最近、雑誌媒体からの取材が多くなりました。
だいたいテーマが決まっていて「震災後の不動産価格は下がるか?」
といったことをお聞きになってきます。
私は、住宅ジャーナリストの中ではかなり変わっておりまして、
マンションデベロッパーとのつながりがかなり稀薄。
というか、連中に都合の悪いことばかり好き勝手書くので
ほとんど「指名手配」に近いですね(笑)。
だから、堂々と「不動産価格は下がります」と言えます。
それに比べて、他の方々はどうも歯切れが悪いようですね。
現在発売中の週刊現代。
「東京の不動『大暴落』詳細情報」ですぜ!
当然というか・・・私も取材を受けて協力しました。
「新浦安や豊洲はそうでなくても下がって当たり前」と
私のコメントが出ています。
そういえば、新浦安。
あの液状化した「凛区」周辺には、
大手新聞社の記者さんたちが大勢住まれているとか。
「凛区」なんて、まだ完成して3年ちょっとしか経っていないのに、
液状化で駐車場がボコボコになった上に上下水道が使用不能。
震災直後は仮設トイレの順番待ちが1時間半という
「悲惨」としかいいようのない状態になりました。
それがなぜか新聞ではそれほど報道されていないと思ったら・・・
「あんまり騒ぐと資産価値が落ちるので・・・」
という意識が働いている・・・と、某雑誌取材で教えていただきました。
ジャーナリストにあるまじき報道姿勢・・・
こういう手前勝手な話を聞くと、天邪鬼な私は
うんとこさチャチャを入れたくなります。
ええ、下がりますとも新浦安なんか!
現に、売り出される中古マンションの物件量がどんどん増えていますね。
今日現在、ヤフー不動産にでているだけで142件(ダブリ有)。
ちょっと前は120件(同)でした。
地震の前は・・・私の記憶では100件未満だったと思います。
今は上下水道やガス、電気も「仮復旧」している模様です。
でもね・・・特に上下水道などは次に同じクラスの地震がくれば
また震災直後みたいに「使用不可」になることは理の当然。
震度5の地震なら、いつきてもおかしくありません。
新聞社にお勤めのお父さんは、会社に出かけてしまえばいいでしょう。
でも、マンションに取り残された奥さんやお子さんは、
水も出ない、トイレも使えない状態で・・・・
「悲惨」なあの日々が、いつやってくるかもしれない。
できることなら他に引っ越したい、と思うのは人情でしょう。
でも、たとえ売りに出したとしても・・・・
そんなところの中古マンションをわざわざローンを組んでまで
買おうという方がそれほど多くないことは常識で考えれば分かるはず。
不動産といえども、所詮は「需要と供給」の関係で価格が決まります。
買う人がいなければ、どんどん価格は下がるでしょう。
さすがに、まだ「大暴落」と呼べる状況ではなさそうですが、
その兆候はすでにあっちこっちで表れています。
先日、ニッセイ基礎研究所が発表した調査では
震災で最も影響を受ける不動産の種目は「分譲マンション」でした。
そして(株)読売広告社都市生活研究所が最近発表した調査結果でも
「震災後のマンション購入意欲についての変化について」は、「変わらない」が49.7%で、「減退した」の41.3%を上回った。一方で「購入意欲が高まった」との回答も10%を占めた。
この調査会社の親会社である読売広告社というところは、
三井不動産や野村不動産が大のお得意様なので歯切れが悪いのですが、
要は購入意欲が「減退した」から「高まった」を差し引いても、
市場から31%超もの需要者が減っているのです。
いつもいうことですが・・・・
そうでなくても日本全体で住宅は余っています。
そして、ここ数年は首都圏の新築マンションの
供給が需要を上回る状態が続いたと推定できます。
こういった、基礎的な市場条件を考慮せずに、
眼先に「即日完売」した物件がいくつか出てきただけで
「マンション市場が沸騰」なんてデタラメに近い記事を書いてきたのが・・・
どことは言いませんが、大手のマスコミ連中です。
そこに今回の大震災。
影響がないなどとは絶対に言えないはず。
不動産の場合、株価の様にみんなが分かるカタチで
「暴落」することはまずないでしょう。
でも、ジワジワと影響が出てくるはずです。
まず、液状化した新浦安、千葉市美浜区、その他埼玉等・・・
脆弱性が露見してしまったタワーマンション、特に湾岸エリアの。
高いものは高い、下がるものは下がる・・・
この平易な現実を、もっと虚心坦懐に捉えるべきです。
そんな中、如月さんが「台東区」のレポートを上げてくれました。
榊淳司×如月正雄の
首都圏マンション立地エリア別総合評価集013
「台東区」編
価格 4,590円
いつもながら、如月さんの精緻な仕事ぶりには感心します。
そして、今の時期に台東区はタイムリーでしょう。
上野、浅草・・・台東区は基本的に江戸期に街が生まれました。
古い街の特長は、「災害に強い」ことです。
京都や鎌倉が、なぜに今も古い街並みを残しているのか?
