昨日はライター仕事で三田にあるFXの会社に取材に出かけました。
早く着いたので、ブラブラその辺を歩いていると
ご年配の男性から声を掛けられました。
「あのう・・・慶應大学はどっちにいけばいいのですか?」
「ああ・・・ハイ・・・その・・・ちょっと待ってください」
自分がウロウロしている場所を理解していないので、
バッグからポケット地図を出して確かめる羽目に。
「卒業生なんですど、今じゃわかんなくなっちゃって」
なんて、テレ笑いしながら何とかお教えいたしました。
「きっとそうだと思ってお声を掛けさせていただきました。ありがとうございます」
どこかの地方からやってきたと思しき大学教授風の紳士でした。
ああ、冷や汗。
それで、まだ時間があったのでちょっと大きめの本屋さんに入りました。
1年以上前に「住まい」の欄を担当させてもらった
こんな本が平積みされているのにビックリ。
まあ、それはいいとして・・・
たまにはブックオフだけでなく新刊書店も覗いて見るものですね。
こーんなのを見つけて、買ってしまいました。
取材の帰りに地下鉄の中でパラパラと読んでみてビックリ。
これはお金を取って本屋さんで売るようなシロモノではありませんね。
だいたいマンションの広告が20物件、企業のペイパブが5社、
その他にも不動産系の広告が数件入っています。
そんなに広告を入れて、どうしてジャーナリズムとしての
中立性・客観性が保てるのでしょう?
そもそも、企画自体が不動産業界を応援するために立てられたでしょうね。
それはそれでいいのですが、だったら金を取るな、といいたい。
駅に置いてあるフリーペーパーにすればいいじゃないですか。
日本で有数の経済誌がこんなものを出すべきではありません。
ひとつ例を挙げましょう。
これ、なんか見覚えありませんか?
そうです。半年ほど前に紹介したのが下の図表。
まあしかし・・・呆れてモノがいえないとはこのことですね。
コレをお作りになっている方は、業界内で
「いつでも買い時オジサン」と呼ばれる某氏。
「埼玉、千葉、大阪、名古屋」は半年で「回復期」から「消沈期」に後退。
前回の図だと今頃は「過熱期」に入っていいなければいけない
「東京23区と横浜・川崎」はまだ「回復期」の半ば。
何が何でも「今が買い時」だというために
涙ぐましい努力の跡が窺えますね。
まあ、こんなものをさも専門家の見解のようにして
読者に提供しているこの雑誌のスタンスが疑われます。
だいたい「週刊ダイヤモンド」という雑誌・・・
3年前のこの時期には、下のようななタイトルで特集を組んでいました。
2009年の春は、マンションが底値でも何でもありませんでした。
2008年にミニバブルが崩壊して、価格の下落が始まったばかり。
あの時には「選べる物件」がほとんどなくて、
私のところに寄せられる購入相談にお答えするのに
四苦八苦していたのを覚えています。
何といっても、市場には「買っていい」物件がほぼ無かったのですから。
そして2年前の冬は、こういうタイトルで特集を仕掛けました。
よく見てくださいね。サブタイトルは
「爆発目前!? マンション市場復活の“マグマ”」ですよ!
2010年って、マンション市場は爆発したでしょうか。
確かに、すこーしだけ「回復」しました。
ここ数年ではよく売れた年だと言えます。
でも、「爆発」という印象は皆無でしたね。
なんとも先見性がないというか、大げさすぎるというか・・・
何よりも、マンションの価格は新築も中古も賃料も
ここ4年ほどずっと下がり続けています。
2年前、3年前に新築マンションを購入された方の多くが
「含み損」を抱えている状態だと思います。
もし、このダイヤモンド誌の特集で焦らされて
くだらない物件をお買いになった方いたとしたら
それはもうお気の毒としか言いようがありません。
さて、私のレポートにはマンションデベに対する
一切のバイアスがかかっておりません。
私が思ったこと、感じたこと、推測できること、
分析したこと、調べたこと等を
余すことなく書かせていただいております。
今回は東京都港区関係のレポートを一挙に5タイトル、
最新情報に更新させていただきました。
全部をまとめてお読みになりたいのならコレ
「港区総集編」
全54物件を丸裸に!
