パークコート赤坂檜町ザタワーというマンションがあります。
ご近所に住む方のお話によると、
夜には角住戸しか明かりが点いていないとか。
中古市場では軽く坪単価1千万を超えています。
「アホかいな」と思いますね。
あんなマンションに坪単価1千万円ですか。
でも、私がこういう風に書くと「また榊がアホ言うてる」と
お考えになる方も多いようです。まあ、アホ言うてます。
私の脳内にはどうにも世間に迎合するという
プログラミングが欠如しているようです。昔からそう。
他の人の考えや行動に合わせる、というのが苦手。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という感覚がありません。
私は赤信号でも安全だと思えば一人で渡ります。
これは本当の話。家族にも度々驚かれます。
「他の人がしているから」、「他の人も言っているから」
ということを行動様式の規範にはしないのです。
だから「みんなに嫌われているぞ」とか「お前だけや」
と言われることに反応できません。「ああ、そう」。
私が他の人とものすごく違うところはそこです。
また、同調者の数を気にしません。SNSのフォロワーとかです。
ビジネスをやっていますから、ブログのアクセスは多少気になります。
でもドカンと増やそうとは思いませんね。めんどくさそう。
まあ、食えたらええやろ、というラインは守りたい。
マンションというのは地味な分野です。
ほとんどの人は、一度買ってしまったら関心を失います。
自分の買ったマンションが世間でどう評価されているのか、
気になって仕方がない人もいますね。
私に言わせれば、売る予定がなければそんなこと知っても
「しゃーないやん」と思います。でもいますよ、そういうの(笑)。
マンションを買った後にいろいろ調べて、その結果
私の資産価値レポートに行きついて、読んでくれる人がいます。
そんなもの、ハッキリ言って「後の祭り」です。
買ってしまった限りは、じっくり住めばいいではないですか。
人間の持つ価値観というのはひとり一人違います。
別に他人に合わせることはないのです。
自分の買ったマンションを100人が100人に高く評価してもらう
必要性などまったくないのです。勝手にやっとけよ、の世界。
私はメールでの無料相談を行っています。
自分の購入したマンションについて不安になって私の
資産価値レポートを購入した方からの相談は結構ありますね。
私が低い評価しかしていなかった場合に多いパターンは
「近くに・・・な施設があります」とか「・・開発計画」が
ありますと言って、私の評価の変更を求めてくるケース。
私はこれでもお金をいただいて資産価値レポートを出しています。
近くにある利便施設や開発計画はだいたいが調査済み。
私の知らないこともありますが、それはごく些細なこと。
だから相談者さんから情報提供で評価が変わることはありません。
「そんなん、買ってしまったのだから気にせんでええやん」
そういう相談を受けると、いつもそう思います。
ところが、人間の心は弱いのですね。そういう人は不安でいっぱい。
しかし、その不安は忘れてしまえばいいでしょ、と思います。
日本人にとって「住まいを買う」というのは、
ただの大きなお買い物、という以上の心理的な側面があります。
それは「マイホームを手に入れた」という満足感です。
住宅ローンの残債が残っている限り、それはウソなのですが
ここではまあ細かいことは言わないことにしましょう。
買ったら買ったでいいじゃないですか。アレコレ悩まない。
私にとっては、買ってしまった人からの相談は重い。
なぜなら「上手にお買いになりましたね」と言えるのは
ここ2,3年で購入された方なら10人に1人もいません。
6年ちょっと前に購入された方は、ほぼ値上がりしています。
今売却ができれば儲かっているはず。
でも、実際のところ売却はそう簡単ではありません。
そして、やがてやってくる下落期には元値を割る可能性もあります。
それを考えれば、ぬか喜びはできませんね。
人類はリーマンショックによって、得難い経験をしました。
「お金を増やせば物価が上がる」というのは、絶対ではないということ。
日本はお金を3倍以上に増やしましたが、上がったのは
局地バブルエリアの不動産だけ。物価は依然としてデフレ傾向。
今、世界は資源も工業製品も恐ろしく生産過剰になっています。
だから、少しばかりお金を増やしてもモノの生産が追い付きます。
だから、そうカンタンには物価が上がらないのです。
特に日本ではそうですね。だからケインズ経済学の
インフレ理論は通じなくなりました。リフレ派は間違っていたのです。
日本の不動産市場は、多分に空気に支配されています。
私はパークコート赤坂檜町ザタワーなんていうマンションの
資産価値が今の日本の貨幣価値で坪1千万円あるなんて
露ほども思っていません。それは空気です。
だって、賃料にすれば50年分くらいですよ。あり得ません。
まったく経済合理性がありませんね。
でも、そういうことをこうやって世間に公表している
不動産関係のジャーナリストは私ひとりです。
他に知りませんね。みんな怖くて言えないのです。
赤信号を渡っているのが私だけだから。アホ臭い話です。
日刊ゲンダイのユーチューブ第2弾が公開されました。
早稲田大学エクステンションセンターで開講
マンションの選び方、買い方、住み方、売り方
3回目になりましたが、早稲田大学の市民講座で
集中講義を行います。今秋の10/13, 11/10の2日間。
今回は新築中古のマンション市場の現場をどう歩くか、
実践的なお話を中心にお伝えしていきます。
を開催することにいたしました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
会場はいつものところです。
開催日時:9月29日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室(4階から2階へ変更になりました)
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
9月29日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は4組様。
待ち時間はございませんでした。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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