「どうでもええ」でご機嫌な日々

人間とは勝手なものです。
物事はぜーんぶ自分が都合のよいように解釈します。
例えば、あるエリアでマンションを買ったとすると、
そのエリアでは価格が下がらないはずだ、と考えます。
そのための理由をあれこれと探し出します。

逆に、そのエリアのマンションが値下がりするよ、
という情報を見ると深く考えないまま頭ごなしに
「それはウソだ」と決めつけます。
トランプ君が都合の悪い記事を「フェイクニュース」だとして、
受け付けないのと同じですね。基本、笑えます。

嫌いな人間がいるとします。すると、
「アイツはみんなに嫌われている」と考えています。
しかし、そうではない実態を見せつけられると
「いずれ正体がばれて、周りの人は離れていくはず」と。
自分の都合の良い未来を期待するワケです。

私には人生の得意技がいくつかあります。そのひとつは
「他人から妬まれる」ということ。何もいいことありません。
貧乏な家に生まれて、中途半端な学歴をつくり、
いかにも3流の世界を泳ぐ人生を送っているわりには、
なぜかよく人から嫉妬されます。
私からすれば嫉妬されるようなエエことは何もありません。
世間の隅っこの方を多少騒がせながら生きているだけ。

で、ときどき真剣に考えます。
「どうして自分は妬まれるのか?」
いくつか思い浮かぶことがあるのですが、そのひとつが言動。
若い頃はひたすら生意気だと言われました。
ある程度大人になってからはラディカルだと。
好意的な言い方だと「発想が普通の人とちがう」。

最近は、そこのところを商売のネタにしています。
今の私の仕事は、他の誰かと同じことを
言っていてはお呼びがかかりませんから。
そういう出過ぎた杭的なところは、傍で見ていて
面白くないのでしょうね。
過激な言動を繰り返しながら大して躓かず、
のうのうと人生を泳いできましたから。

あと、私は人間関係で誰かの子分になったことがありません。
目上年上には敬意を払いますが、尊敬したりしません。
だって、年上といえどもアホはアホ。私よりも賢いな、
と思えるような人間なんて、これまで何人もいませんでした。
まあ、こういう不遜なところが態度に出るのでしょうね。

あと、基本的には常に一匹狼ですね。群れるの嫌いです。
仲間同士で狎れあい、傷を舐めあい、お互いを褒めている姿、
私から見ると「アホかいな」という光景ですね。
こういうところも、常にワンノムゼムでありたい人からすると
かなり「面白くない」のでしょうね。

さらに、私は他人の評判を気にしません。若い頃から
「お前、みんなに嫌われてるぞ」というセリフを
散々聞かされてきました。こんな奴、めったにいないはず。
「嫌いな奴は嫌いやったらええやん」と思っています。

実際、人間関係で孤立したことなんかほとんどありません。
そもそも、大人になってからは友だちというものを
必要だと思ったこともありません。実際、少ないかなあ。
飲み仲間なら、それこそ何十人もいますけど(笑)。

「飄々としている」「いつも淡々としている」
よくそういわれます。いつか書いたように、基本、怒りません。
まあ、時々必要な時には怒ったフリはします。
でも、本当に怒りに駆られてそれを表に出すことは、
何年かに一度もないはず。直近の事例を思い出せません。

それは、人間ですから腹の立つこともあります。
そういう時は、怒りながら「どうしたろかいな」と考えます。
まあ、そういうことも早々起こりませんけどね。
つまり、フラフラと風に吹かれて毎日を生きているのです。

世間には怒ったり泣いたり喚いたり誰かをけなしたりしながら、
ワイワイガヤガヤと騒がしく生きている人がいますねえ。
「えらい忙しいお方やなあ」と思いながら眺めています。
私にとっては、だいたいのことは「どーでもええ」ですから。

大きな声では言えませんが、マンション市場だってどーでもええ。
上ろうが下がろうが、基本はどーでもええと思っています。
ただ、これは私の飯のタネなので真剣に考えています。
細やかに観察もしています。そして、私なりの見方を提供します。
でも、それはあくまでも仕事として行なっています。

マンションやその市場に対してほとんど感情を持たずに、
ほぼ客観的に眺めていられるからこそ、
見えてくるものがあるはずです。
そこに感情を移入すると、ポジショントークになりますね。
一般人はそれでよいのでしょうが、私のような
ジャーナリストがそれをやると美しくありません。

人間には感情があるので物事や他人への好き嫌いが生まれます。
私だって同じ。好きな人間もいれば嫌いな奴もいます。
そういうことを自分で分かっていればいいのですが、
多くの人はそこのところを捻じ曲げて心にしまっています。

ありがちなのは「好き」はイコール「正義」、「正しい側」。
嫌いなモノや人は「悪い」。あるいは「正しくない」。
こういう設定にしてくと、自分が劣情に流されているのではなく
「正しい考えを持っている」という気分にしてくれます。

めんどうくさいでしょ。劣情に心を支配されると、
人生は非常にめんどうくさくなります。だから私は、
なるべく感情を動かさないようにしています。
そのためには、嫌いなモノや人には近づきません。

というか、世間の大半のことはどうでもいいわけですから、
その中のほんの一握りの嫌いなモノや人が視界に入る
機会さえ避けていれば、機嫌よく日々を過ごせます。
そういう生き方が「飄々としている」と言われるのでしょう。

早稲田大学エクステンションセンターで開講
マンションの選び方、買い方、住み方、売り方

3回目になりましたが、早稲田大学の市民講座で
集中講義を行います。今秋の10/13, 11/10の2日間。
今回は新築中古のマンション市場の現場をどう歩くか、
実践的なお話を中心にお伝えしていきます。

8月25日 (土)榊淳司の不動産売却相談会

を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。

開催日時:8月25日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

8月25日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は1組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

「榊淳司のお奨めマンション速報」

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2018/8/23 0:05 Comments (2)

2 Comments

奏子さん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。
私が勝手に思うに、奏子は私と似たタイプの対人観をお持ちですね。
世の中には気に入らないものをわざわざ探し出して、
あるいは常に眺めていて、文句を言っている人がいます。
私から見ると、不思議な存在。
わざわざ進んで不愉快な気持ちになっているのです。
あと、他人に対して「・・・あるべきだ」と思い込み、
それをわざわざ表明する輩。アホかいな。
まあ、いずれもどーでもええことです。
私のどーでもええ人生も、あと19年ほどですので
そういうめんどくさい事象を目にすることもあと19年。
そう思えば、ちょっとは気が楽になります。

ではまた。お会いできることを楽しみにしています。 榊淳司

2018/08/24 17:08 | by Sakaki Atsushi

こんにちは。
「みんなと同じ」は嫌い、自宅は趣味のマンション好き(←)奏子です。

子供の頃、よく「みんな~~なんだから」と叱られました。

当時はムキになって反発するも、程なくしてバカバカしくなり。
自分が快適でいるために反発したくなるような人間からは遠ざかり。

「仕方なく嫌なことをする・嫌な人間と付き合う」機会など
自分次第で限りなく減らせる。
なのに勝手に嫌な方に突き進む苦労好きな方々の多いこと。

彼らだけで好きに苦労してるなら良いですが、
時々それを美徳と妄信して強制してくる輩がいて、少々厄介。
そんな時は華麗にスルーするスキルが物を言いますね。

「変な奴」と言われたら褒め言葉と(本気で)受け取っています。
その後「だから~~すれば」と始まったらスルーです(笑)

2018/08/23 18:11 | by 奏子(Kanako)

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