AERA(アエラ)4.27日号にもの申したい

一時ほどではないにしろ、
雑誌にとって不動産・マンションの特集は
販売促進に貢献するみたいですね。
多分、これからマイホームを買いたい、
という人のニーズが強いのでしょう。
今発売中のAERA(アエラ)4.27日号。
特集の1番は「大学進学率 高い県・低い県」。
ついでに読ませていただきましたが、
「へー・・・そうだったのですか?」
と、うなづきました。
東大・京大の合格率は、奈良県が日本一なんですって。
どーりで、私の周辺に奈良県出身者の少ないこと(笑)。
それにしても・・・今から奈良県で子供作るわけにもいかんし。
特集の2番(買った目当てはコレ)は
「『中古』最後の売りどき」「アウトレットが呼ぶ『値崩れ』」
前回に比べれば、まだマシとは思いましたが、
相変わらず焦点が定まってない印象。
まず、中古マンションは、
●新築が少なくなったせいで市場ニーズが高まっている。
●実際、高値で取引されている。
●でも、この現象は安い新築が出始める来年までだから、
●今は最後の「売り時」ですよ
(ちなみに、なぜ「最後」なのかには言及なし)
次にアウトレット
●アウトレット物件は、これからもますます多くなる
●でも、よく読むと郊外の条件が悪い場所やTX沿線が中心
●「住宅価格はこれから2,3年かけて02年の底値に戻る」と見る業者・・・
の意見を紹介されていますが、アエラさんも同じ考えでしょうか?
・・・・それで、アエラさんが「この特集で買ってくれる」と狙っておられた
「これからマンションを買いたい人」はどうすればいいのでしょう?
今、中古マンションは高いのでやめた方がいいわけですね?
アウトレットもこれからどんどん増えるし・・・
2,3年後の底値まで待ったほうがいい、というのがお考えでしょうか?
約1ヶ月前の特集のテーマは
「『デフレ物件』が市場に出回る マンションを買うなら秋」でしたね。
秋じゃなくて2,3年後ですか?
1ヶ月で方針変更?
そこのところ、アエラさんもはっきりして欲しかったですね。
ただ、現象の断片を捉えて読者に紹介するだけなら、
榊とかいう跳ね返りが作っているチンピラブログでもできます。
天下の朝日新聞社が編集しているのなら、
も少し定見をもたれ、読者に向けて情報発信されてはどうでしょう?
とまあ、意地悪はこの辺にして置きましょう。
この前、アエラの記事にイチャモンつけた直後、
「榊さんはあそこまで書かれて、朝日から睨まれないのですか?」
という読者のコメントをきただきました。
まさか、こんなマイナーなブログを、
それこそ「奈良県出身者」が多そうな朝日新聞社の方が
読んでいただいているとは思えません。
でも、今回の記事は、この前私がつけた
イチャモンに答える内容が多かったので、その点に関しては
勝手にお礼を言っておきます。ありがとうございました。
さて、この1から3月、
マンションは売れに売れたと思ったら・・・やっぱり。
かつて日本一のマンション供給を誇ったD社、
この1-3月の販売戸数は過去十数年で一番だったとか。
つまりは在庫の急激な圧縮に成功したわけです。
おめでとうございます。
事業を再編できますね。
おかげで、価格も適正化に近づいた・・・かもしれません。
かたや値引きをためらった財閥系の在庫圧縮は・・・・
前の記事でも書いたとおり、
不動産を含めてモノの値段というものは、
大まかに需要と供給のバランスで決まります。
いかな財閥といえども、その原則を根本から崩すことはできません。
我慢してがんばっても、高すぎるものは売れません。
無理に売ろうと努力を続けても、
それはただ、健全な市場形成、価格形成を歪めるだけ。
これは経済学の初歩の初歩で教わった記憶があります。
財閥系に並み居る「奈良県出身者」の方々は、
この原則を、あまりに簡単すぎて忘失なさったのでしょうか?
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2009/4/20 18:49 Comments (8)

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