昨日だったかしら。中国は人民日報の取材を受けました。
正確には環球時報の記事になるようですね。
それで在日歴30年の編集長さんといろいろ話しました。
日本には中国人が100万人以上も住んでいるのですね。
知らなんだ、知らなんだ。
通勤の地下鉄に乗っていても、近くのスーパーを歩いていても
聞こえてくる声の大半は中国語ですよ。
まあ100万人くらい住んでいてもちっとも不思議ではありません。
むしろ、もっとたくさんいるのではないかと思うくらい。
中国の経済クラッシュが2年ほど前に話題になりました。
「チャイナリスク」なんてワードが流行りましたね。
しかし、現実にはクラッシュは起きていません。
数年前にはギリシア危機というのがありました。
結局、今はギリシア人が我慢を強いられているようです。
日本で起こった「平成バブルの崩壊」みたいなことが、
中国やギリシアなどで起こるのか、と思いましたが
実際は何となく回避されています。
今また、アメリカや中国では不動産バブルになっているとか。
実は先日、そんな記事を書いたような覚えがあります(笑)。
何度かこのブログで書いているように、今の中国は
資本主義の経済システムを政府の力で
どの程度制御できるかの壮大な実験を行っています。
資本主義というのは人間の欲望をある程度解放して、
そこから自由な経済活動を促して国全体の
お金の流れや生産活動を活性化させるのが基本のシステム。
政府の規制や制御はできるだけない方がいい、
というのがベースにある考え方なのです。
アメリカやイギリスといったアングロサクソン系の国では
こういった個人や私企業の経済活動に極力規制をかけず、
可能な限り自由にやらせようという考えが濃厚ですね。
これに対してフランスやドイツなどの大陸系の国では、
国がある程度規制を行って労働者の権利を保護すべき、
という考え方が強いように思えます。やや社会主義的。
日本はと言えば、かつては欧州の大陸系の制度でした。
終身雇用や年功序列がうまくいっている時代は
「世界で最も成功した共産主義国」と呼ばれました。
しかし、ここ20年ほどはアングロサクソン系の
「グローバリズム」の考えが広まってきました。
それが「格差社会」ということにもつながっています。
まあ、その話はまたの機会にして。
それで中国はというと、これまた独特の資本主義。
その目的は表向き経済を発展させるということなのですが、
これはあくまでも建前。中国にとって何よりも大切なのは
共産党の一党独裁を守ることです。
そして、共産党の幹部たちが甘い汁を吸えるように
経済を発展させよう、というのが資本主義導入の本当の狙い。
だから、彼らの経済政策もすべてそこに立脚しています。
資本主義というのは、経済を人間の欲望で動かしています。
人間の心や行動のモチベーションにはムラがあります。
つまり、必ずしもひとつの法則に基づいている
わけではありません。さらに言えば、行動は人それぞれ。
経済学という学問領域は、そういった資本主義人たちが
どのように経済活動を行うのかの法則をみつけようと、
この200年ほど試行錯誤を繰り返してきました。
そして、未だに大した成果を上げていません。
つまり「使える経済学理論はほとんどない」状況。
それでも毎年何人かはノーベル経済学賞を受賞しています(笑)。
まあ、それはいいとして。
ひとつ、割合説得力のある理屈は循環理論と呼ばれるもの。
カンタンに言えば、景気というのは好況と不況を繰り返す、
という至極当たり前の理屈ですね。
まあ、これを経済学の成果と言えるかどうかはやや疑問。
まあ、それも置いておいて。
中国は1980年代からこっち、経済は基本的に資本主義です。
つまりは、基本的に人間の欲望に任せています。
中国人と資本主義は基本的に相性がいいと思いますよ。
彼らはたちまちにして世界第2位の経済大国に成長。
世界経済史上、これほど短期に経済規模を何千倍まで
膨らませた例はないと思いますよ。
彼らこそ、資本主義システムの申し子です。
まあ、それも今日の本題ではないので。
前述の様に、資本主義は人間の欲望をエネルギーとしている
だけあって、ムラがありますね。好不況を繰り返します。
ところが、中国の場合には不況があってはならないのです。
なぜなら、共産党の政策には絶対に誤りがないのが建前。
不況は経済政策の失敗の結果と見做すことができます。
それでどうしたかというと、中国では不況になりそうになると、
共産党が主導して強烈な景気対策をやり続けたのです。
単純に言えば、市場にお金をジャブジャブと流し込んだのです。
その結果どうなったのか? みなさんよくご存じのバブルです。
バブルは頂点に達すると弾けるのが普通です。
ところが、中国では絶対にバブルを弾けさせることはできません。
バブルが弾けると民衆の不満が共産党に向かい、
彼らの一党独裁は根源から崩れてしまう、と恐れているのです。
まあ、そのあたりは日本人には理解しにくいところ。
私と同年代以上の方は1989年の天安門事件を覚えているはず。
あの時、実は中国共産党の一党独裁が崩れかけたのです。
今の共産党の幹部たちは、あの時の恐怖感を忘れていません。
だから、共産党政権の崩壊につながるようなことは
一切を許さないのですよ。民主派への弾圧はそれ。
まあ、この話も今日の本題ではないので。
それで、中国共産党はバブルが弾けそうになるたびに
強烈な景気対策を繰り出して、その崩壊を防ぎました。
その結果が今です。もう、バブルは膨らみに膨らんでいます。
北京の中心にある100㎡のマンションは3億円超だとか。
上海はもっと高いともいわれています。
しかし、中国の建築精度はかなり劣悪。
中国の築10年の状態は日本の築30年以上だと言われます。
築10年でボロボロ。下水が逆流したりするそうです。
そんなマンションでも3億円です。
日本のエコノミストの中には、日本の不動産価格は
北京や上海よりも安いからまだまだ上がる、
なーんて信じられないことをいう人がいます。
日本が安いのではなく、向こうが高すぎるのです。
さて、中国の経済は今後どうなるのか?
