マンションという住形態の致命的欠陥とは?

大前研一氏が夕刊フジで老朽マンションの問題を
取り上げています。これは日本社会が避けて通れない問題。
一番の解決法は、これ以上作らないことでしょうね。
作るにしても、それはワンオーナーの賃貸でしょう。
あるいは、定期借地権タイプがいいと思います。

その理由は、今の法制度の下ではほとんどの
老朽マンションには「出口がない」ということなのです。
韓国のように容積率を増やして解決できるのは、
都心エリアにあってそれなりに資産価値がある物件。
郊外の資産価値がゼロに近い物件には適用できません。
これからの日本、基本的には郊外人口が増えませんから。

フランスのように「長く使う」ということも不可能。
鉄筋コンクリートには石造と違って躯体に寿命があります。
100年は持つかもしれませんが、200年は無理です。
いつかは壊さなければなりません。
だから、フランス方式も物理的に不可能です。

老朽化問題が深刻になるのは10年から20年後でしょう。
20年後にはおそらく私は生きていないか機能していません。
だから、基本的には他人事になるはずです。
でもまあ今の職業柄、今分かっていることは言います。
鉄筋コンクリート造のマンションは、
いずれ壊さねばならぬ運命にあるのです。

また、それとは別にマンションの管理費が
ここ数年で急激に値上がりしています。
特に新しく売り出されるマンションの管理費が爆上げ。
その原因は、だいたいは人件費の高騰ですね。

管理員になる人が絶対的に不足しているのです。
だから、賃金を上げざるを得ない状況になっています。
それが結局のところ、管理会社への業務委託費の
値上がりにつながっている、というわけです。
この流れ、当面続きますね。人が減っていますから。

今後、マンションというのは維持コストが高い
住形態になっていくでしょうね。
多分、平米単価にして1000円くらいまで値上がりします。
70㎡のマンションなら、月々の負担が7万円・・・
「高!」となるでしょう。でも仕方ありません。

今、戸建て人気が復活しつつあります。
戸建ては基本、月々の維持費がかかりません。
しかし、修繕する時にはどかっと出費があります。
でもまあ、マンションの修繕積立金より安いはず。

区分所有のマンションはこれから先、老朽問題が深刻化。
もしかしたら、徐々に人気が落ちていく
可能性がありますね。今のままではそうなりそう。
そもそも、作り過ぎていますよ。
あれが大好きな人が多いですからね。

本日の動画 ↓

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2022年2月5日(土)榊淳司の不動産売却相談会

当日は会場に消毒液や空気清浄機を用意し、
私もマスクを着けて対応させていただきます。

この相談会を開催して約6年。
すでに十数物件、総額10億円近い相談物件を
ご希望価格に近い成約で売却できました。
不動産の売却に関して、価格や時期でお悩みの方のご相談を
わたくしが無料で受けさせていただきます。
そして、最善の売却プランをご提案します。
売らなくてもいい物件の売却はお勧めしません。
会場はいつものところです。

開催日時:2月5日(土)13時~17時
開催場所:セトル 2階会議室
(東京都中央区日本橋横山町4−11 「馬喰横山」駅より徒歩1分)

当日土曜日の13時から17時まで、
私が相談会場におりますので、どうぞご自由にお越しください。
とくにご予約などは不要です。
ただし、順番におうかがいしますので、
ちょっと待っていただくかもしれません。
混んだ場合は1組様30分程度とさせていただく場合もございます。
ちなみに、前回(12月)には待ち時間は発生していません。
ただ次回も同じようになるかどうかは分りません。

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2021/12/25 18:07 Comments (0)

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