、日本の地方は。
帰りに通った猿ヶ京温泉はちょっと元気でしたね。
沼田もまだマシ。
温泉にも浸かってきましたよ。
まあまあ美味しいものを食べてきました。
でも、ちょいと疲れましたね。
今日はお神酒をいただいて寝ます。
その間、世間は騒がしくなっています。
また、月曜からメディア対応に追われそうな予感。
ではまた。 ごきげんよう 榊淳司
2015/11/14 20:00 | by Sakaki Atsushiル・サンク小石川後楽園がとんでもないことになってますね。
これは前代未聞ではないでしょうか。
榊先生のご見解を賜りたいところです。
ご多忙中とは存じますが、よろしくお願い申し上げます。
榊さま。
今日も、お仕事、お疲れさまでした。
さて。
こんな言葉をご存知でしょうか。
> きょうは変だぜ、朝マラ、たってよ。
このフレーズ、知ってますすか。
確か、昭和40年ごろ。
そう、TBSで放送されていました。
言っていたヤツこそ「永六輔」あの人。
今、セクハラだの、ナントカハラだの「ハラハラ」時代。
ばっかじゃなかろうか、と思いますがね。
とはいえ。
最後に、もうイッパツ。
> きょうは変だぜ、朝マラ、たってよ。
ザマーミヤガレー。(笑)
ちょいと、酔っちゃたみたいで。
ごめんね。
ごきげんよう。
2015/11/13 20:06 | by まろたんまろたんさん、おはようございます。
今日は出張するので珍しく早起き。
維新は確かに古かった。
人間所詮はひとり。
ウジャウジャ仲間で群れても最後は一人。
自分は多数派、と思いたいから群れている。
アホらしいですね。
サラリーマンで出世するのも虚しい話。
皆にチヤホヤされても、それは会社があるから。
引退したら、ただの人。
今日、旭化成建材の会見があるとか。
あの事件、収まりませんね。
私みたいな小物にも、あれやこれや。
世間を騒がせています。
お送りいただいたアレコレ。
楽しく読ませていただいています。
M先生の一文がよかったですね。
あとはこれから。
ではまた。 ごきげんよう 榊淳司
2015/11/13 08:29 | by Sakaki Atsushi榊さま。
巷間、言われていること。
> バカが行っても「リコウ学部」
> 不経済な「ケイザイ学部」
ま、この辺で
私もまだ、この世に未練がありますから。(笑)
さて。
今回のブログ。いいですなあ。
特に後半。いいですなあ。
まったく同感ですわ。仰る通りだと。
社会や組織に於いて「人を選抜する」ことの、
むつかしさ。かつ、重要さ。
この選抜に於いても変えなければ、ニッポンは。
強く、しぶとく、容赦なく。
このまんま「没落」したくなかったら。
今の「豊かさ」を保ちたかったら。
近代の、維新から150年。
怒涛の歳月でした。が、
バット・バット・ハウエバー。
もう、維新なんて言葉「ふるー」でしょう。
そこに、気づきたいものですね。
時代は劇的に変わりました。そして、
これからこそが、激変の本番です。
下げ・下げ・下げ、です。が、
この先、どこで下げ止まるのか?
誰しも、いつまでも若くはありません。
いつまでも「グズって」いられません。
泣きごとを言っていて、幸せになった人はいませんね。
> ひとに好かれて、いい子になって、
> 落ちてゆくときゃ、ひとりじゃないか。
所詮「自分」です。
泣きごとは、いただけません。
特に「ロスジェネ」なる一群の。
ヒゲズラ、厚化粧で、甘えんぼうでは、見苦しい。
ああ今日も、
まとまりなく、まとめる気もなく。(笑)
失礼致しました。
ごきげんよう。
2015/11/12 17:13 | by まろたんRSS feed for comments on this post.