「今年中に首都圏を制覇するぞ!」という、
遠大(?)な目標を掲げた割には、
思ったように進んでいないのがレポート作成。
誰かに「0月0日までに上げなさい」と
期限を切られていないのがいけないのですね。
――雑誌の取材を受けるから
――TV出演の準備・本番のため
――日経マネーの原稿書かなきゃ
――如月さんがどんどん書いてくれるだろう
いけませんね・・・自分で自分に言い訳ばかりしていちゃ(笑)。
頼みの如月さんも、本業に忙しいいせいか、
あるいは既存レポートのメンテナンスに手をとられてか、
ここんところ「新作」のペースが落ちています。
でも、人に頼っちゃあいけません。
明日から、自分で自分のお尻を叩いて精を出しましょう。
実は、マンションレポートの作成は、結構テマヒマかかります。
まず、何よりもそのエリアのマーケット状況を
正確に把握しなければいけません。
既存の資料を漁ったり、過去の住宅情報を紐解いたり。
そもそも、マンションの売主企業が正確な情報を発表しないので、
「何が本当なのか」を自分のアタマで考えなきゃいけないのです。
もちろん、現地にも行きます。
ひとつのエリアレポートを書くのに、2回は行きますね。
レポートを分かりやすくする写真も撮らなきゃいけません。
さらには、都心エリアなら今後の開発についても
いろいろと調べなければいけません。
「あと1年もしたら、隣接エリアに2割くらい安い物件が出そう」
そういったことも、予想できる限りレポートに書き込みます。
何といっても、新築マンションのエンドユーザー向けに発行されている
唯一といってもいい「判断材料」のレポートです。
マーケット情報はできる限りたくさん盛り込んでいます。
もちろん、企業からは一銭ももらっていないので、
批判すべきところはビシバシと指摘します。
私が「買ってはいけない」と思えば、ハッキリそう書きます。
この執筆方針は、如月さんはもちろん、
近畿版を書いてくれている三田さんも賛同してくれています。
こういった活動については、日常さまざまなルートで
かなり多くの方からご支持と激励をいただきます。
逆に、多くのマンション企業から白い眼で見られているようです。
影に回っては、ネットのあちらこちらに「榊淳司」について
品性と知性に欠ける誹謗・中傷が書き込まれているようです。
まあ、業界のレベルを表している、といえばその通り!
先日、如月さんがその一部を読んで、
「爆笑しました。榊さん、人気者じゃないですか!」
というメールをくれました。
「オオ、これは有名税というものか」
などと悦に入っていたら、身近な人から
「あなたはホントに何でも都合よく考える」と感心されました。
この年になって「目立ちたがり」に目覚めたのでしょうか(笑)。
さて、ギリシャに続いてハンガリーが財政危機だとかで、
世界の株式市況は軒並み下落しているようですね。
そして、日本は菅さんの支持率が60%ですか・・・・
最近のニュースを見ていてつくづく思うのは、
日本はどんどん「愚かなる大衆の国」になっている、ということ。
民主主義というシステムはそもそも、
選挙民が「賢明な選択」をすることを前提としています。
今の日本人の大半は、そういう前提を理解せずに
投票しているのではないでしょうか?
もっとも、選ぶべき「選択肢」がない場合も多いのですが。
選ぶべき選択肢が見当たらない場合はどうするのでしょう?
民主主義の精神では、キチンと答えがあります。
自分で立候補するか、選ぶべき人に立候補を働きかける、のです。
でもね・・・「俺が、俺が」という自己主張の強い人が
嫌われるのが、この国の人々の美風ともいうべきところ。
中島みゆきの歌ではないけれど「地上の星」は、目立たないのです。
話をマンションに戻すと、住まいを探していて
「選ぶべき選択肢」がなければどうするのか?
前々回の更新で書いたように「選ばないで待つ」という選択の他に、
もうひとつありました。
選挙における立候補のように「自分で作る」。
「エエッ、マンションを個人じゃ作れないよ」
まあ、そうですね。
でも、中古マンションを購入して、思い通りにリノベーションするのも
「自分で作る」範囲内だと思います。
その方が、いっそう自分らしい空間に仕上がるはずです。
掲示板サイトでよく見かける書き込みは
「こちらのマンションは仕様が低くてびっくりした」
みたいなのがありますが、あれには呆れますね。
たぶん、ライバル物件の営業さんも書いているのでしょうが、
マンションの仕様や設備なんて500万円もかければピカピカにできます。
同じエリアの1億円と8000万円のマンションを比較検討して
「設備・仕様のグレードが高いから」という理由で1億円を選ぶのは
はっきりいって「愚かな選択」の場合が多いでしょう。
でも、そういった買い方をする方が多いから、
この国の政治は・・・いや、マンションはいつまでも進化しないのです。
No comments yet.
RSS feed for comments on this post. TrackBack URL