あるいはクラッシュはあるのか?
今までの経済学が積み重ねてきた様々なポンコツ理論では、
もうとっくにクラッシュしているはずですね。
それがクラッシュしないのは、今までのポンコツ理論が
適用できないことを共産党が行っているから。
だから「壮大な実験」なのですよ。
私は、共産党政権に「お金」がある限り今のように、
「バブル崩壊回避」の政策を続けるだろうと思います。
「お金」の中身は「外貨準備高」。つまりはドル。
中国はもの凄い貿易黒字国ですから、ドルはたくさん。
それを原資に、共産党が景気対策を行ってきました。
中国の外貨準備高は、多少減ったとはいえ3兆ドル。
これは使いでがありますよ。まだまだ大丈夫。
だから、中国のバブルはまだまだ膨らみます。
ただ、ここのところ外貨持ち出しは厳しく
制限されています。共産党が危機感を持っているのです。
ですから、以前の様に日本でマンションを爆買い
するようなことにはなりにくくなっています。
むしろ、不自由な外貨を得るために売却の動きが
目立ってくるはずです。
さて、資産価値レポートの更新情報です。
神奈川関係の3タイトルを最新情報化しました。
ところが、この3タイトルのエリアでは新規物件ゼロ。
それでいて、完売したものはほんの少し。
何とも市場に元気がなくなっていますね。
しかしながら、すべて旬の内容に改めました。
■プラウドシティ宮崎台、■プラウド宮崎台フロント、■オーベル鷺沼マスターレジデンス、■ザ・パークハウス 宮前平、■クリオ鷺沼マスターテラス、■プレシス宮崎台、■マストレジデンス宮前平、■ディアスタ梶ヶ谷ヒルズ、■アビダスたまプラーザ、■Brillia (ブリリア)鷺沼一丁目、■クオス鷺沼 ザ ブライトコート
■シティタワー武蔵小杉、■ブリシア武蔵小杉 御殿町、■パークシティ武蔵小杉ザ ガーデン、■シティハウス武蔵小杉ガーデン、■クレストレジデンス新川崎、■グランドメゾン元住吉
■シティテラス川崎鈴木町グランドシーズンズ、■レーベン川崎小田1丁目、■レーベン川崎京町
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今後のお申し込みについてはキャンセル待ちとなるようです。
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10月28日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間は全くございませんでしたが、
次回も同じようになるかどうかは分りません。
トスカ兄さん、こんばんは。
中国人の不動産感覚はちょっと信じられませんね。
もしバブルが弾けたら、そりゃもう暴動ものでしょう。
でも大丈夫。人民解放軍には戦車がありますから。
民衆の暴動程度には負けませんよ。
おっしゃる通り、永遠に続くわけはありません。
しかし、可能な限りは続くのです。
そして中国共産党はあの国では全知全能。
やろうと思えばなんだってできます。
だから政府と市場の最終決戦を我々は
観ることができるはず、ですね。
楽しみではありますが、恐ろしいことです。
リーマンショックの100倍はすごそうですから。
ではまた ごきげんよう 榊淳司
2017/10/15 19:04 | by Sakaki Atsushi榊さん、こんにちは。
>築10年でボロボロ。下水が逆流したりするそうです。
>そんなマンションでも3億円です。
そういう価格で買う人は、自分でそこに住むというよりも、もっと高く買ってくれる人が現われると考えているのでしょうね。現われなかったら非常にヤバイとは思わないのでしょうか。損失を被ることを恐れる気持ちよりも利益を得たいと願う気持ちの方がはるかに強い――というタイプの人が多いのかもしれません。
>だから、中国のバブルはまだまだ膨らみます。
とは言え、無限に膨らむということはあり得ません。いつかは破裂します。そうなったら中国では、経済が混乱するだけでなく、ことによると政変さえ起こるかもしれません。世界経済も未曽有の危機に陥るでしょう。それは一体いつのことか。正確に分かれば、株式相場や為替相場で莫大な財産を築けますが、まぁ神のみそ汁(神のみぞ知る)ですね。
ごきげんよろしゅう。
2017/10/15 02:23 | by アル中のトスカ兄さん榊さま。
結局、この世を攪乱せしめておるのは、
「管理通貨制度」
と言う「なあなあ」の制度。
ですからねえ、
「ビットコイン」を否定できないし、やられてしまうのですわ。
世界のインテリどもが、
「ビットコイン中学生」にナメられている現状。
そのテードなのですよ「管理通貨制度」とは。(笑)
まあまあ、この際、それは、いいでしょう。
「明日はあしたの、風がふく」が、
この世ですから。このシャバですから。ね。
とは言えど。です。
地元大学の女子大生、ヨワイ・18の1年生に。
我が古老の虚無を、言えまへんでー。
この女子大生から、マジ真剣、ジーと見つめられると、
ね。つい、つい、ね。
榊さま。わかるでしょうー。
言えまへんで。色即是空。なーんて。
言えるのは「トシヨリに近付くな」って。
コレだけですよ。分かるかなあー。
ま、
「明日はあしたの風がふく」
そう言うことなんでしょう。
ごきげんよう。
2017/10/14 19:35 | by まろたんRSS feed for comments on this post.