「説教」とは承認欲求の歪な発露

世の中には「説教好き」な人がいますね。
私にはよく理解できない人種のひとつです。
何か自分に有利な点をひとつでも見つけたら、
それをかさに着て上目線でモノをいいます。

「それはお前やろ!」
みたいな声が聞こえてきそうですね。
まあ、一面の真実ではありますが、大きく違います。
私の場合、世間全部に対して上目線です。
「私はエライ、世間はアマイ」がモットーですから。

特定個人に対して説教する、なーんて面倒くさい
ことはいたしません。だいたい、一銭にもならんでしょ。
私の言う「説教好き」の典型的なパターンは
上司や客筋に対しては卑屈なまでにへり下っているのに、
後輩や弱味を見せた人間にはいきなり尊大になるお方。

そういうチャンスに遭遇すると、必ず説教に及びます。
あるいは「先輩としての教え」を垂れ始めます。
傍で見ていると、実に見苦しいというか、不愉快。
だいたい、どーでもいい内容です。

人間というのは、基本素直ではありません。
人の言うことをそのまま受け容れるタイプは少数派。
つまり、説教をするとか先輩として教えを垂れるのは
10回の内1回の効果を望めるかどうか。
後の9回は相手に嫌われるだけですね。
つまり、合理的に考えれば「やらんほうがええ」。
だから、私は極力そういうことはしないのです。
やりたい時には、このブログに書きます(笑)。

説教というのは、ある意味歪んだ承認欲求の発露ですね。
上目線でモノをいうことで、相手に自分の優位を認めさせる。
最近の言葉なら「マウンティング」ですか。
いかにもタワマン住まいの人がやりそうなことです(笑)。

私は体育会的人間ではないので、年齢の長幼を気にしません。
この歳になるとたいていの仕事相手が年下になります。
それでもエライひとはエライわけです。敬意を払います。
たまには年上が登場したりします。アホはアホです。
でもまあ、年長者への敬意は大切にしたいとは思います。

「自分は経験者だから」という立場で、未経験者に対して
多少優位に思うのは子育てくらいでしょうか。
あれは経験値が大きいですね。
でも仕事や遊びなどは、経験値に違いがあり過ぎますね。
だから、経験者としての優位性なんてほとんど感じません。

ところが、世の中の説教好きはそこのところを飛躍します。
例えば私の専門であるマンションなんか、その典型。
「私は・・・マンションを買った」「・戸買った」
とういうことが、未経験者よりも圧倒的に有利な立場を
形成すると、勘違いする人がいます。アホかいな、ですね。

そんなもん、買取業者の経験値に比べたら
2回や3回程度の購入経験は何でもありません。
連中は1カ月に何戸も買いますから。もちろん転売用。
そんな業者でも失敗する時は失敗します。
飛ぶ時は飛ぶのです。いなくなった人たくさん(笑)。

人間なんて、所詮は1日24時間、1年で365日しか
使うことができないのです。それで長く生きて100年。
誰かの経験が即他の誰かの役に立つなんてことは
ほとんどないのではないか、というのが私の経験値。
だから説教なんてのは9割以上は時間と心の無駄遣い。
説教を垂れる本人にとってのひたすら自己満足。
承認欲求のカタルシスなのです。アホみたいでしょ。

学校の先生が揃いも揃ってしょーもないのは
そういう説教をやることがお仕事だから。
そのことが分かっているのに、先生という職業を
選ぶこと自体の心の卑しさを天然に備えているから。

人間というのは基本的に誰かにエラそうにしたがる
本能を持っている、ということに私は気づいていました。
でも、最近はそれを承認欲求という概念で説明できますね。
私の学生の頃には承認欲求というワードはなかった。

承認欲求から開放されるためには、諦念というものが有用。
分かりやすく言えば、徒然草の感覚ですよ。
あるいは平家物語の諸行無常。さらに言えば「奥の細道」の冒頭。
「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」

人間とは所詮は瞬間を過ぎゆく生きものなのだから、
ゴタゴタいうてもしゃーないから流されるままに生きましょや。
まあ、そんな感じになります。
こういう感覚、実に私の価値観とあっています。
まあ、私も俗世に生きていますので、いろいろありますが(笑)。
少なくとも、他人に説教垂れようとは思いませんね。

人前で喋るのは最近、好きになりましたけどね。
講演依頼とか講座の開講とかはまず断りません。
ホイホイと引き受けて、後で少しだけ後悔します。
喋る時間の3倍くらいは準備に時間がかかりますから。

まあ、人前で喋るのもこんな原稿を書くのも同じです。
不特定多数の方々へ自分の考えを発信しているだけ。
私の場合、世間に何かを教えてあげる、というのではなく
「まあ、ちょっと聞いておくれやす」という感覚。

それはたくさんの人が読んでくださったり、
聞いてくださる方が嬉しいですよ。
でもまあ、それだけ。そこそこであれば十分ですね。
今さらどうこうしようという野望もありませんから。
流されるままにフラフラと生きていられればそれでよし。

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開催日時:10月26日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
ちなみに、前回の参加者は3組様。
多少の待ち時間が発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2019/9/18 15:57 Comments (0)

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