人生で一番の娯楽は何でしょう?

20代の終わり頃に自分の会社を作って忙しくなりました。
その頃から40代の終わり頃まで、ほとんどテレビを見ていません。
だからその間にテレビに出ていた人をまったく知りませんでした。
爆笑問題の大田を見て「これ、誰?」と聞き、人格を疑われました。

最近、深沢恭子が誰か分かるようになりました。長澤まさみとか
剛力彩芽、綾瀬はるかも分かります。すごいでしょう。
堺直人や大泉洋も分かりますよ。嵐のメンバー、知っています。
TOKIOは知りませんでした。山口 WHO?
自慢になりませんか(笑)。

30代と40代は、狂ったように本を読んでいました。
会社を経営していましたから猛烈に忙しかったけれど、
移動時間や仕事の合間を見つけて年に100冊くらい。
まあ、週に2冊ペースですから、大したことありませんね。
今なら週に3冊でも4冊でも読めますよ。読みませんが。

2千冊の本を読むと、自分の「意見」が持てます。
年に百冊読んで20年ですね。12歳から始めて32歳。
私は10歳くらいから始めて24歳くらいで到達。
その後また2千冊以上は読んだはずです。
でも、このまま続けても一生で1万冊にはなりません。

佐藤優さんなんてお方は1日に2冊はお読みになるとか。
ああいうのは「知の巨人」ですね。敵いません。
まあ、多ければよいというものではありませんが、
ある一定量のボリュームは必要かと思います。

若い時に三流の広告代理店に勤めました。上司はアート系。
年に5冊も読んだら多い方だとか。唖然としました。
「千原君、この本面白かったよ」なんて勧めてくれます。
「はい、ありがとうございます」と答えた奴隷時代の私。

サラリーマンの何が悲しいかって、言論の自由がないこと。
アホな上司に向かって「アンタ、アホやなあ」といえへんこと。
まあ、今でも多分言いませんけど。少なくとも言える自由はある。
この国にも「反教養主義」みたいな風潮があって、
「本なんか読まんでも仕事はできるで」という空気が漂います。

反教養主義というのは、アメリカが本場だそうです。
トランプ君なんて、その象徴でしょ。オバマ君は教養的でした。
古典や芸術を知らなくても、ディールができれば
アメリカの大統領が務まるのが現実です。

日本でも、安倍君はあまり教養的とは言えませんね。
菅君や麻生君も教養主義的ではありません。野党もだいたい。
最近、政治家で教養の臭いがする人が少なくなりました。
世界を見渡すと、フランスのマクロン君でしょうか。

反教養主義というのは、本を読まない人には便利な思想。
「生きていくのに教養なんて不要」という考え方ですから。
もちろん、それは一面の真実です。
でも、教養を知ってしまった人にとって無教養は耐え難きこと。

例えば、調味料として塩しか知らないで生きていくのと
醤油や胡椒、唐辛子を味わいながら生きる人生の違いです。
塩しか知らなくても生きていけますし、
それなりの満足感はありますわな。
幸せな気分も味わえるでしょう。塩なりに。

私から見ると、本を読まずにゲームをやっている人は、
塩だけで満足なさっているお方の様に映ります。
人間には様々な娯楽がありますね。
スポーツやアトラクション、ゲームに映画に音楽。

私は人間によって最上の娯楽は読書だと思っています。
なぜなら、読書は頭の中で行うもの。そこは無限の世界です。
人間の想像力というものには限界がないのです。
宇宙の殻まで破ってしまえるのが人間のアタマの中。

良書を読むと、五感がしびれるような興奮を味わえます。
これはいい映画を見た時の感覚に近しいものがありますね。
あるいは、それを超越しているかもしれません。
分野はエンターテイメントに限りませんよ。
教養書や論文を読んで感動や興奮をすることもあります。

ただ、そういう「いい思い」をするためには教養が必要です。
それが「いいものだ」と判断できる最低限の素養です。
例えば、岩波文庫に「アナバシス」なんてのがあります。
ギリシアの古典ですね。感動しますよ。
有名どころでは「ガリア戦記」というのもあります。
ユリウス・カエサルの書いたものですね。面白い。

ただ、こういったものは世の中のお人の98%には、
「よく分からない」しろものだと思います。
それを面白いと思えるのは、残り2%。
2000冊以上の読書歴がある人だけでしょうね。

私はたまさか貧しい古本屋の倅に生まれました。
店の棚に並んでいる本を読む分にはタダ。
自然と本を読むようになりましたね。
しかし、そもそも私の中には本好きの遺伝子が
しっかりと芽生えていたのだと思います。

古本屋を始めた父親が根本的な本好き。
戦争から帰ってきた時に、自分の持っている本を
並べたのが他ならぬ千原書店の始まりですから。
ただし、私の兄弟はさほど本好きにはなりませんでした。
まあ、同じ血を分けているのに不思議ですね。

私の血を引くある人間は、私以上の本好きです。
まさに「本に埋もれるように」暮らしています。
かの人間の寝床には、常に寝具と共に本が数冊散らばっています。
ヒマとスキがあると図書館に入り浸っています。
最大最強の娯楽が読書なのです。
受験が終わると真っ先に図書館へ行っていました。

すでに私の読書量を上回っている可能性があります。
だいたい、どんな話題にもついてきて自分の意見を言います。
行く末はどうなるのかやや心配。モンスターですね。
まあ、ゲームにはまるよりかは1兆倍マシだと思いますが。

最後に、最近読んだ本です。地味でしょ。でも二度読み。
過去、私に何百万円もの臨時収入をもたらした
法律の仕組みがよーく分かりました。アハハハ。
しかし、今後この知識が役に立つかどうかは分かりません。
読書とはそういうもの。目先の利益を追うものではないのです。

6月30日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:6月30 日(土)13時~17時
開催場所:セトル 4階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

6月30日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は2組様。
待ち時間が多少はございました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2018/6/5 14:26 Comments (0)

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