価格 9,980円
あとは、エリア別です。内容は「総集編」と重複します。
プラウド南麻布、パークホームズ南麻布など
続々登場「麻布エリア」
価格 4,980円
同じタイトルを一度購入された方へ
インフォトップのシステムでは同じ購入IDでは
もう一度「改訂版」をご購入できないシステムになっています。
一度ご購入いただき、さらに内容が改定されたものを
お求めになりたい場合は、恐れ入りますが
ヤフーアドレスなどを別にして新たな
インフォトップのIDをお作りいただくか
当サイトの無料相談フォームからご連絡ください。
当研究所の銀行口座に直接代金を
お振込みいただければPDFデータを
データ便等で送らせていただきます。
「総集編」で取り上げた物件名は以下の通りです。
赤坂エリア
1 パークコート赤坂 ザ タワー
2 SAION SAKURAZAKA
3 ライオンズアイル赤坂
4 インプレスト赤坂
5 CONOE〈赤坂丹後町〉
6 ミッドガーデン赤坂氷川
7 サンマイン赤坂氷川坂
8 ブランズ赤坂二丁目
9 クラッシィスイート赤坂
10サンウッド赤坂氷川公園フラッツ
六本木・南青山エリア
1 THE ROPPONGI TOKYO
2 アトラスタワー六本木
3 六本木一丁目南地区第一種市街地再開発事業
4 南青山パークハウス
5 南青山マスターズハウス
乃木坂エリア
1 乃木坂パークハウス
2 ディアクオーレ乃木坂
虎ノ門・愛宕エリア
1 虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業
2 ザ・パークハウス愛宕虎ノ門
三田エリア
1 ファインレジデンス三田
2 ディアクオーレ白金高輪
3 パークマンション三田日向坂
白金・高輪エリア
1 ウェリス高輪
2 パークタワー高輪
3 リビオレゾン白金
4 グランスイート白金高輪
5 シティハウス高輪ヒルトップ
6 ザ・パークハウス アーバンス 高輪
7 レグノ・プレミア 高輪
麻布エリア
1 シティタワー麻布十番
2 パークコート麻布十番ザ タワー
3 麻布台パークハウス
4 プラウド元麻布
5 グランドメゾン西麻布
6 ブランズ東麻布
7 ブランズ麻布十番
8 ブランズ南麻布
9 クレヴィア南麻布
10イニシアイオ西麻布
11クラッシィスイート・ジオ東麻布
12サンウッド西麻布
新橋~芝エリア
1 新橋プラザビル コアレジデンス
2 パリオ・アクティフ
3 スカイクレストビュー芝浦
4 ワールドシティタワーズ
5 クレストプライムタワー芝
6 アデニウム新橋
7 ザ・パークハウス アーバンス 御成門
8 ザ・パークハウス芝公園
9 パークタワー芝公園
不動産業界については2008年ミニバブル崩壊のかすり傷程度だったのですが、この時の非正規労働者あたりは派遣村に代表されるように七転八倒の苦しみを味わった。
その余波は今現在でも続いていて、一生懸命汗を流して頑張った人達が「負け組」と言うレッテルを貼られて、一番冷遇されると言う理不尽極まりない状況は、今でもあまり改善されてはいない。
働きたくても働けず、仮に働けたとしても、もらいも少なく「カネくれてやってんだから従え」的な不愉快な仕事場しか存在しない。
いわゆる「こんなのやってられるか」の世界です。
そんな状況下でマンションを購入しようなんて意欲のある人間なんか居るわけないんですよ。
まあせいぜい親がカネ持ってて買ってもらったとか、新興国のにわか成金の投機目的にしかならず。
もはや、本当に欲しい人間が自分のカネで買って住むような公明正大な代物ではないと考えています。マンションなんか。
2012/02/12 23:03 | by 政治の季節RSS feed for comments on this post.