晴海フラッグというマンションがあります。
あまり盛り上がらなかった東京五輪の選手村跡地。
そのオフィシャルページを見ると
「東京の新・どまんなか」と表示されています。
それは違うでしょうね。あそこは今も昔も
東京の端っこも端っこ。陸と海に挟まれた孤島です。
いちばん近い駅は、マイナーな大江戸線の「勝どき」。
そこまでたどり着くには、一番近いところからでも
20分は歩かなければいけないのです。
「どこがどまんなかやねん」と言いたくなります。
でもまあ、それは広告のキャッチコピー。
私は24歳から46歳ころまで、盛んに
そういった広告コピーを書いていたので、
あまり突っ込んでも虚しいことは知っています。
しかい、そういう広告に惑わされてあのマンションを
購入する人は千の単位でいそうですね。総戸数4145戸。
五輪延期前の販売では940戸を売り出したとか。
その後、キャンセルを認めましたが未だに
700組くらいの契約者は残っているのではないでしょうか。
それでも残り3400戸ほどを売らなけばなりません。
本日、販売再開の告知が出ましたね。
販売総戸数は631戸です。ちょっと少な目。
先日、私のところに電話取材してきた
週刊誌の記者さんには「1000戸に近い3桁」と
三井の担当者は広報していたそうですが・・
建物の完成は「2023年秋」と表示されています。
実のところ、建物自体は完成しています。
ところが、選手村として使用したので、
それをマンション仕様に変えなければいけません。
今はその工事を行っているのでしょう。
その完成が「2023年秋」ということらしいです。
入居時期は「2024年3月下旬」。ゆったりしています。
当初の予定通り2023年に引き渡してほしい、
と東京地裁に調停を申し立てる動きがありました。不調。
まあ、そんなことはどーでも言い話です。
問題は入居が始まる2024年の春になっても
このマンションはおそらく完売していないだろう、
と予想されることです。その時点で2000戸くらいが
まだ売れ残っていると、それはもう大変。
よほどの値引きをしないと販売は3年以上続きます。
値引きをすれば先の契約して入居した人が怒ります。
法的には問題ないのですが、それはそれで大変。
つまり、このマンションは事業的に前途多難。
そもそも、1住戸5千万円で販売しても
大儲けできるくらい東京都から土地を安く買ったのに、
欲をかいて7千万円から1億円以上で売ろうとしている
ことが問題ではないかと私は考えています。
小池都知事は就任直後のこの土地売却に認可の
ハンコを押しました。ここで「嫌だ」ゴネていれば
築地の移転問題みたいなかっこの悪い終わり方には
ならなかったはずで。彼女は英雄になれた。
あのオバハンの政治センスの悪さが際立っています。
晴海フラッグは今後数年、迷走するでしょうね。
建物完成までに完売することはなさそうです。
2024年春以降の販売は、言ってみれば「敗戦処理」。
そこに不動産バブルの崩壊でも重なったら、
もう目も当てられないことになりそうな気がします。
その騒動で一番損をするのは購入契約者です。
本日の動画 ↓
当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。
この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額10億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。
開催日時:12月4日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)
当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(10月)には待ち時間が多少発生しました。
次回も同じようになるかどうかは分りません。
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