ここで何度か取り上げた「液状化の街・新浦安」のお隣に
「舞浜」というところがあります。
ディズニーランドに行くときに降りる駅なので、
首都圏では誰でもご存じだと思います。
あそこはアメリカネズミの街として知られているだけでなく、
実はちょっとした高級住宅街なのです。
当然、ここも液状化したようです。
全550世帯のうち、400世帯が何らかの液状化被害に遭ったといいます。
まあ、お気の毒という他ありません。
当然、不動産としての資産価値も低下しているようです。
現在発売中の「フライデー」に
「液状化の街」と化した浦安市舞浜 「資産価値は今」
という記事が掲載されています。
こういう記事には、よくお呼びがかかるようになりました。
今週初めに、関西から帰ってくるや否や取材を受けています。
この記事には詳しく載っていませんが、
舞浜3丁目には何人か鼻持ちならない方々が住んでおられるようで、
ひそかに分譲企業であった三井不動産レジデンシャルに働き掛け、
何らかの補償を引き出そうとなさっているようです。
はっきりいって、分譲した企業には法的責任が何もありません。
分譲後2年以内だったら、あるいは瑕疵担保責任を負ったかもしれませんが、
10年も20年もたってしまった今では何もなし。
法的な責任が無いにも関わらず三井が補償すれば、
株主代表訴訟の対象になるのは間違いありません。
三井不動産や京成電鉄の株主の方は、ぜひこの件の帰趨に注目してください。
そもそも、有象無象が年から年中たむろしていて
実に騒々しい駅を最寄りとする戸建て住宅が、
普通に1億も2億もしていたこと自体、私から見れば
「なんかおかしいんじゃないの、それは・・」。
分譲会社がブランディングし、買う人間が洗脳されたことで
ちょっと歪な市場価格が形成されていたのです。
でも、この震災液状化で一気にメッキが剥げました。
そういった意味で、健全な姿が現れたのだと思います。
さて、今日はもう一件、私がメディアに登場しています。
それはネット媒体の「ダイアモンドオンライン」。
この中の
派遣も年収200万円層も「夢のマイホーム」を持てる!?
“空き家大国”ニッポンで家を買う「可能性」と「危険性」
という記事に、私が顔写真入りで登場。
主に「年収200万円からのマイホーム戦略」という拙著をベースに、
先日の取材を加えた記事を掲載していただきました。
こちらは記事のボリュームもあるので、私の登場部分も多め。
もう一人の取材先である石川貴康さんのパートも中々読ませます。
私と幾分波長も合っていて、大いに共感。
今は昔みたいに「気合を入れて」家を買う時代ではなくなりました。
「買った方が負担の軽くなる人は買えばいい」
「買う、所有する、ということが目的にすべきでない」
これが私の考えです。
家を買わなければ一人前でない、というのは今は昔の価値観。
それも、高度成長期以後に広まったものではないでしょうか。
夏目漱石だって、一生借家住まいだったのです。
家を持たなくても、十分に幸せに暮らせます。
逆に、無理な住宅ローンは、放射能以上にガンの素です。
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