六本木よりも池袋が好き!

アメリカ人の平均的な大学生は、
世界地図を見せると日本とフィリピンの区別が出来ないそうです。
その昔、アメリカはベトナムで戦争をしていましたが、
大半の兵士は自分が戦いに赴く場所を、
地球儀を見ながら「ここだ」と指し示すことが出来なかったはずです。

最近の日本の大学生も同じようなものらしいです。
皇后陛下がご卒業になった某女子大の学生の内、
半分は日本とアメリカが戦争をした過去を知らないそうですから。

ある人にとっては至極当たり前のことでも
違う人にとってはひどくマニアックな知識であったりするものです。
私も他人のことは笑えません。
まだ神戸に住んでいる頃、
酒場で知り合った方が東京のご出身でした。
「東京のどちらですか?」なんて、生意気な質問をしてしまいました。
「豊島区です」
「・・・・・」
私は、豊島区に対する知識を持ち合わせていませんでした。
「豊島区って、分かる?」
「・・・ええっと・・・豊島園があるところですよね?」
大学生の頃、東京に遊びに行ったときの豊島区イメージは、それだけ。
「アハハ・・・豊島区って、池袋があるところなんだよ」
池袋なら、学生時代から何度もいったことがありました。

所詮、よその土地に関する知識などそんなものですね。
そんなだった私も、東京に住んで四半世紀。
不動産関連の仕事をしている関係で、
首都圏のほぼすべての鉄道路線に乗車し、
何百という駅に降りて「現地調査(ゲンチョウ)」をしました。

残念ながら、この四半世紀の間に豊島園を再訪する機会はありませんでしたが、
池袋という街とは深い縁を持つに至っています。

東京の山手線と大阪の環状線の大きな違いは、
南北のイメージが正反対なところです。
東京は南半分があか抜けたイメージですね。
渋谷や六本木、青山も南側にあります。
ところが、大阪は通天閣やくいだおれがミナミ側。
キタ側がオフィス街の中之島や梅田。
東京は、北側に上野や池袋など、泥臭い系の街。
中間が新宿、銀座、日本橋など「中立系」。
まあ、大阪の方が南北の距離が短いせいか、
「壁」はさほど高くないように思えます。

例えば、ミナミで飲んでいて「ほな、次はキタにいこか」
というのはよくあるパターンでしょうが、
池袋で飲んでいて「次は六本木だ」とはなりにくいように思えます。
もっとも、私は六本木よりも池袋の方が好きです。

住むとしても、やっぱり池袋でしょうね。
物価も安そうです。
もちろん、飲んだり食べたりするのも、
安くあがる店がたくさん見つけられるでしょうね。
私のようなオッサンにとって、池袋は居心地のいい街です。
気取る必要は、何もないですから。

できれば、マンションの価格も「気取って」欲しくないですね(笑)。
この池袋を含む豊島区エリアは、
上手に探せばデモノの物件に出会えます。
ただ、マンションデベが押し付けるストーリーにはまると
「高掴み」をさせられてしまいます。

豊島区・池袋は「東京の3大繁華街」の顔も出来れば、
「埼玉の入り口」や「庶民の繁華街」としての側面もあります。
そのあたり、マンションデベ側が勝手に描くストーリーではなく、
冷静な「眼」で見つめて、客観的に判断する必要があります。

豊島区に関しては、如月さんのレポートが好評です。
そして、今回最新情報に更新してくれました。
ネーミングの意図が分かりませんが、
話題「アウルタワー」に関しても、
如月さんらしい冷徹なコメントが冴えています。
豊島区居住をお考えの方、ぜひご参照ください。

参考レポート
榊淳司×如月正雄の
首都圏マンション立地エリア別総合評価集002
「豊島区」編2010年5月28日改訂版


2010/5/29 20:45 Comments (1)

1件のコメント

ご存知かもしれませんが、豊島園は練馬区ですよ
都内にも紛らわしい地名がけっこうありますよね。

2010/05/31 18:05 | by ちなみに

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