もっと大きな危機は、13年以内に確実にやってくる

みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も当ブログと榊マンション市場研究所をよろしくお願いします。
引続き、様々なテーマについて語らせていただきたいと思います。

元旦の一日、おせち料理を楽しみつつ無為に過ごしました。
そして、年末に録画しておいた「坂の上の雲」を、
じくっと観てしまいしました。
NHKはなかなかやるじゃないですか。
第一部のような偏向場面もなく、中々に見せてくれました。
司馬遼太郎氏の「明治という国家」への愛が、
ひしひしと感じられる作品に仕上がっていたと思います。

司馬さんは陸軍少尉として22歳で敗戦を迎えたとき、
「日本はどうしてこんな国になってしまったのか」と思い、
作家への志を立てたと何かで読んだ覚えがあります。
ただ、ご夫人のみどりさんによると
「司馬さんは単に小説が書きたかっただけよ」と書かれていたのも
どこかで読んだ記憶があります。

まあ、いずれにしろ我々に数々の素晴らしい作品を残してくれたことは確か。
先日、曽野綾子さんの文章を読んでいたら、
日本の新聞社・出版社にはかつて
「司馬さんを批判するなかれ」というタブーがあったとか。
また、「それは司馬さんのせいではない」とも書かれていました。
まあ、さもありなんと思います。
あの偏向著しい朝日新聞ですら「街道を行く」シリーズは
ドル箱だったでしょうから、批判はできませんね。
唯一、毎日新聞だけが司馬さんとは縁が薄かったようで
いろいろな批判記事が出ていたと聞きます。

まあ、そんなことはよいとして・・・
「坂の上の雲」を見ていて何とも虚しく思えたことは、
あれほど健気に近代国家を作り上げ、
見事に日露戦争という難局を乗り切った日本という国が、
その僅か40年後には滅亡の一歩手前まで追い詰められるのです。
いうまでもなく、大東亜戦争の敗北です。
僅かに40年・・・・

「坂の上の雲」のクライマックスは奉天会戦と日本海海戦。
それは明治維新から僅かに38年後のことでしかありません。
ちょんまげを結って、2本の刀を差し、袴を履いていた日本人が、
それらを捨てて僅か38年後にヨーロッパの大国を相手に戦って
見事な勝利を収めるまでに「近代化」したワケです。

驚くことに、そのまた36年後に世界有数の機動部隊が
最強を誇ったアメリカ海軍の基地、パールハーバーを襲います。
そして、その3年半後に日本の大都市はことごとく焼け野原に。
さらに驚嘆すべきは、復興は不可能と思われていた日本が、
敗戦から僅か23年後にGDP世界第2位の経済大国に成長するのです。
そして、1980年代には「ジャパンアズナンバーワン」などと
世界中から賞賛される経済力を備えるまでになります。
ところが・・・・・

今やGDPは大陸支那に抜かれて3位に後退。
領土領海は支那や韓国からの簒奪の脅威に曝され、
北にさらわれた無辜の市民を取り返すこともあたわず、
周辺諸国に嘲り侮蔑されるがままの情けない国に成り下がっています。
翻って国内は、人口減少と少子高齢化。
決断できない政治家ばかりが首相となる幼児国家。
最早誰の眼から見ても「衰退」がハッキリしています。

もう一度、歴史を振り返ってみましょう。
植民地化の危機に目覚めて明治維新という革命を成し遂げてから、
大国ロシアと戦って勝つまでが38年。
その後、増長して大東亜戦争で敗北するまでが40年。
さらに、そこから復興して日本経済のピークと仮定できる
1985年頃までの期間が約40年。

明治維新以降、日本という国はおおよそ40年サイクルで
繁栄と滅亡の危機を繰り返している、と想定することも出来るのです。
とすれば、次なる滅亡の危機は1985年の40年後の2025年。
今年は2012年ですから、13年後ですか・・・
私にはそんなには時間的余裕がないと思えます。

財政は数ヵ月後に破綻してもおかしくはありません。
誰もが国債を買わなくなったら、即座に破綻です。
国家が借金を返せなくなる(国債が紙くずになる)ことを
デフォルトといいますが、スペインは過去に20回もやっています。
イギリスとアメリカは0回。日本は1回です。
日本国債は国内で保有しているから安心、
などというのはどうにも納得できない理屈です。
誰が保有していようと、借金には変わりありません。
デフォルトやインフレになった時、
損をするのが日本の金融機関と国民だということでしょう。

また、人口減少はとどまるところを知らないようです。
35年後の人口は9500万人で、老人が4割。
野田総理は「年金を賄う」という名目で消費税を増税しようとしています。
まあその理屈は分かりますが、その前にやるべきことをやっていません。
だから、次の国会は荒れに荒れるでしょう。
さらに次の総選挙で民主党が惨敗するのは必定ですね。

大晦日に紅白歌合戦をテレビで見ました。
我が家の毎年の恒例行事です。
「家族」「ふるさと」「絆」「がんばろう」「希望」みたいなのが
キーワードになっていましたね。
それはそれでいいことです。
でも、今の日本に必要なのは、
お互いに慰めあうことだけではありません。
何よりも求められるのは、強力な指導者です。
堅い心と知識・教養を備え、実行力のある政治家です。
あるいは、明治維新を成し遂げたような志士達。

「坂の上の雲」では秋山兄弟と正岡子規が中心に描かれていましたが、
児玉源太郎や伊藤博文、小村寿太郎を忘れてはなりません。
彼らは卓越した能力を無私に国家に捧げました。
小沢君のように、おのれの資産を殖やしたワケではありません。

今の日本には、そういう無私な政治家がいませんね。
また、そういう人々をどこかバカにする風潮があります。
みな、狭い世界で自分のポジションを守るのに汲々としています。
「坂の上の雲」の中で描かれていた人物では、
旅順攻撃で失策を繰り返した伊地知のような人間がたくさん。
それでは、危機は乗り越えられません。

日本が昨年の大震災を超えるほどの大きな危機を、
ここ13年以内に迎えるであろうことは確実だと思います。
その厄災は必ずや支那や半島から押し寄せてくるでしょう。
我々は「坂の上の雲」の先人たちを見習い、
腹を括って真正面から立ち向かうべきです。
しかし・・・・・

この「国が衰えていく」という現実を眺めながら、
自分たちはどうすべきなのか、今何をなすべきか・・・
ということがよく分からないもどかしさ。
「坂の上の雲」を見終わった後、
そういった複雑な気持ちに陥ってしまいました。


2012/1/2 2:33 Comments (0)

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