ご承知のように、私はかなりの天邪鬼です。
みんなが「・・・だ」と思っていることだからといって
「多分そうなのだろうな」なんて、素直に同意しないタイプ。
最近のニュースで、2つほど「???」と思ったことを書きましょう。
まずひとつは、地震の話。
東京に直下型の地震がやってくる確率が4年以内に70%・・・
東大の研究室が発表したこんな予測が、
意外なまでに世間を騒がしています。
私の感覚では「今更なにを騒いでいるの?」という感じ。
そりゃあ、いつかはやってきますがな。
そんなこと、私が子供のころから言われていました。
今日明日に来たっておかしくないはずです。
この前は1923年の関東大震災、1855年の安政江戸地震。
そのまた前は1782年、そして1703年の元禄地震。
だいたいが70-80年周期だったのに、
今は関東大震災から89年も経っているんですぜ。
だいたい、地震学者の予測なんて当たったためしがありますか?
東海地震なんて、もう20年以上も前からいわれていますよ。
とっくにやってきていてよさそうなもの。
それに17年前の阪神淡路大震災だって、去年の東日本大震災も
地震学者はこれっぽっちも予測してなかったじゃないですか!
今更お前らなんなのよ、と私は言いたい。
東京に大きな地震は、いつか必ず来るでしょう。
今日かもしれないし、30年後かもしれません。
いつ来てもいいように、備えをしておくしかありません。
「地震が来る」ということを前提に、日常の暮らしを構えるのです。
日頃から私が口うるさく言っている「タワーマンションは必要悪」
というのも、そういった前提のひとつです。
もし、関東大震災級の地震が来れば、電気が何日も止まります。
「24時間は自家発電」なんてのをウリにしている物件がありますが、
そんなんじゃあ全然足りないのです。
電力の供給再開まで1週間は想定しておくべきです。
その根拠は、阪神淡路大震災です。
電気が停まれば、タワーマンションの住人は階段を下りて
近くの避難所のお世話になることになるでしょう。
そして、世間が落ち着いてきたら
「もうこんなマンションに暮らすのは嫌だ」
といって、売りに出す人がたくさんいるはずです。
そうなれば、東京中のタワーマンションの価格が下がります。
この前の東大の研究所の予測を準用すれば
「4年以内に東京のタワーマンションの価格が暴落する可能性が70%」
ということになるワケです。
騒ぐなら、そういう騒ぎ方をして欲しいものです。
もうひとつは、いわずと知れた消費税増税問題。
どう考えても財務省の陰謀としか思えないのに、
野田総理はコロっと騙されていますね。
「増税分は年金の不足分に充当する」みたいなことを言っていますが、
実際はほとんどが一般財源として使われるのです。
つまりは、財務省が自分たちで勝手に使える金を
増やそうとしているだけ。
そのことは新聞を丹念に読み、
ネットを細やかにチェックしていれば誰もがわかること。
なのに、どじょう君をはじめ多くの人が
「増税も仕方ないなー」と思ってしまっています。
さらにおかしいのは小沢君の大反対。
彼は細川内閣時代にガシガシの増税派だったのですよ。
あの時の方が、いまより財政事情はまだマシでした。
だったら、なんで今さら増税に反対しているのか?
「マニフェストに書いてないから」などというのは表向き。
実際は、選挙に負けるのが怖いのです。
消費税を上げると、次の総選挙で民主党の大敗は確実。
そうなれば、約100人の小沢チルドレンはほぼ落選。
「数は力」というヤクザ顔負けのテーゼを心底信奉している
あのオッサンにとって消費税増税は即「子分の激減」なのです。
したがって、小沢君は何が何でも消費税増税には反対。
これでは、増税法案はやすやすと国会に通りません。
しかし・・・国民はもう少し怒ってもいいと思いますよ。
3年前の選挙で掲げたマニフェストなんていうのは、
ほとんどが空手形だったわけで、その上に
「金が足りないからもう少し寄越せ。将来はもっと寄越せ」
といっているのが、今の消費税増税なのです。
その金も、我々に戻る年金財源ではなく、
役人どもが無駄に使い倒してしまうのは確実。
「やらずぶったくり」とはまさにこのことです。
最近のマスコミの論調も「消費税やむなし」から
「何か変だぞ」に変わりつつあるように思えます。
もしどじょう君が乾坤一擲の解散・総選挙に打って出れば
負けるのは民主、勝つのは自民ではなく「維新」でしょう。
だから、どじょう君も大敗確実な暴挙に踏み出すとは思えません。
みなさんも「消費税が上がるから」からなんて、
今あせってマンションを買うことはありませんよ。
だいたい、上がったってとりあえず3%でしょ。
これからしばらく、マンションの価格なんて新築・中古共に
毎年3%ずつくらいは下がっていくと私は予測しています。
だから何にも慌てることはないのです。
No comments yet.
RSS feed for comments on this post.