世の中、受験シーズンです。
先日、脳科学者の茂木健一郎氏が受験生親子を前に
講演したDVDを見る機会がありました。
「僕はねー、受験で全然苦労したことが無いんだよ。なぜなら、僕にはすごい武器があるからなんだ。それはね、『集中力』という武器なんだ」
人間は集中すると、前頭葉からドーハミンという物質が出て
「フロー状態」になるのだそうです。
そうすると苦しいのではなく、「楽しく」感じられるとか。
私なんぞがこのブログに誰かの悪口を書いているときは、
ノリノリ気分でヴァッと仕上げてしまうので、
きっとドーパミンがいっぱい出ているのでしょうね。
まあ、何にしろ『集中力』というのは必要です。
でも、私が以前深く関わっていた不動産広告業界では、
あまり必要でないのかもしれません。
むしろ、それを使わないほうがよいのかも・・・なんて?
というのは、ただただ長い「時間をかける」ことを喜ぶ方が多いのです。
普通にやれば3時間でできる仕事を、
大騒ぎしながら10時間くらいかけて仕上げる人間が評価されます。
例えば、徹夜。
とある広告代理店は、コンペの前日はほぼスタッフ全員が「徹夜」です。
担当営業はもちろん、その上司やマーケティング担当者、
外注のクリエイティブスタッフもすべて・・・
別に時間が無いから徹夜になるわけではありません。
きちんと準備期間があり、それなりに合意を積み重ねてきたにもかかわらず、
必ずと言っていいほど最後は徹夜。
彼らは、前日に徹夜をしなければ「仕事をした」気にならないようです。
「ダラダラ勉強する子は伸びませんね」
茂木氏の講演を聞いていて、ある仮定を立ててみました。
きっと徹夜を肯定する人間と言うのは、
学校時代から「一夜漬け(徹夜)」の試験準備を繰り返してきたのだろうな・・と。
試験前夜の12時頃に、優しいお母さんが
「○○ちゃん、がんばっているのね、お夜食よ」なんて差し入れしてくれます。
食べた後は眠たくなるので、必死で堪えながら徹夜でお勉強。
だから、結局うまく成績が伸びなかった・・・
でなければ、もうちょっとマシな学校を出て、マシな会社に入って、
マトモなクライアントを相手にする仕事をしているはず、なーんて。
私にとっては、試験勉強だろうが仕事だろうが「徹夜」はもってのほか。
ダラダラやったところでちっとも身に付かないし、非効率。
私も高校の1年頃までは、わりとまじめに定期試験の準備をしていました。
もちろん「一夜漬け」です。
でも、かける時間は1科目につきせいぜい3時間。
だって、大嫌いな試験勉強に時間を費やすなんて馬鹿馬鹿しいでしょ。
それで、前の日に「さあ、やるぞ」と決めたら
試験範囲の教科書をざっと見て、3時間で終わるやり方を最初に考えます。
あとはドーパミンの蛇口を全開にして、ヴワっとやっつけます。
途中で夜食なんか食いませんぜ。
そんなことしたら、眠たくなって集中力が削がれます。
3時間後「ハイ、お終い」。
それで、腹いっぱいなんか食って、コテっと寝ます。
翌日、答案用紙が配られたらカッと目を見開いて、全問にザっと目を通します。
別に時間配分のためではありません。
「あのボケ(教師のこと)、こんなクソ問題作りやがって!」
と、闘志をみなぎらせるためです。
何と言っても、前夜に私の貴重な3時間を奪った憎き相手です。
当時の私から見て、たいていの教師は「頭ワルゥ」と
いいたくなるようなボケナス野郎でしたから。
そして、またもやドーパミンの蛇口を全開にすると
第一問目からブワっと解き始めます。
「最初はカンタンな問題から」なんて、小ざかしいテクは不要です。
(あんなアホが出すクソ問題なんぞ、片っ端からいてこましたる)
という不屈の闘志さえあれば、それで十分。
試験開始20分後、そして退室可能5分前に全問の解答が終了。
(これで100点じゃ!)
と思うものの、一応は5分掛けてさらっと見直し。
「30分経過しました。退室したい人は答案用紙を提出して・・・」
試験官の言葉が終わらないうちに、ガバっと立ち上がります。
木目が見える教壇の机にバンッと答案用紙を置いて、そのまま教室を出ます。
未だ答案用紙に取り組む級友たちが、チラと私を見ます。
(あいつ・・・もう出て行きよる)
という、怨嗟の視線がいくつも背中にブスブスっと突き刺さる、あの快感!
(凡百のみなさん、まあせーだいキバってや)
あり余る残り時間を有効に使って、
答案用紙を隅から隅まで見返すという殊勝な心がけがあれば、
その後の私の人生はもう少し違った展開になったでしょうね(笑)。
答案用紙が返ってくると、たいていは下らないミスが三つ四つ。
100点のつもりが92点とか88点・・・
まあ、英語以外の話ですが(笑)。
会社に入ってからも、同僚が8時間かける仕事を
ドーパミン全開でやっつけると、3時間くらいで「ハイ、出来上り」。
あとの5時間・・・仕事をしているフリでもすれば利口なのですが、
私はいつもヘラヘラと遊んでいました。
まあ、こんな奴は「生意気」、「いい加減」とみなされ
高い評価は得られませんね(笑)。
だから、「徹夜」なんぞは大嫌い。
中学生の頃から、「徹夜」は低脳がやることだと思っていました。
会社を始めてからも、自分の作業が追いつかずに
徹夜になってしまったのはせいぜい1,2回。
なのに・・・この業界には未だに「徹夜」が横行しています。
末端で作業するデザイナさんやオペレーターさんは、
ある程度しかたがないと思います。
でも、ディレクターやプロデューサー、あるいは決定権のある営業担当が
「いやあ、ここんとこプレゼンが多くて、徹夜続きだよ」
なんて、口元を緩めながら話しているのを見ると、唖然とします。
それは、私の価値観からすると
「私はスタッフに徹夜ばかりさせている低脳野郎でございます」
といっているに他ならないからです。
さて、長々と自慢たらしい話を書きましたが、最後に
私が直近にドーパミンをグワっと出して仕上げたレポートを紹介します。
榊淳司のマンションレポート019
「茗荷谷・小石川」
文京区の人気エリア マンション市場に異常あり
価格 2,980円
この茗荷谷・小石川エリアというのは、
文京区の中でもとりわけ文教色が強いところ。
でも、このエリアのマンション市場はちょっと「異常」を呈しています。
取り上げたマンションは、以下の10物件。
アトラスタワー茗荷谷
ザ・パークハウス アーバンス 文京小石川
ジオ文京 大塚仲町
サンアリーナ文京小石川セレッソ
ローレルアイ茗荷谷 教育の森公園
ブランズ文京小石川Air Front
ブランズ文京小石川Park Front
パークリュクス小石川
ザ・パークハウス小石川春日
野村不動産・湯立坂計画
ご検討されている方は、ぜひ私のレポートを読んでください。
茂木先生ほどではありませんが、
ドーパミンを出して一生懸命お話します。
「値下がりしないマンション選び」セミナー
2月27日(日)午後3時30分より
参加費 お一人様 3000円
好評受付中
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