結局、有明アリーナ予定地の前で寒い思いをしながら
あれこれくっちゃべったVはボツになりました。
まあ、テレビとはそういうものです。
理解しながらお付き合いしないと、やってられまへん(笑)。
日本もアメリカも「言論の自由」と言う面では共通しています。
ところが、一般ピープルはTVなどのメディアとは
ほどよく距離感を置いて付き合っています。
朝日新聞はバッキバキの左翼系で、発行部数は公称645万部。
インテリさんの購読新聞としてはダンのトツ。
でも、朝日的な価値観が今の日本を支配しているとは言えませんね。
だって、安倍君の支持率は6割を超えているそうですから。
朝日新聞購読者で、安倍支持に人はそれなりにいるはず。
つまりは、朝日を読みながら朝日の論調に同意していない。
人は、自分の見たいものしか見ません。
信じたいことしか信じません。
新聞やテレビがいくら誘導しようと、そこには限界がありますね。
そのことを如実に示したのが、アメリカの大統領選挙。
既存メディアの99%以上に支持されなかったトランプ君の当選。
これは、ある意味で「メディアの敗北」というべき現象。
半世紀以上前、安倍君がまだ幼稚園児くらいだった頃、
「アンポー、ハンタイ」の100万人デモが国会を包囲しました。
同じ日の夜に、後楽園球場のナイターでは巨人戦が満員。
そして、次の総選挙では自民党が過半数を取りました。
声のでかさと民意は必ずしもシンクロしないということです。
ましてやメディアの報道と言うものにも限界があります。
テレビも新聞も、受け手側がある程度冷静に見ていますね。
日本やアメリカのように、成熟した民主主義国ではそうなります。
韓国のように、おバカな国民性の国ではちょっと違うようですが。
「情報」という日本語に相当する英語は、おもに2つあります。
Information とIntelligence です。
インフォメーションというのは、かなり軽いですね。
日本語の感覚では「お知らせ」程度かもしれません。でも情報。
インテリジェンスは「知性」と訳される場合もあります。
ちなみに、アメリカの情報組織であるCIAのIはインテリジェンス。
日本語の「情報」というのは、多分インフォメーションの訳語。
江戸以前の文書に「情報」という言葉が使われているのを
私は見たことがありません。きっと、明治以後の言葉でしょう。
ちょっとスパイがかった「諜報」も明治以降の言葉でしょうね。
「間諜」とか「諜者」という言葉は昔からあったようですが。
インテリジェンスについては「知性」という訳語ができたのでしょう。
しかし「知性」あるいは「情報」でも、微妙にずれている気がします。
アメリカの大学には「リベラルアーツ」という分野があります。
これにはうまい日本語訳がありません。
直訳すると「教養学部」なのですが、イメージが違います。
日本大学の「文理学部」は多分、リベラルアーツを意識したのでしょう。
東京大学の「教養学部」が狙ったのもリベラルアーツ。
私は日本の大学の学部を2つ卒業しましたが、いずれも文系。
理系については「一般教養」で3つの単位を取ればOKでした。
ものすごーく偏っているように思えます。
今の日本の大卒者の半分くらいは私立文系ではないかと思います。
かれらの半分くらいは中学数学の2次関数さえ分りません。
庶民と言うのは、そういうこむづかしいことに無縁なのです。
だから、テレビや新聞でやいのやいのと騒いでも、所詮は直感。
「ヒラリーは嫌い。トランプの方が面白そう」
究極で言えば「好き」か「嫌い」ですね。
そう言ってしまえば、民主主義は愚民政策を掲げた者の勝ち。
韓国の大学進学率は7割前後と聞きます。
それでいて、国をあげてアホなことばかり叫んでいます。
学校に行くことで、人間は真の知性を得るわけではなさそうです。
アメリカ人の大学進学率は7割を超えています。
アッハッハというしかありません。日本は5割程度。
ネットが普及することで「information」の価値は落ちました。
だって、ほとんどのことはタダで入手できます。
しかし「intelligence」の価値は高まったかもしれません。
なぜなら、「intelligence」はクリエイティブです。
情報はそのままでやり取りされますが、知性はオリジナルであり、
発信者の個性を宿します。情報は花火のように一瞬輝いて消えるもの。
私は、ネット社会に感謝しています。
ブログと言う発信の機会を得ることで、自分のintelligenceを
世に問うことができました。
そして、それを書籍という有形のレガシーに残せました。
ネットが普及しなければ、ただのしがないコピーライター。
そんなことを考えながら、つぎの著作を書いています。
「榊淳司のお奨めマンション速報」
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