それは、この二つの古都にはコレといった災害がなかったからです。
比べて、台東区はここ百年の間に
関東大震災と東京大空襲で2度にわたって壊滅しています。
ただし、後者は天災ではなく完全な人災。
前者は古い建築と火災によるところが大きかったと思います。
近代建築に生まれ変わった台東区の今の街並みは、
関東大震災クラスの地震には十分耐えうると思います。
そして、何よりも水害に強そうです。
これは江戸時代から歴史で証明済み。
液状化の心配もほぼないでしょう。
それでいて、価格は23区平均並み。
交通利便性は港区や文京区に劣りません。
そういった意味で、これからの注目エリアの一つです。
私のレポートの決済フォームである「インフォトップ」の
システムの不具合がまだ続いているようです。
すこし時間はかかりますが、画面が変わるのを待っていただければ
手続きは可能なようです。
ご不便をおかけして申し訳ございません。
心よりお詫び申し上げます。
確かに、新浦安なんて、上がる理由なんて、コレポッチもないもんね〜。
下がる理由なら、しこたまたんさかたんまりあるけんど。
なのになのに、相変わらずKYな価格で売り出ししてんの見ると……、
ぷっ(笑) だわ!
ゲラゲラ
あの古っちぃ公団マンションなんか、もう十分鞘あんだから、もうちと 常識的な値段でさっさと売りぬけりゃあいいのに…って思うわ。
中途で高値買いしちまったオーナーさんなんかね〜。くわばらくわばら。
欲のかきすぎ、
マンション下がっても、ローン減らず
アチャー(笑)
(ヽ∀。)お〜う
(ヽ∀。)地上げ屋さんだよ
(ヽ∀。)景気が悪くてろくに仕事にも就けないようなとこの不動産なんか
(ヽ∀。)暴落して当たり前だよな
(ヽ∀。)それにこの震災じゃふんだりけったりだな
(ヽ∀。)ナニ〜っ?!資産価値上げるために自分の家の周りだけは地上げしてくれだとプギャー
(ヽ∀。)そういう虫のいいことばかり考えてる香具師は
(ヽ∀。)げんこつだ!!
ゴン☆!!!
〇(ヽ∀。 )o
(;☆ω◎)
ヽ(。◎ω☆)ノ
ヒィーーーッ!!
神戸のポートアイランド、完成した時はあの新しい町並みがとてもうらやましかったのだが。
阪神大震災の後数年経ってから訪れてみたら、どこもかしこも老朽化してて今やポートアイランドなんかうらやましくも何ともネーヨ。
幕張も東日本大震災の後はそうなる。
あと新浦安は電車から見る分には新しい街に見えるけど、実際降りて周囲を見て見るに新しくも何ともないですね。
新浦安駅のすぐ近くに入船中央エステートとか言う団地あるけど昭和そのもの。Gメン75の世界だよ。
加えて新浦安駅前にある「ショッパーズプラザ」も一見新しいように見えて結構老朽化しています。
だいたいこの不景気。東京に居んのは保守的な人間ばかり。面白くも何ともネーヨ。
んなわけでさして魅力がなくなった東京圏の不動産。暴落は当たり前だよ。
2011/05/11 21:57 | by @RSS feed for comments on this post. TrackBack URL